Brighten up the day【普段よく聴いてる曲プレイリスト】〜2020年春
SNSで積極的に音楽の話題を発信しなくなって以降、リアルタイムでの音楽まとめ「ベストソング記事」以外の、所謂「過去曲まとめ」を1本の記事として投稿するにはどうしようか数ヶ月前から考えてて。で、最近聴いてる曲もそこそこ増えてきたので、今回 新企画「2020年春編」として感想を書いてみようと思います。記事タイトル及びプレイリストのタイトルは、「Brighten up the day」。(意味は、「一日が明るくなった、 今日は頑張れる!」という感じの英語フレーズですね)。機会があればシリーズ化するかもしれません。どうぞよろしくお願いします。
▪角松敏生「東京少年少女」 (2019)
昨年末、ちょうどベストソングの時期から漏れてしまい、感想を述べる機会を逃してた1曲。この曲スゴくないか!? こんな名曲出てたんだ!?と自分の中で話題に。完全版6分超え、懐かしの80'sサウンド、実際に舞台化されたミュージカルパート、アウトロはイマドキなダンスミュージックで…という、1曲の中で曲調が何転もする、音楽ファン垂涎モノの特大ポップ組曲。キラキラな笑顔で可憐に踊る中高生ダンサーの皆さんが、なんとなくポカリスエットのCM「潜在能力をひき出せ。」キャンペーンを彷彿とさせる。たまにこういう面白くて元気が出る曲に出会えるから、音楽収集ってやめられないなぁ。
さぁ、解き放て全てを
何もいらない ありのままのキミで
もうこんなのは終わりにしよう
走れ 力の限りさぁ、その靴を踏みしめて
希望の扉を開けて
We are 東京少年少女
▪Pa's Lam System「Don't Give Up On My Love (feat.向井太一)」 (2017)
tofubeatsのリミックスアルバムに参加しているので知った謎の覆面DJ集団・Pa's Lam System(パズラム システム)。この人達の曲にハマって、今年の元旦頃からずっと聴いてる。なんというか、個人的にEDMとか今風のサウンドって違いがよく分からなくて積極的には聴いてなかったのだけど、Pa's Lam Systemの曲を聴いてると自然と気分が上がっていって、"あ、気づかないうちに心が求めているサウンドを生み出すのが所謂 DJ力なんだろうな"、なんて勝手に納得してみたり。本曲収録の2017年リリースの「Whatever」というEP、他の曲もヤバイ。夏っぽい曲も色々あるので、今夏は外で再生して黄昏れるかもしれない。近年よく名前を聞く気鋭アーティスト・向井太一さんの歌声もとっても良い。
▪中谷美紀「MIND CIRCUS」 (1996)
中森明菜「少女A」、郷ひろみ「2億4千万の瞳」など数多くのヒット曲を手がけた売野雅勇:作詞、「クロニック・ラヴ」などのコラボも話題となった坂本龍一が作曲・編曲 担当、という "間違いない"レジェンドがプロデュースしただけに、1音・1語がグッとくる名曲。この曲の感想をネットで色々と探してて、見つけた とあるレビュアーさんの言葉「美しく凍る死んだ歌声」「哀しく美しい、危険な声」というのが非常にしっくりきた。そんな中谷さんのミステリアスな美声に、哲学的で感受性を揺さぶられるフレーズに、坂本龍一ファンなら気分が上がること必至のサウンド…ひたすらに良い。中盤あたりの「世界は変わるよ 君が想えば SUCH A MIND CIRCUS GOING ON」ってところでめちゃくちゃ鳥肌立つ。好き。
君の誇りを汚すものから
君を守っていたい
野蛮な街に心が
負けてしまわないように偽りだらけのこの世界で
愛をまだ信じてる
少年らしさは傷口だけど君の KNIFE
▪[Alexandros]「あまりにも素敵な夜だから」 (2019)
初めて自主的に[Alexandros]の曲を聴いてハマった。どういうきっかけか忘れたけど数週間前に偶然この曲を再生して、現在1日に数回は聴かないと気が済まないくらいの中毒性を感じている。スーッと爽やかな風が吹き抜けるように爽やかでアーバンでオシャレ。メロディーも良いけど特に演奏かな、このリズムにずっと浸っていたい。
あと終盤とか、川上さんの高い歌声がめちゃくちゃ美声で素晴らしい。ドラムの方が治療中につき3人での活動になっているということで、どうかお大事になさって下さい、と思います。
あまりにも素敵な夜だから
他に何もいらなくなって
あたりまえじゃない「今」だけは
No, No, No, Don’t need to go back
このまま、踊り果てるよ
▪細野晴臣「BODY SNATCHERS」 (1984)
1984年リリースの細野さんのソロアルバム「S・F・X」収録の名曲。日本でデジタルシンセサイザーをいち早く導入した作品ということで、心をブチアゲる80年代中期の濃厚なデジサウンドが凄まじい中毒性を放っている。(ちょうどハービー・ハンコックの「Rockit」を彷彿とさせるような)。
細野さんの作品といえば個人的にアコースティックな曲しか耳にしたことがなかったけど、こういうゴリゴリにデジタルな曲は、さすが日本の音楽の先駆者!!というハイレベル感。それにしても"触手ヌルヌル"ってフレーズのインパクトよ。
あまい誘惑 蜜の罠には WARNING !
触手ヌルヌル ぼくを弄る SCANNING !
Thing Thing Thing
She's just a good-looking' thing
Thing Thing Thing
She's just a good-looking' thing
▪L'Arc~en~Ciel「READY STEADY GO」 (2004)
今年、L'Arc~en~Cielを自主的に再生したのも初。有線でよく聴いてたのだけど、この曲すっごい良いな。もう何から何までテンション上がる熱量高めロックで最高。圧倒的な人気を誇る名曲・ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」やポルノグラフィティ「メリッサ」と名を連ねる アニメ「鋼の錬金術師」の主題歌ということで、ハガレン強っ!ってなった。イントロのキャッチーさが特に耳に残る。L'Arc~en~Ciel、もう少しハマりたい。
夢中で 早く駆け抜けて来た
うるさいくらいに張り裂けそうな鼓動の高鳴り
響いて 呼んでいる君の声
ここで立ち止まるような時間は無いさ
READY STEADY GO
▪Lucky Kilimanjaro「HOUSE」 (2019)
「桑田佳祐が選ぶ、2019年邦楽シングル・ベスト20」にランクインしてたので知った昨年の名ポップソング。この曲聴くの楽しすぎて今年ヘビロテが止まらない…。EDM的 曲構成に乗せて歌われているのは、(外出自粛要請が出ている現在にはピッタリかもしれない)家にいるの最高だよ!という曲。少なくとも今まで、ここまではっきりとした"インドア肯定ソング"というのを聴いたことがなく、斬新だ…! 本当に共感する…!と衝撃を受けた。SpotifyやNetflixなど身近な単語が出てくるのも👍だけど、特に絶妙なのは "健康の範囲を超えた睡眠時間 寝るのもなかなか骨が折れる" というフレーズ。これはマジでインドア派にしか伝わらないポイントであろう。
BPM125 部屋で爆音のミュージック
ベッドの上で完結
もう一歩もここから出ない
BPM125 部屋で踊るハウスミュージック
何もない休日だからこそ
ここから出ない
▪高中正義「CHINA」 (1985)
昔のCMを見てて知った名ギタリスト・高中正義さん。数々のタイアップと共に、このカッコイイ80'sサウンドが誰かの青春の1曲になったんだろうなぁと考えながら聴くとエモい。そんな、'85年リリースの「TRAUMATIC 極東探偵団」に収録されている曲「CHINA」にコーラスとして参加しているのは、あのユーミンと矢野顕子さん!という凄まじいコラボ。2010年代でいう宇多田ヒカル×椎名林檎みたいなところだろうか。こんな大物同士の歌声が重なり合うことってなかなかないような気がするんですが。燦然と輝くギター×ストリングスのサウンドが右肩上がりに盛り上がっていく様に乗せて、高らかに響く矢野さんの歌声、しっとりと響くユーミンの歌声…。いやこれ本当に凄い。出会えて良かった。
▪ポルノグラフィティ「365日」 (2014)
シングル「俺たちのセレブレーション」のカップリング曲。ポルノの曲はカップリングもかなりの確率でライブで歌われてて人気があったりして とても奥が深いと思ってて、もっとハマるにはカップリングを聴かねば!とSpotifyを日々弄ってたりするんだけど、そんな果てしない数多の曲の中でもイイなと思ったのがこの「365日」で。近年のポルノ('12年以降?)に特徴的なデジタルサウンドで華やかに彩られ、昭仁さんらしい日常系な、親子で聴けるような温かいメッセージ性が伝わる1曲になってる。本当に無限・名ポップソングメーカーだなぁ。果たして彼らは今年、アルバムを出してくれるのだろうか。期待。
自分らしさって何だろう?
難しくってしょうがない
ごめんね ボクはキミにマシなこと言えないや
きっと夜空を見上げ
ため息をひとつふたつ
どんなに偉い人も同じように悩んでるさ
▪サザンオールスターズ「君に贈るLOVE SONG」(1996)
シングル「太陽は罪な奴」のカップリング曲。ここ数ヶ月で、サザン(+各メンバーのソロ全曲)、嵐のアルバム曲、aiko、YUKI、平井堅のサブスク・フル解禁がどんどん来て、もう好きな歌手で聴けない曲はないんじゃないかというくらい有難い状況になってしまったので本当に音楽ファンとして夢みたいな毎日を過ごしてるという感覚で、そんな中でもサザンの未回収曲に触れる時間はやっぱり至高で。作詞・作曲・歌唱 共に松田弘さんが手がけたという「君に贈るLOVE SONG」は、どこか「冷たい夏」や「愛して愛して愛しちゃったのよ」など 懐かしの夏うた路線のサウンドを彷彿とさせる雰囲気が詰まっていて、弘さんの歌声もとっても素敵でエモーショナル。'96年頃のサザンってなんとなく渋谷系寄りな風味も感じられる気がするんだけど、この時期の曲イイな~~。
Ah.. 遥か彼方へ続く この道も Oh, My Love
いつまでも君だけを見つめているよ
好きさ... めぐり逢った君のために歌を...
愛とともに 君に届け My Love Song For You
▪Earth, Wind & Fire「Fantasy」 (1977)
今年 ドラマ「ラブシャッフル」にハマったのがきっかけで主題歌にもガッチリ心を掴まれてしまった、70年代の最高にクールなファンクミュージック、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「Fantasy」。アース・ウィンド・アンド・ファイアーといえばすぐに浮かぶのは「September」とか、洋楽 初心者にも敷居が低くて本能的に気分が上がるような名曲が多くてほんと好き。それにしても「ラブシャッフル」と「Fantasy」、恐ろしいくらいにドラマの雰囲気とマッチしてて素晴らしかったな。
▪The Rolling Stones「Jumpin' Jack Flash」 (1968)
同じく今年 ドラマ主題歌(「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」) きっかけでガッチリ心を掴まれてしまった伝説のロックバンド・ローリング・ストーンズの名曲。気だるさと疾走感の中間を行くようなアゲサウンドにワクワクする。いやほんと、60年代の曲にこうしてハマれるきっかけがある現代って便利だよね。手の中の端末から出会える、時間も場所も超えた最高の音楽体験というか。(これぞまさに"手のひらでRolling-Stone”だ😁)。ちょっとずつこういう体験は増やしていきたいものだな。
▪King Crimson「Moonchild」 (1969)
YouTubeで見つけた三陽商会のCM。この、電線に人がぶら下がってる不気味な映像に暗~い音楽…この曲は一体なんなんだ!?と気になって調べたところ、名前もジャケ写もよく見た事ある伝説のプログレ・ロックバンド、キング・クリムゾンの1曲だった。プログレとはいえ結構 シンプルな曲じゃないか?と思いながら聴いてたら、なんと再生時間が12分越え。しかも本編らしき歌パートは2分台で終わってしまい、あとは細かな演奏音がパラパラと響いているのみ。これが本場のプログレか〜!と興奮した。静かな部屋に響く雨音のように、淡々と鳴り続ける演奏音を堪能して 世界の音楽への理解を深めたい。
▪Glen Campbell「Gentle On My Mind」 (1967)
かなり前に見つけた 0061 国際電話サービスのCMでかかってる曲がずっと気になってて、shazamして調べて聴くようになった1曲。グレン・キャンベルさんはアメリカのカントリー・ミュージック歌手で、60年代から70年代にヒット曲をたくさん生み出したらしい。時代的にもジャンル的にも、普段 身近にある音楽を追ってるだけじゃ絶対に出会えなかった1曲なんだろうな、と思いつつこの爽やかな歌声を聴いてると、なんだか心が洗われるよう。
▪Propaganda「Das Testament des Dr Mabuse」 (1984)
こちらもかなり前に見つけてずっと気になってて、今年入ってからshazamして分かった曲。通称「ビッグ アイランド」と呼ばれるハワイの島で、白スーツ+サングラスで佇む高倉健さんと、走り去る車と、斬新な80年代中期のサウンド……なんつーカッコイイCMなんだ!この曲を歌ってるのは誰なんだ!となり。調べたところ、「プロパガンダ」というドイツ出身の男女混合バンドの曲でした。ネットで調べて出てくる情報がそんなに多くはないのでそこまで深くは追求できないんだけど、とにかく言えるのは曲カッコイイ。Spotifyでフルで聴いてたら更に好きになってしまった。音楽に出会えるきっかけって何処にでも転がってるものだなぁ。このようにして、今後も趣味をちょっとずつ広げていきたいですね。