静穏の日々

好きな音楽、テレビなどの趣味を気ままに。

#ベストソング2020 〜ストリーミングで音楽の旅。水・金 0時から始まる青春を堪能した1年のまとめ 編

約5ヶ月ぶりのベストソング。時期的にはまだ早いですが、今年も、この1年に聴いていた好きな音楽の年間まとめをしていきたいと思います。が、本文に入る前にちょっとだけ、個人的な事情ではありますが、今後もより楽しく本ブログを続けていくための、今回,次回からの変更点を書かせて頂きます。

▪ベストソング、来年からは年末のみの年1。
尊敬する, 知識豊富な音楽好きの方々に便乗する形で始めたベストソング記事。2017年からは4年連続で6月に「上半期編」を投稿してきましたが、こちらに関しては今年で終わりにしようかなという。何となく気持ちの問題なのだけど、上半期終わりの最も忙しなく余裕がない時期にまとめた推し曲集は 投稿時期が過ぎると殆ど聴き返さない傾向にあって、それで言うと"今年はこれが好き"とかはっきり分かってくる秋以降の方がまとめやすさがあるかなと。そういう事もあって今後はより投稿ペースが減るかもですが、変わらずその都度 自分らしい感想をつらつらと投稿していく予定です。

▪今回から:YouTube動画は極力 貼らない & 画像,歌詞の引用も最小限に抑える。
これも単に編集の都合上の問題。なんか、YouTubeの動画は公式さんでもMVを定期的に上げ直したりしてて、それで消えてる動画を新しく貼り直したりするたびに何故か記事全体の動画の表示がバグったりして色々と面倒だったので、今回からはSpotifyの再生ページの引用を主にします。あと、画像や歌詞も毎回 同じようなレイアウトで今までたくさん引用してたけど、実際その分 書くの時間かかる訳だし、そんなやらなくてもいいよなと思った。変に自分でルールを設けたりせず、無理なくゆる~く続けていきたいな、と感じたのが今回からの密かな変更点です。前置きが長くなりましたが、今後ともよろしくお願いいたします。

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▪DJ HASEBE「Lazy Boy feat.MGF」

今年7月にリリースされた、DJ HASEBEさんのDJ活動30周年記念アルバム。元々 聴いている方ではなかったのだけど、土岐麻子さんが参加しているリード曲「Welcome to my room」を聴いて感動してアルバムも聴くようになって、一時 権利関係の問題?で配信が停止になった時にすかさずCDを買って、夏の間から秋以降までずっと聴いてる。今作で掲げられているテーマは、今年のコロナ禍を生きる現代人に沁みるようなタイムリーなメッセージ性とか、なかなか遠出が出来ないご時世にワクワクする異国情緒な海辺のサウンドとか、このアルバムのことでずっと喋っていられるくらい色んな感想が日々 浮かんで、リピートして、感動してた。

チョイスした「Lazy Boy」は、ゲストボーカルに気鋭ラップクルーのMGFが参加した、最高に気怠く心地いい"Stay Home"チューン。個人的に、大学生活最後の1年がオンラインになって、家にいることが多くなった今年のゆったりとしたような、ちょっとダルいような、絶妙な空気感… 僕が今年を生きた証がこの曲の3分13秒の中に閉じ込められてます。結論を言うと、こうした音楽のおかげで今年はある意味 かなり思い出に残る良い1年だったと思う。


m-flo♡Sik-K & eill & 向井太一 「tell me tell me - kamome sano remix」

m-floの御三方に、韓国のラッパー・Sik-Kさん、気鋭アーティストのeillさん、向井太一さん、、個性豊かな面々が参加し、代わる代わる新たな世界を魅せてくれるゴージャスなコラボレーション。間違いなく今年 最も再生した曲。かなり心に残って好きと感じる曲が1年のうちに2,30回くらいのリピートだとすると、この曲は本当に100回くらいは聴いてた。原曲の時点で好きで何度も聴いたけど、Remixの方がそれよりももっと好きになってしまって、原曲の倍くらい再生した。音が良くて、声が良くて、泣けます。m-floといえば、chelmicoが参加した「RUN AWAYS」も凄い良かったな。


土岐麻子「HOME」

土岐サマ熱、冷めやらず。もう好きになって3年ほど経つんですね。例年の作風に続き今年もトオミヨウさんが作編曲を担当し、思わず涙がこみ上げてくるようなグッとくるサウンドに仕上がってまして、いつ聴いても深い。

ちなみにここからしばらく同じ話を繰り返すのだけど、今年の6月に開催された、avexのレーベル「A.S.A.B」のアーティストが主に出演したオンライン音楽祭「LIVE HUMAN」を鑑賞したことがずっと心に残っており、土岐さんを始め、この日に観た方々のパフォーマンスをきっかけに好きになった音楽が今年は多いという経緯があり、さらにこの「LIVE HUMAN」に出演した「A.S.A.B」アーティストが次々にアニメ「フルーツバスケット」に主題歌提供をしている(していた)、という事実を知ってからこのアニメにも音楽と共にどハマりする、ということにもなっていて。(「HOME」は「フルーツバスケット」 2nd season 第2クールOP)。これらの話を小出しに、以降の感想を書いていこうと思います。


Awesome City Club「STREAM」

今年の4月にリリースされたアルバム「Grow apart」の収録曲。ACCはもうかれこれ5年ほど好きなアーティストだけど、常に時代の先をゆく新しい風が吹いてて、やっぱり聴いてて楽しい。「Grow apart」は、思わず"惚れ直した!"と感動してしまう切れ味抜群の最新曲が満載で、「アンビバレンス」、「but ×××」、「バイタルサイン」、「最後の口づけの続きの口づけを」…どれもめちゃくちゃカッコイイ曲で溢れてた中、一際 輝いてたのが最後に収録されている"新感覚サウンド"な応援歌「STREAM」で。そしてこのACCも今年「LIVE HUMAN」でパフォーマンスを観て、鑑賞の感動と共に心に残ったアーティスト2020だったんですよね。そんなACCはつい最近、諸事情からメンバーが減り3人の状態で再始動することになって、今後どんな音楽を放っていくのか、引き続き目が離せない感じ。


AmPm「プリズム feat.みゆな」

世界で活躍する覆面DJユニット・AmPmの楽曲に、18歳のシンガーソングライター・みゆなさんが参加した1曲で、「フルーツバスケット」 2nd season 第1クールのOP。このAmPmも元々「LIVE HUMAN」きっかけにハマったもので、平井堅やV6の曲を作ってる方々ということで知ってたのだけど、その日を境にSpotifyでなんとなく聴くようになり、AmPmについての情報を調べるようになり…という感じで、それから本格的に深く"AmPm沼"にハマるきっかけとなったのは、彼等が自身の活動について綴っている公式noteを読んでからだった。

AmPmというのはアーティストというよりも、いわば"プロジェクト"のようなものらしく、世界で活躍する各国のアーティストをゲストボーカルとして呼んで、この方イイよね!と推して紹介する役割で、各地を実際に訪問して交流しつつ生まれる音楽なのだという。これが本当に面白いというか新しくて、彼等のnoteを読みながら曲を聴いたり、彼等が紹介している最新の世界各国の気鋭アーティストの新曲をまとめた公式プレイリストを聴いたりとか、ちょうど世界の音楽について知りたい今年の僕にはとても刺激的な体験で。そういうこともあって、元々 好きと感じていた楽曲「プリズム」が、「フルーツバスケット」の最も衝撃的な、ハイライト的なエピソードのあたりで流れる音楽として作品の中に嵌ったのを鑑賞して、さらに大きな化学反応が生まれたというか、今までしてこなかったタイプの音楽体験ができて、本当に有意義で、良い1年だったなぁ…と。


▪流線形  /  一十三十一
「悲しいくらいダイヤモンド」


TRICK」スタッフ陣× 浜辺美波さん×岡田将生さんW主演の10月期 NHKドラマ「タリオ 復讐代行の2人」の劇伴および主題歌を バンドの流線形とシンガーソングライターの一十三十一さんが制作しており、アートワークを担当している、大瀧詠一さんのジャケットデザインで知られる永井博さんがドラマ内にカメオ出演していたりと、ひっそり"マニアにはたまらない極上イベント"を繰り広げている秋。…"好き"が渋滞してるw。エンディング曲としてオンエアされた「悲しいくらいダイヤモンド」は、めちゃくちゃ"夏!海!"という感じで、懐かしくて心地よくてとってもエモーショナル。来年のこの曲が似合う季節になったら、来年こそは、アウトドアな絶景空間でこういうイイ歌を再生したい。


▪Moe Shop「WWW (feat.EDOGA-SULLIVAN)」

Moe Shopさん、とは"世界のクラブシーンやゲーム業界から支持されるフランス出身のプロデューサー/DJ"らしく、日本のkawaiiカルチャーがふんだんに詰め込まれた世界観に、注目の音楽ユニット・EDOGA-SULLIVANがボーカルとギターで参加。この曲は偶然 Spotifyのシャッフルで見つけたのだけど、めっちゃくちゃイイですね…!大音量で流して壁にヒビが入ってほしいくらい心地いいダンサブルな重低音と、甘く優しいボーカルと、オシャレで聴き惚れる演奏と。これはまさに、"新時代の名曲"なのではないだろうか。"おんなじ気持ちの誰か探す 切実な指先"ってフレーズが好きすぎる…。


▪NOA「LIGHTS UP」

tofubeatsさんとコラボしてる楽曲があって気になって調べて聴くようになった方ですね。2000年生まれのポップ/R&Bシンガーで今年1月にデビューを果たしたらしく、この「LIGHTS UP」はデビュー曲。作詞・作曲・編曲 全てNOAさん本人が手がけてるそうで、凄い才能だな~と。音楽シーン、若き天才がどんどん出てくるなぁ。曲の雰囲気が凄く今年のトレンドって感じがして、新しくて爽やかで耳が心地よい。


▪WONK「Esc」

青い星がゆっくりと回る。サイボーグが未来都市を闊歩する。そんな衝撃的なアートワークと、耳を刺激するインタールードと共に駆け抜ける全22曲のアルバム「EYES」は本当に大作であった。WONKは去年「Sweeter, More Bitter」で知って好きになってから、今年こんな凄いアルバムが聴けて、もうヤバイ。全ての曲から"沼にハマれ"って凄い言ってくる(?)。

あと、チョイスした「Esc」含め 個人的なイメージなんだけど、今年は自粛生活で家にいることが多くなって、なんとなく家の中でもゆったり聴けるような、チルな落ち着くサウンドが2020年のトレンドだったんじゃないかと思って。部屋の中でイヤホンしてて、「Esc」の深く心地いい重低音が耳の中で響いてて、日常生活のバタバタとした雰囲気とは対照的に、座ってじっとしたまま どこまでも没入して落ちていける音、的な。新感覚のアルバム「EYES」、まだまだ全力リピートできそうです。


chelmico「Limit」

アルバム「maze」収録。このアルバムはめちゃくちゃハマって一時期 狂ったようにリピートしまくってて、さすがに聴きすぎて 以降あまり何も感じなくなったのでプレイリストから外してたけど、つい先程 偶然 YouTubeの関連動画で出た「Limit」のMVがかなり好きな感じだったので再燃。この曲は音の感じといいラップの切れ味といい最も攻めてる気がして1番好み。なんだけどそれはそれとして、+追加で紹介しておきたい1曲が同じく「maze」収録の「ごはんだよ」。これは本当に凄いなってなる。これを聴かずに今年を終わってはいけません…。


▪Minato「ぼくらの明日は風まかせ」

何かの音楽の調べものをしてて、Spotifyの検索画面を弄ってて、偶然タップした先にあった名曲。埼玉県北浦和発のバンドらしいです。曲はキャッチーでポップで爽やかな感じで、シンプルなんだけど何となく心に引っかかる好きな雰囲気があって、夏の間もそれ以降もこの曲を聴いて聴いて聴き倒して、このバンドのことが気になって仕方なくなった1年だった。その昔 深夜ラジオで聴いて好きになったサンドクロックというアーティストのことを思い出したな。思いがけない瞬間から生まれる音楽との思い出は、定期的に、確実に記憶に刻まれていく。


MONKEY MAJIK「Eden」

フルーツバスケット」 2nd season 第2クールのエンディング曲として9月一杯までオンエアされていた楽曲。MONKEY MAJIKといえば、感想とかにしたことなかったけど、去年に「southview」というアルバムをよく外とかで再生してて、そんなに詳しくはないけど かなり気になってるアーティスト様だったりします。

そんなMONKEY MAJIKが「フルバ」の曲を歌って下さってる訳だけど、これがまた本当に凄くて。曲調、メッセージ性、共に 作品のストーリーとリンクしすぎ。全体から溢れる"光"の世界観の中に、2番のAメロで描かれてる"闇"の部分。忠実すぎる完成度。「BANANA FISH」のKing GnuやSurvive Said The Prophetの時も思ったけど、タイアップ作品のストーリーの世界観をここまで忠実に曲として再現できるアーティストって、どういう才能なんだろう。やっぱりその作品をちゃんとチェックして、作品の中に閉じ込められた空気の流れを、ちゃんと読んでるのかな、みたいな。なんか面白すぎて一気見しちゃったので、あの素晴らしいエンディングが純粋に観れる回数があっという間に減っていって非常に勿体ない気持ちで観終わったな…。来年4月からの完結編が待ちきれない。


Hey! Say! JUMP「Muah Muah」
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どういうきっかけか忘れたけど、今年はHey! Say! JUMPのベストやシングル、去年のアルバムとかをちょくちょく借りたりしてて、日常生活の合間合間でアイドル・ポップソングについて考える機会が多かったかもしれない。今年2月にリリースされた両A面シングルに収録されている楽曲「Muah Muah」は、去年ファンから高い評価を得た1曲「ファンファーレ!」に同じく、今 日本の音楽シーンにジワジワ影響を与えている気鋭クリエイター・辻村有記さんのプロデュース曲。アルバム「PARADE」の世界観から派生して、キラキラと輝く幻想的なムードと オトナのお洒落でダンサブルな曲調が見事に合致した、Hey! Say! JUMPならではの魅力が詰まった見事な名曲だと思う。カップリングに入っているLucky Kilimanjaro・熊木さんプロデュースの「ときめきは嘘じゃない」もとても良い。


東京事変「うるうるうるう」

昨年まであんなに祈るように復活を願っていた東京事変が、当たり前のように存在していた1年だった。あまりに身近に生活の中に存在しすぎて 有難みを深く噛み締める瞬間は少なかったように思うけど、9月に配信されたライブ「ニュースフラッシュ」を観たあの時間の感動は本当にかけがえのないもので、緻密に計算され尽くしたセットリストと神々しい佇まいにそれはもう事変のプロ意識の高さを再確認しまくった1日で。ベストソングとしてチョイスした「うるうるうるう」はそのライブでは披露されなかった1曲だけど、事変に惚れ直した証として、ギフトとして、"再生装置"に残された訳です。


▪レキシ「ギガアイシテル」

今年の映画「クレヨンしんちゃん」の主題歌。何となく再生してたらめちゃくちゃエモくてハマってしまった。レキシさんは元々「幸福論」のカバーとか「きらきら武士」とか林檎さんの曲きっかけで魅力は知ってたけど、こうしてちゃんと聴いてみると改めて良いな。レキシさんぽいメロディーというか、サウンドというか、"その人にしか作れない雰囲気の曲調"って凄い好き。クレヨンしんちゃんといえば、秋クールからアニメのOPが(愛しの)ケツメイシさんが起用されててマジで祭り。


▪藤井風「青春病」

今年のNo.1 注目株。期待の新人・藤井風さん。これまた凄まじい1曲を世に放ってしまった。この人の曲は詩もいいし、曲もいいし、歌声もいいし、何より演奏が素晴らしいし、あらゆる要素がバチバチに良い化学反応を起こしてて、これは一体どういう現象だ?って感じ。「HELP EVER HURT NEVER」の曲も素晴らしかったけど、あれらの曲を凌駕するような、メッセージ性も含めてごっちゃごちゃに芸術してるこんな名曲が急に来て、やっぱこの方好きだな~と。鳥肌モノ。なんかもう歌手として出だしから全力で飛ばしすぎて生き急ぎすぎなんじゃないかとか いらん心配を始める始末。


▪Kartell「All In (feat.Che Lingo)」

前述のDJ・AmPmおすすめアーティストが集まるプレイリスト「AmPm Thinking」に入ってて好きになった曲。Kartell(カルテル)というパリで活動しているアーティストだそうで、Che Lingo(チェ・リンゴ)というロンドン出身のラッパーがフューチャリングで参加してるそう。漂うようにふんわりと心地よくて、ずっと聴いていたい音だ。海外の音楽の知識はまだまだ乏しいけど、こうして好きになったDJが色々と紹介してくれるおかげで嗜好がどんどん広がっていくという…本当 良いモノに出会ったなぁ。


Lady Gaga「Rain On Me with Ariana Grande」

〆にこの1曲。今年はこれ何回も聴いたなぁ。ガガ様の曲は自然と再生したくなる魔力がある…。2020年を象徴する1曲だし、心踊らせる"極み"のサウンドって感じ。渡辺直美さんとゆりやんレトリィバァさんの完コピMVもめっちゃ完成度高くてビビったよね~。良い曲。


«extra edition»
今年より前にリリースされた曲の感想です。

Michael Jackson「Love Never Felt So Good」

未発表音源集として2014年にリリースされた「Xscape」に収録されている1曲。純粋に本人の作ったアルバムでないゆえに賛否両論はあるらしいけど、個人的にはこれめちゃくちゃ良いと思う。70年代の雰囲気と現代の空気を融合させたような、優しく爽やかで感動的な音。心がじんわりと温まっていく。大好きな曲になった。


▪SPiCYSOL「Traffic Jam」

Spotifyのシャッフルで流れてきたんだけどすっごい好き!! 的確に好みを把握してくるSpotifyヤバイ。どんな人達の曲なんだろうと思って調べたら、"日本の4人組新世代ハイブリッド・バンド"とのこと。この曲も来年の夏が訪れたらイイ景色の場所で聴きたい…。全ての音から溢れる、晴れやかで清々しい夏モード。


大塚愛「Chime」

フルーツバスケット」 1st season 第2クールのOP。+ 大塚愛さんも前述の「LIVE HUMAN」出演アーティストで、当日のパフォーマンスを観て以来 気になってて ちょくちょく曲を調べて再生してる1年でした。今年 定期的にリリースされてた「PEACH」「金魚花火」のRemixが凄い良くて追ってたら、突然 AmPmによる「Chime」 Remix音源がリリースされるって流れは激アツだった。「フルバ」の世界観ともしっかりリンクしてて沸いたな~。明るく弾けるサウンドが、終盤 エモーショナルになってく感じが絶妙。


▪V6「KEEP GOING」
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祝・25周年。今年はV6も色々と借りて聴き倒してた。今年のシングルの作詞が土岐麻子さんだし、曲の制作陣がAmPmとか、石野卓球さんとか、堀込高樹さんとか、ケツメイシ・RYOJIさんとか、個人的にツボな絶妙なところばっかりついてきて もう"V6"というジャンルの"宝箱的な音楽"って認識になった。中でもどハマりした「KEEP GOING」はm-flo・☆Taku Takahashiさんがプロデュースしてて、この曲が本当にカッコよくて、聴いたことないような近未来的で斬新なサウンドになってるんですよね。V6も早く配信サイトとか解禁されないかなぁ。


三浦大知「Cry & Fight」

アルバム「HIT」収録。去年の年末あたりにハマって、今年の元旦には「Darkest Before Dawn」で幕開けしたりして、以降は「Cry & Fight」という曲の斬新さ・カッコよさにどハマりして、最初から最後まで三浦大知モードで満たされてた1年だったかも。この曲、展開がめちゃくちゃ特殊で、なおかつ美声でどんどん惹き込まれる感じがして、やっぱり本当に素晴らしいエンターテイナーだな~と再確認。


▪YonYon, 一十三十一「Overflow(変身)」

ソウル生まれ、東京育ちの気鋭クリエイター・YonYonさんと、前述のアーティスト・一十三十一さんによる豪華コラボ。YonYonさんは去年 KIRINJIのアルバムでラップしてるので知ったけど、この方 凄い良いですよね。この方の音楽を追ってると自然と心がワクワクしてくるのは、きっとかなり個人的に好みな音楽性なんだろうな。一十三十一さんもめちゃ良い歌声。YonYonさんは他にも向井太一さんやSIRUPさんともコラボしてて、このあたりの界隈の"間違いない"感が凄い。海外のテイストがじわじわと流れ込みながら、身近な音楽シーンの雰囲気が少しずつ、グローバルで尖ったものになっていく。この変化が心地いい1年だったんだよな~等と思いつつ、「Overflow」で〆。


恐らく年内最後の記事更新なのでご挨拶を。
今年も、とても良い年だと思えました。毎年 良い事も悪い事も色々あるけど、好きな音楽に出会えることで、すっきりと楽しく1年を振り返ることが出来るのが本当、改めて良いなと。今年残りも来年も、色んなものに心踊らせて、健やかに、穏やかに生きていきましょう。

日々の生活にユーモアを。(勝手に)ベスト"秀逸"ツイート2020

音楽を聴くこと、映画を観ること、など、自分には色々と楽しみな趣味があるけれど、日常生活の自由な時間の中で最も時間を費やしている事は何かといったら、"面白いツイート収集"だと思う。スマホを開けば、毎日何かしら面白いツイートを見て笑ったり、じんわり感動したりしてる。そんな訳で今回は、ここ1年で秀逸だなと感じたツイートを、ランキング形式で勝手にまとめさせて頂きます。本当はこういうの年末にやろうと思ってたけど、最近なんとなく収集が一区切りついてきた感じなので。

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30位:@IlllIlllIlIlIll 「友人と絵しりとりしたけどなんか思ってたのと違うゲームだった」

比較的 最近のツイート。とにかくボキャブラリーの豊富さと発想力の大勝利という感じ。めちゃくちゃ頭がいいなと思うし、素晴らしい。


29位:@hatolier_camera 「上野駅入谷口にある謎の扉。」

嗚呼こういうの大好物。大人の休日倶楽部「趣味の会」の入口らしき扉。中は一体どうなっているのだろうか。色々な想像が膨らむ絶妙な1枚だなぁ。ここ行ってみたい。


28位:@ikeikey 「Kaleidoscope(万華鏡) by Yosuke Ikeda」

数学講師 兼 パフォーマーをしているという方のツイート。理系の発想ならではの着眼点が光る、繊細かつ巧みな玩具。カッコイイBGMと手の動きがシンクロしているのは意図的なんだろうか…? 何度も見てしまう。


27位:@012_diana_ 「高級デリヘル120分ループする」

7ツイート完結。ツイート文みて(えっ、なんかオトナなやつ…?//)と思いつつ読み始めたら、めちゃくちゃ壮大なSF漫画だった。映画になるんじゃないかってくらい濃い内容です。


26位:@tadasumen 「胸筋のピクピクだけで冒険するゲーム、ほぼ完成しましたけど」

人気絵文字「ぴえん」が追っかけてくるホラゲ?を開発したことで話題となった"ただすめん"さんの最新作。ほぼ狂気しかないww  これ絶対 無理ゲーでしょと思いきや、さすが製作者なだけあって操作がとても上手です(笑)。


25位:@CHARTMANq 「ふと思いついて日本一くだらない動画作った  "ゲーセンにあるコイン落とすやつ"」

一発ネタ系で1番 笑った。何してる人なんだろうと思ってアカウント開いたら、数学が得意な方なんですね。よく見たらリプ欄に貼られてる「恋の方程式 発見」がめちゃくちゃ凄くて、そっちもかなりグッときたかも。


24位:@rinri_y 「苦労して作った書類のデータが消えた時  立ち上がる勇気をくれた話」

これは普通のツイートまとめからじゃなくて、卒論のデータ管理について調べてる時に出てきて読んで感動したやつ。20年の苦労が無になって、そこから0からのスタートって…本当に想像を絶することだよな~。個人的にも丸1日かけてブログ書いてた時に全部消えたこととかあるし(汗)、なんかグッとくるものがあるなぁ。


23位:@_3_2_5_ 「友人の家に遊びに行った時に振る舞ってもらい、とっても美味しかった小松菜のヨーグルト和え」

こういう料理関係の漫画ツイートも好きだなぁ。意外な組み合わせだけど、合うんだろうな。絵柄の温かいタッチが食欲をそそる。


22位:@Perokolovescoke 「シン・セミファイナル」

これは凄い。「自然界の掟」大渋滞の貴重映像。暴れる蝉と、それを鷲掴むカマキリと、それを見つめる2匹の猫。そして蝉が下へと落下し、サッとそこへ移動した猫が…蝉を…食……!?  ドキュメンタリー映画みたいな臨場感。


21位:@pandania0 「ねこようかい   とうふこぞう」

圧倒的な更新頻度で癒しを提供してくれる ぱんだにあ先生の人気漫画「ねこようかい」からの1話。とにかくどの話もじんわりと包み込まれるように癒されて、どれが1番好きとか選べないくらいに良い。


20位:@110nouso 「おじさんがパワハラについて学ぶ漫画」

このツイートはどこから見つけたんだっけ…。真面目なテーマに触れつつもブッ飛び要素満載で、定期的に読み返してる。展開、オチ、どれも意外で面白いです。それぞれのキャラ立ちが凄いし、アニメ化してほしい。


19位:@Annya_DBD 「誕生日の4桁数字の頭にmをつけて検索して出てきたものが生涯の武器らしくて 戦車とかナイフとか出てる人いるのにわたし鍋なんだけど💢💢💢」

これ、シンプルなのにめちゃくちゃ奥が深い遊び。mに誕生日の4桁数字を付けて画像検索すると何かしらの商品のコードに引っかかるらしく、それを武器として考えると…という。出てくるものによってはかなり衝撃的なものもあるらしい。リプ欄の「わさびぬきシール」ww


18位:@wireself7240 「木造駅にて  駅舎の写真を撮っていたら駅員さんが出てきて「駅の写真撮るんなら目光らせてやるか?」と言ってくださった。」

珍しい駅を検索した時にいつも出てきて、いつか訪れたいな~と思ってるスポット。駅員さんそんなことしてくれるなんて優しいな…。巨大ロボットみたいで良き。


17位:@rumrumrumrum 「心霊スポットに「助けて…」って書いてあって、「おお!?」と思ったけど、3点リーダーに余裕を感じてウソ認定。」

主さんの発想力が凄い。一見すると謎な怖い1枚だけど、3点リーダーに余裕を感じて…って確かにそうだよなぁ。なんともしみじみと考えさせられる。まぁ、落書きはダメなんだけど。


16位:@firstclass_mt_p 「「早朝に奇声を発している」とアパートの管理会社から警告が来たときに使っていた目覚まし時計です」

もう動画の内容の時点で面白いのに、このツイート文がさらにツボでしばらくお腹痛くなるくらい笑ってたwww  遠めに聞くと奇声に聞こえるんですね…笑


15位:@horipu 「あるものを見せると秘密の入り口に通される  不思議なコーヒー屋さんに行ってきた話。」

都内に実在するアミューズメントなお店を紹介した楽しい漫画。ページに飛ぶと挑戦できる"謎解き"の答えが全然 分からなくて、20分くらい考えてやっと解けてスッキリしたけど、後から調べたら普通に公式さんが答え載せてるページが出てきてズッコケた(笑)。心惹かれる、とても素敵なプロモーションだと思いました。


14位:@moyashidayodayo 「インスタントロボットと出木杉くん」

ある時ふと回ってきて驚いた。出来杉くん全力推しな絵師さんのアカウントで、本編でありそうでなかった世界観を創作によって表現されている。絵のタッチがとても可愛らしいし、細かいところまでドラえもん愛に満ちていて、ファンにはたまらない内容!


13位:@d_d_osorezan 「新宿のアニメイトが移転して看板が剥がされ、実はその下にライオンとキリンの胴体がずっと存在していたことが明らかになった。」

ライターのダ・ダ・恐山さんによるツイート。リプ欄によると、どうやらこの場所に キリンの首が取り付けられた「さくらや ホビー館」があったらしく、古い方と新しい方,両方のストリートビューを貼っている方もいて、見てて非常に楽しいです。こういうのも言わずもがなというか、大好物。都会に残る古い街並み、もっと見つけたいものですね…。


12位:@ToRi55NiGeN 「自慢しいなポッチャマと自信がない中学生」

めちゃくちゃ可愛いし只々 癒された…。ポケモン関係の創作漫画って結構 泣けるものが多くてちょくちょく読んでるんだけど、これは特に良かったですね。


11位:@qrostar 「しりとり迷路を作りました。」

週1のペースで知的かつ楽しいパズルを投稿している作家さん・たつなみさんが作られた名作の中の1つ。色々なパズルがあったけど、これは特にスッキリ度が違った。本当の解答とは別に、リプ欄に寄せられた 筋の通った別解を見るのもこれまた乙なもの。


10位:@OouchiyamaZoo 「ホンドタヌキのシズちゃんとふれあいタイム。」

三重県にある大内山動物園からのツイート。去年にこの動物園の同じくタヌキを撮影した動画を見つけてめちゃくちゃ癒されて、それで今年これを見つけて、引き続き癒されてるという感じです。休園中の静かな園内、陽のあたる場所でまったりするシズちゃんとお兄さん。ふとお兄さんがシズちゃんを持ち上げて、陽に照らされた顔がとても眩しそう。温かくて、愛しくて、まるで映画の1シーンのような瞬間。ここ いつか絶対 訪れたいな…。


9位:@_zengo 「真夜中に豆腐を食べる話」

絵本のようなタッチのグッとくる料理系ツイート…と思いつつ読み進めると、"語り"は思いがけず深い方向へ。最後まで読んだら、なんだか心がじんわりとして温かくなります。正直 良すぎるので、この方のエピソードを複数 集めて書籍化してほしいくらい。


8位:@i_dauyu 「1枚で2度楽しめる写真」

不思議な写真。最初 何がどうなってるのか分からなくて、リプの「上下逆さになってる」という解説を見ても分からなくて、どういう所を撮影したのかようやく分かったと同時に この写真家さんの目の付け所の鋭さに感動した…。交差点で待ってる人が、頭上の工事かなんかのミラーに写ってるって図なんですね。それを逆さにすることで、神秘的な世界観になる。人間の思考の裏をかきまくった、もはやSF?というレベルに達してる素晴らしい1枚。


7位:@delpilot 「猫と暮らすと健康的な生活になります」

今年 流行った代表的な猫漫画エッセイ①、「じじ猫くらし」! とにかく可愛い~~~です。ある日「王様のブランチ」見てたら紹介されててビックリした。たぶん作者の方の感性が素晴らしいってことなんだろうけど、なんか"猫ってこんな可愛かったっけ??"ってなるような新たな発見がてんこ盛りで、読んでてキューンとする。猫って「わんっ」て鳴くんですね…w♡


6位:@kyuryuZ 「ネコの写真うまく撮れない」

今年 流行った代表的な猫漫画エッセイ②、「夜は猫といっしょ」! 今月末に単行本が発売予定で、買おうか迷ってます。この方の描く猫の表現はとても独特で、もはや妖怪?ツチノコ?みたいにヌルヌルと形を変えて飼い主の目を奪う猫イズムに心が蕩けます。こんな可愛い動物が家にいたら、毎日 帰るのが楽しいだろうなぁ…。


5位:@haitekukaito 「桃太郎をGoogle逆翻訳しまくったら桃の入手経路が大きく変わってしまったので  それで昔話作り直した」

これは笑った…!本当に声出して笑った。畳み掛けるように「餃子ジュース」のくだりはズルいww  ネタとして面白いと同時に、手作りの衣装とか編集能力とか、いやはや凄いなぁ…。才能を感じる。それにしても逆翻訳の破壊力よ。YouTubeに上がってる「新宝島」逆翻訳の方も面白いのでオススメです。


4位:@murata116 「夏のバイトの思い出」

猫や家族についての漫画エッセイが魅力的な邑田さんのツイート。こういう"バイトでの体験"みたいな漫画って結構 "迷惑客"とかネガティブな印象のものをよく読んでたから、それだけに不意をつかれてめちゃくちゃ癒されたというか。この16コマの中に、読めば読むほど心が温かくなるような、人間の温かさに触れられるような特別なものが詰まっていて、素晴らしいです。これ、登場人物が動物で表現されてるのがそもそも絶妙なんだ…。


3位:@yamamoto_diario 「漫画「夫の仕事用の白い靴下」。」

家事、夫とのやり取り…日常的なシーンが楳図かずおタッチで表現されていて秀逸すぎるツイート。すっっっごい好き。「漂流教室」読んだばっかりだったから一々 細かいところまでリアルさが理解できて楽しすぎた。「それっそれっ!」(ドンドン)→「ハアハア!」「終わった…!(泣)」とかめっちゃ漂流教室ww  いやはや本当に、家事、お疲れ様です…。


2位:@asayaminoru 「絆創膏侍」

あさやみのるさんという漫画家?イラストレーター?さんのツイートで、定期的に父子の温かい4コマを投稿してらっしゃるのだけど、これが本当に好きで。描かれてる瞬間はどれも何気ないものだけど、この2人の生活の背景にあるものは…?とか、想像し始めたら止まらないくらい深く、愛情たっぷりの表現を感じて、ちょっと泣けてきます。出会えて良かった……。


1位:@gekidan_nomeets 「ダルい上司の打ち合わせ回避する方法考えた。」

オンラインでの繋がりがより身近に感じられた今年、"ZOOM演劇"という斬新かつ革新的な手法で笑いを届けてくれた「劇団ノーミーツ」さんのこのツイートが本年のNo.1です。短い時間の中で、会話、展開、キャラクター性、オチまで全てが完璧で本当に面白かった。素敵なツイートをありがとうございました。


それでは最後に、2019年と2018年のNo.1ツイートを貼らせて頂いてから終わります。今年の残りもたくさん笑って、感動したいなぁ。

人生史に残る私の大好きな歌 ~思い出の場所と共に~【20曲レビュー】

記事更新。2,3年ほど前からTwitterで定期的に投稿していた「#自分史上ベストソング20曲」のブログ・レビュー版です。もう今年は本当に、音楽然り映像然り 自分の趣味の全てを曝け出す勢いでこういうテーマの記事を連発してしまっていて、来年以降ネタに困ったら一体 何を書くんだって感じですが。2020年はそういう年ってことで。やっていきましょう。

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※基本的に、本ブログ開設当初から語っているレビューのまとめになっています。その曲が最初にグッときた瞬間の時期と場所に触れつつ簡潔にレビューしていき、"音楽により熱くなった体験"を振り返って日々のモチベを上げるという趣旨の記事です。

 

ケツメイシ「トレイン」 (2007)

トレイン

トレイン

2014年・春、自宅にて初聴き。僕が音楽マニアになるきっかけとなった、本当に最初の第1歩!!と言える1曲だ。紛れもなく人生No.1。アガる曲 お洒落な曲 優しい曲…どんなジャンルにも該当する圧倒的な音楽性の広さがケツメイシにはあるけど、中でも「トレイン」はその全ての絶妙なラインを突いた最高の応援歌というか、歌われてるフレーズでも一生 気分上げられるし、どうしてここまで自分の心にフィットする曲が存在していたんだろう?ってレベル。電車好きとしては、タイアップが「JR東日本・民営化20周年記念ソング」であるのにも大満足。


竹原ピストル「RAIN」 (2014)

RAIN

RAIN

2017年・秋、主に通学の時間にてフルリピート。ライブでは拝見できない打ち込みデジロック全開のサウンドで、感じたことのないくらいの切なさと寂しさと悲しさと男前な感じ(?)を全身に浴びせてくれる、何とも言えない衝撃に包まれる名曲。ピストルさんの音楽を愛し続けたいと思った理由は、いつまでもこの曲の衝撃が消えないからかな。エコーのかかった最後の小さな音までじっくり体感。


YUKI「COSMIC BOX」 (2009)

COSMIC BOX

COSMIC BOX

2017年・夏の終わり、古いビルの踊り場で空を見上げながら。YUKIさんの曲は本当にどれも好みにドツボすぎて今までNo.1とか選べない感じだったけど、色々と聴き返すうちに深い愛に変わった1曲がこの「COSMIC BOX」。もうイントロからエモくて、曲始まった瞬間に、本当にどうでもいいと思っていた その曲を聴いていた当時の瞬間が思い出されて、懐かしくて泣きそうで、これこそ音楽の醍醐味だと思う。ごちゃごちゃにYUKI節全開のフレーズを奔放に詰め込んだ、玩具箱みたいな一石百鳥な名曲。


平井堅「Miss サマータイム」 (2011)

Miss サマータイム

Miss サマータイム

  • 平井 堅
  • J-Pop
  • ¥255

2016年・夏、塾との行き帰りのバスにて。その当時 受験生活をしており、楽しいお出かけも皆無な中、そこそこの時間を要する移動時間になるべく広いジャンルの音楽を聴くようにと毎日を送っていたあの時間は今思うと、とても有意義だったな~、なんて事を思い出しながらの1曲。この「Miss サマータイム」はこの曲 単体で好きというよりも正確には「JAPANESE SINGER」というアルバムの数々の名曲を超えた後の終盤に来るドラマチックさ!という背景があっての"好き"であり、アルバム単位でそのアーティストを深く知る体験の好例だと言える。


⑤TUBE「裸足のラッキーガール」 (2015)

裸足のラッキーガール

裸足のラッキーガール

  • TUBE
  • J-Pop
  • ¥255

2017年・夏、自宅にて。この年は本当に好きな歌手がどんどん増えてきてて、転機だったな。仲良くさせて頂いてるフォロワーさんとのレコード屋巡りの際に手に入れた「Your TUBE + My TUBE」のCDを帰宅後 嬉々とテレビのプレーヤーにセットし、ダイナミックで熱い「裸足のラッキーガール」のイントロがリビングに放たれたあの瞬間。(すぐ近くで聴いていた家族も思わず「何この良い曲?」と言っていた)。生活の中で、忘れられない大切な瞬間を作ってくれるアーティストは自分の中でだんだんTUBEになってきてるなぁ。今年のアルバム早く聴きたい。


椎名林檎「長く短い祭」 (2015)

長く短い祭

長く短い祭

2015年・夏、逗子の旅先にて。何かと鬱々とした日々を送っていたこの当時の気持ちからして、本楽曲が流れるコカ・コーラのCMを視聴してからの衝撃に始まり、ひと夏を過ごした人生史に残る夏うたとして、旅先でもバッチリ思い出を残して…とか、その全てがいずれもなかなかに刺激的な体験だったんじゃないかと。CMではあんなに爽やかな演出だったのに、音源として聴くとやはり夜の世界観で、ムーディーで、大人な感じ。甘酸っぱくて溶けていくような感覚。このギャップが奥が深くて、何度 聴いても良い意味で"消化しきれない"名曲だ。


ポルノグラフィティワンモアタイム」 (2011)

2018年・梅雨、雨降りの国営ひたち海浜公園にて。このエピソードは昨年の「音楽自己紹介」で述べた。ある朝 唐突に"そうだ、ひたちなか行こう。"と思った僕は、片道だけでもかなりの時間をかけて梅雨盛りのひたちなかに降り立ち、日本屈指の音楽の聖地である, 人っ子一人いない膨大な原っぱの中を一人、ポルノを聴きながら闊歩した。寒いし、この公園の目玉であるネモフィラはシーズンじゃなくて全然 咲いてないし、ダメダメな小旅行だったけど何か楽しくて、思い出に残った。というかそういう思い出補正はなしにしてもこの「ワンモアタイム」は本当に名曲すぎて。最高のロックソング。

 

Mr.Children「エソラ」 (2008)

エソラ

エソラ

2016年・冬、学校帰りのバスの中にて。この曲は本当に何回 聴いても"凄まじい" "素晴らしい"の一言だなぁ。音楽を愛し、音楽と共に生きていく多幸感をフレーズで、音で全面に表現していて、MVの完成度然り、とにかく楽しそうな感じが伝わってきて。この曲に出会った頃の衝撃は一生涯 消えないだろうな。"フルボリュームのL-Rに 萎んでた夢が膨らんでく" "明日へ羽ばたく為に 過去から這い出す為に Oh Rock me baby tonight"……鳥肌。これぞ人生。


⑨嵐「Everything」 (2009)

Everything

Everything

  • J-Pop
  • ¥255

2009年・夏、自宅にて。嵐を本格的に好きになったきっかけの1曲で、もはや"夏の権化"と言えるほどの爽やかさと、独特の雰囲気を醸し、エモーショナルな感覚をいつまでも残してくれるサウンドがたまらない。フレーズの端々から、時間が経てば経つほどこの曲を愛おしく感じるメッセージ性のスパイスが薫る。とにかくイントロが良いよなぁ…。


tofubeats「DANCE & DANCE」 (2015)

DANCE&DANCE

DANCE&DANCE

2017年・春、学校の行き帰りの電車にて。この間のベストソングでも述べたけど、トーフさんの音楽との出会いは本当に自分の中で転機だと思っていて、「POSITIVE」というアルバムがなかったら大学生活 開始当初のあの不安定な時期は乗り越えられなかったんじゃないかという…そういう大切な存在だ。"音楽の力で 今日はDANCE & DANCE  誰かにそっと 手を差し伸べて"…シンプルだけど深くてグッとくる、温かな音楽愛の全てがこの1曲に詰まっている。


ケツメイシ「お二人Summer」 (2010)

お二人Summer

お二人Summer

2014年・夏、学校や土手周辺の道、旅先などでのフルリピート。この当時 ケツメイシ沼にどっぷりハマっていた僕は、ニューアルバムのリリースも相まって まさにケツメと共に過ごす夏の中にいて、ずっと記憶に残る"一生モノの夏の感覚"を毎日 更新していた。まぁ、というのは今 振り返ればの話で、実際 楽しいことは皆無の日々だったけど、やっぱり辛い時期ほど音楽との思い出は映えるし、良い感じに心も動くんだな~という発見がある。


槇原敬之「pool」 (1999)

pool

pool

  • 槇原 敬之
  • J-Pop
  • ¥255

2017年・夏、自宅にて。「裸足のラッキーガール」の項で述べたのと同じ時期。とにかくこの年の夏、CD収集 及び 新たな音楽開拓が熱かった。「Cicada」が人生で最も好きなアルバムかもしれないということはもう再三 話しているけれど、好きになるに至った元々のきっかけといえば、Twitterで仲良くさせて頂いてる方がブログで"エアコンの効かない部屋で再生したい1枚"といった紹介をされてたのに惹かれたことからだった (「青春」のフレーズを文字ってたんですね)。そんな感じでアルバム全体が"大切な音楽の思い出"ではあるのだけど、衝撃度で言ったら「pool」がダントツ。「introduction」からの繋ぎが上手すぎて 只々震える。


コブクロ「Sunday kitchen」 (2009)

Sunday kitchen

Sunday kitchen

2017年・夏、祖父母の家へと向かう静かな住宅街を歩きながら。「CALLING」というアルバムには、思い出すだけで心がふわっと幸せに包まれるような好きな1曲がたくさん収録されていて、どれが1番とかは決めてなかったのだけど、去年あたりから「Sunday kitchen」の好き度がじわじわ上昇してきてて今は絶妙にトップレベルに熱い。静かめな曲調で、アルバムの中でもあまり目立たない方だと思うんだけど、細かな音作りとか歌声が琴線に触れる部分が多くて ついついグッときてしまう。日曜日とは、人類の平和の瞬間だ。浸るように、幸福を噛み締めるように、日曜はこの曲を大切に聴きたい。


サザンオールスターズ「湘南SEPTEMBER」 (1998)

2017年・秋、念願の茅ヶ崎旅行にて。高校時代に桑田さん及びサザンのファンになり、様々な歌の景色が息づく湘南の街を旅するのが夢で、この年の9月にようやくちゃんと茅ヶ崎を訪れた。行こうと思えば行けない距離でもないんだけど、そこに泊まりで行くというのが何か特別な感じがして、それが肝だったんだよね。湘南の9月、大切にリピートしたBGMはもちろん「湘南SEPTEMBER」で。サザンは本当 好きな曲がありすぎて訳が分からないくらいだけど、今でもふと思い出したりして、急に無性に再生したくなる曲といえばやはりこれだなぁ。


宇多田ヒカルパクチーの唄」 (2018)

パクチーの唄

パクチーの唄

2018年・夏、福井の一人旅にて。人生初の一人旅、海辺の絶景に見蕩れつつ旅先で聴いたアルバム「初恋」のフレッシュな感覚が、とても記憶に残っている。"こ~~りゃなんだ!? コリアンダー!!"の掛け声を合図に始まる「パクチーの唄」は、何となく小さい子供に歌って聞かせるような童謡的なポジションの曲だと思ってたのだけど、途中のフレーズの捉え方によってはこれ、大人達が小さかった頃の記憶を思い出してグッときてるってメッセージなんじゃないか??とか想像できて それでこの頃 結構この曲が気になってる。"夏の庭で リサイタル始まるよ"の世界観が「STAND BY ME ドラえもん」っぽい。


サカナクション「ボイル」 (2013)

ボイル

ボイル

2014年・夏、学校の部活の合宿先にて。サカナクションとの出会いは、「お二人Summer」の項で述べたのとほぼ一緒の時期だ。毎日が暗く息苦しかった頃。そんな中でのサカナクションはもう、精神安定剤みたいな感覚で聴いてた。旅先, 不安で仕方ない中 「sakanaction」をひたすらリピートしていた記憶がある。本来こういう記事では振り返らない筈の思い出なんだけど、人生ベストソングを決めてる時に本当に記憶に残ってる音楽との思い出ってなんだろう?って考えてたら、やはり楽しいだけじゃなく、苦さとか、痛みも含めて大切なんだろうなと。


土岐麻子「傘」 (2019)

傘

2019年・秋、夕方のラッシュで混み合う上野駅のホームにて。比較的 最近の記憶。結局のところ'19年のうちに最も惹かれた音楽は何だったのか、今年の年明けてからは深く色々と考えてたけど、日々の疲れを癒してくれる感覚とか、何気ない1日の終わりだけど 音楽のおかげで妙に特別に感じてしまうのとか、そういう事を改めて思い出させてくれたのが土岐さんの音楽であり、「PASSION BLUE」というアルバムだったなぁと思う。どの曲も本当に好きだけど、「傘」は特に聴けば聴くほど味わい深くて好き。歌詞から伝わるメッセージが切ない。good。


原由子「ハートせつなく」 (1991)

ハートせつなく

ハートせつなく

  • 原 由子
  • J-Pop
  • ¥255

2016年・夏、塾との行き帰りのバスにて。「Miss サマータイム」の項で述べたのと同じ時期。これまでで全く出会ったことのない音楽を開拓する楽しさに目覚めていた僕がこの当時さらにハマっていたアルバムが、原由子さんの「MOTHER」だった。2枚組20曲の大ボリュームで、とにかく聴き所が多い!!温かくてグッときてエモーショナルで泣ける!! 特に最初の1曲「ハートせつなく」は、桑田さん関係の音楽の中でも最も素晴らしい ベストワークスな名曲だと思ってて。曲の雰囲気然り 夕方の時間帯に再生することが多かったので、個人的にこの曲を"夕方賛歌"なんて呼んでいたりする。


クレイジーケンバンド「退屈な日曜日」 (2016)

2020年・冬、昼下がりの電車の中にて。まだコロナ禍じゃなくて学校に通ってた1月・2月あたりの直近の記憶。もうすぐ後期も終わりだな~とか思いつつボンヤリと電車に乗ってて、シャッフルで回ってきた「退屈な日曜日」が妙にグッときて、なんとなく泣きそうになっていた。曲は、横山剣さんがSMAPに提供した楽曲をセルフカバーしたもの。互いの休みが合わせられず なかなかゆっくり出来ないカップルの悲哀を描いた歌詞。昼下がりの青空に映えるサウンド。これが全く予期しないタイミングで刺さった。普通に音楽 聴いてるだけでも、こういう思いがけない発見があったりするから楽しい。 


⑳□□□「はじまり」 (2011)

はじまり

はじまり

2019年・秋、土砂降りの東京大仏にて。とある休みの日になんとなく出かけようと思い立って、東京大仏を訪れた割と最近の思い出。予想以上に雨足が強くて、来ている人は誰もいなかった。目に見えるほどの大きな雨粒に映える大仏様を拝んでから、近未来的サウンドが薫る□□□を再生。人っ子一人いない風流な日本庭園と□□□の相性が妙に良くて、なんだかポルノ×ひたちなかのあの日を彷彿とさせたりした。思い出はいつの日も雨♪ですね。

#ベストソング2020 〜 元気を貰える音楽に乗せて夏が始まる 編

過ぎる6月、夏の気配。約8ヶ月ぶりのベストソング記事。現代社会的にも自分の人生的にも、たぶん一生 忘れないであろう、色んな意味で濃かった今年の半年間のうちに聴いていた好きな音楽を、ここらでまとめてみようと思います。前回のベストソング記事に同じく、上位4曲ほど以外はランキング関係なく、起承転結のついたプレイリスト方式の曲順で。因みに、例年通りいわゆる"前期までの暫定まとめ"ではあるのだけど、"年末まとめ"と同じくらい気持ちの入った記事にしたいということで、今年はタイトルの"上半期編"を消してみました。

そして今回のおまけレビューは、個人的に最近 聴き始めた、フワッと夏の匂いが香る 懐かしの2000年代ポップス数曲をピックアップ。2020年はまだまだこれから。楽しい1年にしましょう!!


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«opening»

東京事変「選ばれざる国民」

release : 1月 1日

彼等の復活作となった最新EP「ニュース」収録の1曲。元旦、この曲のローンチから事変の再出発が始まったものの、あまりに複雑な構造の雰囲気の曲に、嬉しさよりも「なんだこの曲…?」という戸惑いの方が勝った。この想いが「やっぱり好き!」の方面へ変わったのが、バイト中、有線からこの曲が流れた時の衝撃と異質なムード、そして実際に自分で歌ってみようと 歌詞を見ながら1つ1つのフレーズに着目していった時のことで。もう何と言うか、本当よく分からない(笑)。何度聴いても、この曲の全てを咀嚼し切れない。これは完全なる"人類の音楽の新たな1歩"であり、"教科書"だ。混ざり合う現代風刺の数々と、女声と男声のパートが複雑すぎるのと、フュージョン風に展開される演奏の疾走感と。たった数分の中で魅せてくれる"よく分からない感"の全てが、心を未来世界へと誘う。事変はまだまだ進化する。

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元は無関係 人混み篩い分け
共犯関係 突止めるシナジー
羞らいの距離 目線で招いて
新触感の スイートスポット


Official髭男dism「I LOVE…」

release : 2月 12日

ドラマ主題歌として大ヒット、2020年を象徴する1曲である「I LOVE…」。もはやここ数年でヒゲダンの音楽に感動する人生が常となってきている中で、まだこんな振り幅が!?と更に驚かざるを得ない 彼等の集大成的な楽曲である。水色の背景にピンクのインクが印象的なジャケ写は、歌詞の通り"まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいな イレギュラー"な恋心が表現されており、視覚的にも確認できる魅惑の藤原イズムにワクワク。忘れかけていた人との繋がりだとか、温かい感覚を取り戻させてくれるメッセージ性がとても素敵だし、2番Bメロで演奏がアカペラっぽくなって、アンセム的一体感を醸す演出もとっても良い。この曲も、先ほど挙げた「選ばれざる国民」同様、1曲の中で咀嚼し切れないほどの複雑な曲展開が効いてて、何度も聴きたくなる系の名曲の1つ。こういう曲、増えてほしいなぁ。

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喜びも悲しみも 句読点のない想いも
完全に分かち合うより
曖昧に 悩みながらも認め合えたなら

 

Mrs. GREEN APPLE「アボイドノート」

release : 5月 27日

まだ初聴きしてから数日なんだけど、見事にハマってしまった…。去年から自分の中で本当キテるミセス。「アボイド・ノート(回避音)」とは、"コード内の他の構成音とうまく融合しない、避けた方がいい音"という意味の音楽用語らしい。この曲を最初に聴いた時、何だか音がゴチャゴチャしていてぶつかり合うような印象を抱いてしまったのはその所為だろうか。タイトル、サウンド、様々な角度から緻密に曲像を描き出す大森元貴イズム。歌詞は、幾ら考えても理解出来なかった人々への問い掛けや、窮屈だった日々を回想しているような姿が思い浮かぶ。暗さを内包しつつも爽やかさに満たされた青春ソングという意味で、2020年版「GREEN DAYS」と呼びたい。更に、このような複雑なメッセージ性を発信しつつも 底抜けに明るいメモリアル感を醸すMVがエモすぎる。嵐の「Happiness」を思い出すようなキュートな演出…。結果:運命の1曲かもしれない。

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果てない道が続く旅路の様に
僕らは生きてる

張り詰めた呼吸を経て万歳
1、2の3でまたバイバイ
ところでさ 君という存在
誰も敵いはしない美の潜在

 

«pump up»

tofubeats陰謀論

release : 3月 27日

僕がトーフさんの音楽にハマったのはちょうど3年前の春。個人的に様々な環境の変化があって、頑張らなきゃいけない事が色々ある中で背中を押してくれたのがトーフさんのカッコいいサウンドであり、「POSITIVE」というアルバムだった。今年3月にリリースされた最新EP「TBEP」は、そんな愛おしき音楽との思い出を鮮明に蘇らせてくれる、とてもグッとくる1枚である。最初にイイなと思った曲は、およそ7分にも及ぶエモーショナルなサウンドが特徴的な デュエットの歌モノ曲「クラブ」でこちらも凄くハマったのだけど、さらにEPが出てアッパーな曲が公開されていく中で、MVのシュールさとサウンド 共にドハマり出来た1曲が「陰謀論」だ。トーフさん自身が挑んだダンスをCGのキャラクターに当てはめた映像に、過去のMVにも登場した有料フリー素材たちがカオスに動く…。これはインパクトが強すぎる。いつも以上に好みに刺さる1曲だったので、外に用事がある時は再生することが多かったです。(追記: 結婚おめでとうございます。どうかお幸せに!!)

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今夜は仕組まれていた!誰かに!
さまよう人々を怪しい電波で集めた
全く気がつかないような手口で
永遠に踊らされていた!  踊らされていた!


⑤DAOKO「御伽の街」

release : 1月 15日

今年に入ってから最初に衝撃を受けた曲だったかな。(1月時点での話だけど) 東京オリンピックが間近に迫る中で、'20年のDAOKOさんは必ず「TOKYO」と「ポップカルチャー」をまとめ上げた集大成のような新曲をリリースするに違いない、という個人的な期待を、この「御伽の街」で見事に超えてきましたね。小袋成彬さんが音のプロデュースを担当し制作された本楽曲は、歌とラップをこれまで以上に絶妙に融合させた 最高にクールなポップチューン。MVは"都内某所で働くOLに扮したDAOKOが、疲れた身体を引きずって足を向けたクラブで、音楽によって非日常的な世界に魅了される姿を描いた"らしいのだけど、これがまた映像美が凄くて。弾ける雰囲気とアンダーグラウンドな雰囲気が掛け合わさったような、これぞ東京!!という感じがする素敵な映像になっていて。ヘビロテ必至の1曲です!!

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星見えないトキオじゃ飛べない
どうしよう? じゃあこうしよう
祈祷しようよ  本能のままに踊りましょう

stepping back    to step it up
close your eyes     raise your cup


⑥ニガミ17才「幽霊であるし」

release : 2月 7日

2020年、恐らく現在の邦楽シーンは、"音楽バブル"に遭遇している。YOASOBIとか、須田景凪とか、瑛人とか…このご時世、やはりYouTubeSNSでの話題性からアーティストが飛躍するというのはとても重要な手段らしく、ニガミ17才もこれらの気鋭アーティスト群の一例なのではないかと思う。何これ!?と思うような面白い音楽を奏でていたり、MVでの独自のビジュアルからもスター性を感じたりだとか、大衆の心に刺さった音楽がすぐに数字や話題性に表れてくる今日、これはもはや90年代の"CDバブル"に類似した"音楽バブル"なんじゃないかと。そんな事をしみじみと感じさせてくれる2020年屈指の刺激的名曲「幽霊であるし」は、歌声も奇抜、メロディーも奇抜、全く予想の付かない言葉選びで好奇心を掻き立ててくれる最高の1曲だ。因みに、この"音楽バブル"の中で さらに最近 興味を惹かれているのが、次の項⑦で挙げるこの方でして。

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鼻先に迫ってくる夜を もがいて
もがいて もがいて 絡みついてく
もう有明産海苔みたいに 深く貼り付いて


⑦藤井風「キリがないから」

release : 5月 15日

今ヒットチャートを席巻している気鋭アーティストの1人・藤井風(ふじいかぜ)さん。YouTubeで関連動画に出ることが多かったり、Spotifyでプッシュされてたりして その存在は知ってたのだけど、なかなか聴く機会もなく。で、先日なんとなくこの曲「キリがないから」を再生してみて、驚いた。超カッコイイじゃないですか。たぶんこの曲を再生してなかったら、「HELP EVER HURT NEVER」というアルバムを聴くこともなかったんじゃないか。新しく興味を持てる音楽にグッと背中を押されたような瞬間だった。いやはやこの人は、正真正銘 天才でしょうな~~。独特の言葉選び、予測の出来ない不思議なメロディー、真夜中に溶けていくような優しく深いオーラ……過去との対峙。これは刺さるわ~ってリスナーも多いでしょう。この曲、MVもめちゃくちゃカッコイイので 総合的にポイントが高すぎる。

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何も知らない十四の秋
いつまで引きずる中二の時
ここらでそろぼち舵を切れ
いま行け、未開の地

 

«relax»

⑧HOWES3「Too Many Kicks」

Too Many Kicks

Too Many Kicks

release : 2月 13日

Spotifyのプレイリストを色々と弄ってく中で「X-Over ジャズ!」というのを見つけて。このプレイリストは日本だけでなく、世界各国の最新のジャズ事情を様々な角度から追うことが出来る優れモノで、そこで見つけたブライトン(※イングランド南東部の都市)出身のジャズフュージョントリオ・HOWES3の音楽にとてもハマったので、絶対ベストソングに入れようと決めてた。とにかく"あぁ, 好きだな"とホッとするようなサウンドで、そこにあっと驚かされるような魅惑的・曲展開が混ざり合って、絶妙な調和を織り成す感じ。素敵。部屋で流してるとお洒落だし、ニュースのテーマソングとかになってほしい。彼等の情報は 検索してもなかなか日本語のページが出てこないのだけど、紹介されてる文を翻訳かけたりして読んでると何かと勉強にもなるし、楽しい。

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⑨Kitri「Akari」

release : 1月 15日

今年1月にメジャーデビューを果たした、注目の姉妹ピアノ連弾ボーカル・ユニット・Kitri (キトリ)。両親の影響もあって、子供の頃から大橋トリオのファンであったという彼女達は、CDデビュー以降 様々な場面で大橋さんと仕事を共にするなどして活躍。高く透き通るような歌声に、絵本の中のような独特の世界観を醸す音楽性が特徴で、Spotifyでなんとなく再生して以降は妙にハマってしまい、特に「Akari」という曲は今年 何度もリピートしていた。イメージは、日本っぽい趣ある燻し銀な貫禄と クラシック音楽のような異国情緒な感じを織り交ぜた、和洋折衷なオーラを放つ曲調という感じだ。このお2人が今後 更にどう活躍していくのか、気になる。

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枝のように伸びている  遠い先で待つ未来
君はここにまだいてくれるのでしょうか
巡り会う悲しみは  止めどなく流れゆく
無常な街でふと想うの


大橋トリオ「夕暮のセレナーデ」

夕暮のセレナーデ

夕暮のセレナーデ

release : 2月 19日

僕のベストソング記事の中ではだんだん定番となってきた大橋トリオさん。大橋さんの歌声は本当に、様々な曲を聴いていった後に辿り着きたいような 心求める優しさがあって、リアルタイムでの好きな曲をリストアップする時は必ず挙げたくなる。とはいえ、今年のアルバム「This is music too」に関してはしっかり聴き込めている訳ではないのだけど(汗)、この曲「夕暮のセレナーデ」はパッと再生した時の惹き付けられ度が凄くて印象に残って。ある夕方の帰り道に聴いていた 原由子さん×風味堂の「夢を誓った木の下で」とか、平井堅さんの「桔梗が丘」とか 夕方と共にある音楽の思い出が蘇ってきて、"あ~~外で音楽 聴きたいな~~"と思ったりして。この懐かしいような切ないような感覚こそ、新たな音楽を追い求める中で最大の宝だと思っている。

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今日の君と僕とさ
それだけで良いんだ
結末なんていらないラブストーリー

 

«finale»

緑黄色社会「Mela!」

release : 4月 13日

タイアップが続々と増え、音楽シーンを席巻しつつある緑黄色社会。アーティスト名は以前から聞いてたのだけど ちゃんと再生するのは今回が初めてで、きっかけはYouTubeの動画広告からだった。いきなり「Mela!」のMVが流れ始めて、曲の疾走感、映像の美彩感、共に"何だこれ!?"と衝撃を受けて、それからリピート三昧。曲最高なんだけど、やっぱりMVの破壊力が凄すぎですよ。個人的"VIDEO OF THE YEAR 2020"を断言させて頂きたい。9人のアニメーターが集い、それぞれ全く異なる個性を放った絵柄がバチバチに化学反応を起こし、曲の追い風を受けてメチャクチャになっていくロック映像。この映像と共に"リョクシャカ"ワールド驀(マッシグラ)。

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今なんじゃない?
メラメラとたぎれ
眠っているだけの正義
こんな僕も君のヒーローになりたいのさ


あいみょん「さよならの今日に」

release : 2月 14日

NEWS ZERO」のエンディング曲として今年の1月からオンエアされている1曲。向かい風の中を歩いているように重たく"試練めいた空気"が伝わってくるこの曲、「ZERO」は今のところリアルタイムで付けてはいないのだけど、今年の決して明るくない社会の情勢を伝えた後に〆で流れる音楽としてピッタリすぎて、奇跡のタイアップと呼びたい気分。個人的なあいみょん年表としては「今夜このまま」以来のヒットだ。刺さる。人生、本当にきついことに遭遇しても、過去の体験に決意を阻まれても、立ち上がって前に進まねばならない。ひたすら胸に迫るメッセージ性の中で、終盤に出てくる"甘いカクテル色の空を仰げ "のフレーズが美しすぎて辛い。MVで風に吹かれ 力強く歌唱するあいみょんの姿は、"時代を象徴する輝き"であると言い表したい。

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伝説のプロボクサー
謎に満ちたあいつは
明日をどう乗り越えたかな


Mr.Children「Birthday」

Birthday

Birthday

release : 3月 4日

公開が延期され、8月7日に公開予定となった映画「ドラえもん のび太の新恐竜」の主題歌。"ドラえもん連載50周年・映画化40周年・第2作2期15周年記念作品"という超・メモリアルタイアップをミスチルで祭るというワクワク感、結果的に夏の曲になりそうだということも相まって気分が上がりますね。そんな本楽曲「Birthday」は、個人的には 本腰入れてミスチルを聴くようになった'17年以降では、初めてここまで好きになれる曲キタかも!と思えているお気に入りの1曲だ。これでもかと盛り上がる曲展開の高揚感は勿論のこと、今回の桜井さんの詩には特にグッときてしまう。ネガティブな部分を内包しつつも、"心の火をそっと震わせて "とか、"やがて素敵な思い出に変わるよ "とか、枯渇してる日々を再生させるような桜井節、この感じをリアルタイムで味わえるの最高。あと、両A面・2曲目に入ってる「君と重ねたモノローグ」も聴き応えがあって好き。

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It’s my birthday
消えない小さな炎を
ひとつひとつ増やしながら
心の火をそっと震わせて
何度だって  僕を繰り返すよ


⑭Lucky Kilimanjaro「光はわたしのなか」

release : 5月 6日

前の記事でも選曲した Lucky Kilimanjaro。キュートでクールな楽曲が特徴である彼等が5月にリリースしたこの曲は、個人的にこの自粛生活の期間中で 最も元気を貰えた1曲となった。世界中が未曾有の事態となり、明日どうなるかも分からない中で楽しいことは後回し、ただ家で不安を感じて じっとしている日々が続いた上半期だったけど、きっと皆 思いは同じであろう。コロナは終息する。そして、素敵な夏はやって来る。7月,8月,と まだ良くない状況が続いていたとしても、その時なりに、気分を上げられる方法がきっとあるはず。こうした思いを代弁してくれているような、この時期だからこそ沁みるメッセージが、「光はわたしのなか」には詰まっている。

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変わる日々に目隠しされても
このダンスは止めないわ
ここでできることをやるよ
来たる夏を想うよ


サニーデイ・サービス「春の風」

release : 3月 19日

プレイリスト〆。最高。今回の記事は この曲を〆に持っていきたくて書いてるようなもので。急遽リリースされた最新アルバム「いいね!」に収録されている本楽曲は、まさかリアルタイムでこんな曲に出逢えるとは思ってなかった!と驚愕するほど甘酸っぱくて疾走感に溢れたロックソング。ラブソングっぽいのに、出だしの歌詞が "今夜でっかい車にぶつかって死んじゃおうかな" とか言うパンクな時点で凄まじい名曲感を察した。ひたすら惹き込まれるサウンドが続き、最後の最後に ォォォォォォ~~~ン……キュウウウン………ってギターの音で終わるラストにカタルシス感じすぎてニヤニヤしちゃってなんか恥ずかしくなってくるレベル。カッコイイ。日本のロック史に残るとんでもない名曲です。聴くべし。

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行きずりのだらしないkissで
ぼくを目覚めさせて
きみの匂いをかがせて
春の風が吹いている

 

«reboot / 00's pops»

YouTubeで見つけた 年代別のヒット曲のまとめ動画から、個人的に好きだったものを幾つかチョイス。いずれも爽やかな夏の空気にピッタリの名曲です。

 

槇原敬之「GREEN DAYS」 (2007)

GREEN DAYS

GREEN DAYS

これは元々大好きな曲で 感想を投稿したりしたこともあるんだけど、ここ最近 観始めてハマってる、この曲が主題歌だったドラマ「牛に願いを」が本当に良くてグッときてるので、その小報告を兼ねての再ピックアップ。牧場を舞台に繰り広げられる8人の男女の深い人間ドラマどっぷりの45分のラストに流れる「GREEN DAYS」……めちゃくちゃ泣けます。これまで以上の感情移入度。Amazonプライムにあるので、是非とも より多くの人に観て欲しい。


NONA REEVES「Festival」 (2007)

Festival

Festival

この曲はヒット曲動画とか関係なく、Spotifyでたまたま再生してみたらとても好きだった曲。かなり久しぶりに、こんなに瑞々しく爽やかな夏うたを聴いてしまった…。何か最早マイナスイオンを感じる。いやはや、西寺郷太さんの無限・神メロメーカー感、改めて天才すぎ。因みに2007年当時、この曲を嵐に楽曲提供しようとして却下になったという情報をネットで見かけたのですけどマジですか…!?


CHEMISTRY「キミがいる」 (2005)

キミがいる

キミがいる

ここからが、ヒット曲動画きっかけで初めてちゃんと聴いた曲群。この曲 好きだなぁ…。清々しいような神々しいような、詳しく言い表すことは出来ないのだけど、これぞまさに2000年代中期!!という雰囲気の素晴らしいサウンド。日差しを浴びながら"昨日までの憂鬱は捨てて 変わらない明日を祈ろう"と聴いた瞬間、今日が一気に最高の1日になります。


BENNIE K「Dreamland」 (2005)

Dreamland

Dreamland

数々の名曲が世に広まるきっかけとなった黄金タイアップ・コカ・コーラのキャンペーンソングで、"当初はコカ・コーラの公式サイトで着メロが配信されていたが、問い合わせが殺到したためCD化が決定した"ほどの人気ぶりだったらしい。2005年というと自分は世代じゃないけど、この頃に青春を過ごした方々には本当に思い出の1曲なんだろうな~とか想像しながら聴くと楽しい。ハスキーボイスで巻き舌加減なラップパートのカッコよさが異常。


柴咲コウ「invitation」 (2006)

Invitation

Invitation

夏の風の中で駆け抜けるように爽やかな1曲。このストリングスの感じ、雰囲気、アウトロの余韻…めっちゃ2006年感。=自分の最大の好みサウンド。てかあまり意識したことなかったけど、柴咲さん自ら歌詞を綴って歌手活動をしてるって凄いな~。

 

MINMIサマータイム!!」 (2005)

サマータイム!!

サマータイム!!

この曲も"2000年代"然とした曲調でいいですね~。サンバのリズムが特徴的であるこの曲は、正確には「ソカ」と呼ばれる、ヒップホップやR&Bダンスホール・レゲエ系の音楽をベースにしているらしい。「ソカ」発祥の地であるカリブ海に想いを馳せて。


HOME MADE 家族「少年ハート」 (2005)

少年ハート

少年ハート

この方々、アーティスト名は聞いたことあったけど実際に曲を聴くのは初めてだった。やはりこの当時、こういうヒップホップ調の楽曲はトレンドだったのだろうか。ケツメイシ好きの自分にはたまらないグルーヴ感。そして間奏のサックスのエモさ。


SEAMOルパン・ザ・ファイヤー」 (2006)

ルパン・ザ・ファイヤー

ルパン・ザ・ファイヤー

この曲、特に好きだなぁ。全力でルパンの全てをリスペクトし、楽曲全体に遊び心満載に要素を散りばめてる感じがとても素晴らしい。作詞は「ルパン三世のテーマ」を手がけた大野雄二さん。因みに2006年の紅白で歌唱された曲でもあるそうで、是非そのパフォーマンス動画を観てみたい。

 

«最後に»

まだまだ予断を許さない、大変な状況が続いてますよね。そんな中、何かと暗いこのご時世に、曲や映像を届けてくれるアーティスト、ミュージシャンの存在には本当に救われてます。改めて、本当に感謝。全てが完全に落ち着いたら、またいつか音楽を連れて、外での思い出をたくさん作ろう。

Brighten up the day【普段よく聴いてる曲プレイリスト】〜2020年春

SNSで積極的に音楽の話題を発信しなくなって以降、リアルタイムでの音楽まとめ「ベストソング記事」以外の、所謂「過去曲まとめ」を1本の記事として投稿するにはどうしようか数ヶ月前から考えてて。で、最近聴いてる曲もそこそこ増えてきたので、今回 新企画「2020年春編」として感想を書いてみようと思います。記事タイトル及びプレイリストのタイトルは、「Brighten up the day」。(意味は、「一日が明るくなった、 今日は頑張れる!」という感じの英語フレーズですね)。機会があればシリーズ化するかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

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角松敏生東京少年少女」 (2019)

昨年末、ちょうどベストソングの時期から漏れてしまい、感想を述べる機会を逃してた1曲。この曲スゴくないか!? こんな名曲出てたんだ!?と自分の中で話題に。完全版6分超え、懐かしの80'sサウンド、実際に舞台化されたミュージカルパート、アウトロはイマドキなダンスミュージックで…という、1曲の中で曲調が何転もする、音楽ファン垂涎モノの特大ポップ組曲。キラキラな笑顔で可憐に踊る中高生ダンサーの皆さんが、なんとなくポカリスエットのCM「潜在能力をひき出せ。」キャンペーンを彷彿とさせる。たまにこういう面白くて元気が出る曲に出会えるから、音楽収集ってやめられないなぁ。

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さぁ、解き放て全てを
何もいらない ありのままのキミで
もうこんなのは終わりにしよう
走れ 力の限り

さぁ、その靴を踏みしめて
希望の扉を開けて
We are 東京少年少女


Pa's Lam System「Don't Give Up On My Love (feat.向井太一)」 (2017)

Don't Give Up On My Love (feat. 向井太一)

Don't Give Up On My Love (feat. 向井太一)

  • Pa's Lam System
  • ダンス
  • ¥255

tofubeatsのリミックスアルバムに参加しているので知った謎の覆面DJ集団・Pa's Lam System(パズラム システム)。この人達の曲にハマって、今年の元旦頃からずっと聴いてる。なんというか、個人的にEDMとか今風のサウンドって違いがよく分からなくて積極的には聴いてなかったのだけど、Pa's Lam Systemの曲を聴いてると自然と気分が上がっていって、"あ、気づかないうちに心が求めているサウンドを生み出すのが所謂 DJ力なんだろうな"、なんて勝手に納得してみたり。本曲収録の2017年リリースの「Whatever」というEP、他の曲もヤバイ。夏っぽい曲も色々あるので、今夏は外で再生して黄昏れるかもしれない。近年よく名前を聞く気鋭アーティスト・向井太一さんの歌声もとっても良い。

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中谷美紀MIND CIRCUS」 (1996)

MIND CIRCUS

MIND CIRCUS

中森明菜「少女A」、郷ひろみ2億4千万の瞳」など数多くのヒット曲を手がけた売野雅勇:作詞、「クロニック・ラヴ」などのコラボも話題となった坂本龍一が作曲・編曲 担当、という "間違いない"レジェンドがプロデュースしただけに、1音・1語がグッとくる名曲。この曲の感想をネットで色々と探してて、見つけた とあるレビュアーさんの言葉「美しく凍る死んだ歌声」「哀しく美しい、危険な声」というのが非常にしっくりきた。そんな中谷さんのミステリアスな美声に、哲学的で感受性を揺さぶられるフレーズに、坂本龍一ファンなら気分が上がること必至のサウンド…ひたすらに良い。中盤あたりの「世界は変わるよ  君が想えば  SUCH A MIND CIRCUS GOING ON」ってところでめちゃくちゃ鳥肌立つ。好き。

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君の誇りを汚すものから
君を守っていたい
野蛮な街に心が
負けてしまわないように

偽りだらけのこの世界で
愛をまだ信じてる
少年らしさは傷口だけど君の KNIFE


▪[Alexandros]「あまりにも素敵な夜だから」 (2019)

初めて自主的に[Alexandros]の曲を聴いてハマった。どういうきっかけか忘れたけど数週間前に偶然この曲を再生して、現在1日に数回は聴かないと気が済まないくらいの中毒性を感じている。スーッと爽やかな風が吹き抜けるように爽やかでアーバンでオシャレ。メロディーも良いけど特に演奏かな、このリズムにずっと浸っていたい。

あと終盤とか、川上さんの高い歌声がめちゃくちゃ美声で素晴らしい。ドラムの方が治療中につき3人での活動になっているということで、どうかお大事になさって下さい、と思います。

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あまりにも素敵な夜だから
他に何もいらなくなって
あたりまえじゃない「今」だけは
No, No, No, Don’t need to go back
このまま、踊り果てるよ


細野晴臣「BODY SNATCHERS」 (1984)

Body Snatchers

Body Snatchers

1984年リリースの細野さんのソロアルバム「S・F・X」収録の名曲。日本でデジタルシンセサイザーをいち早く導入した作品ということで、心をブチアゲる80年代中期の濃厚なデジサウンドが凄まじい中毒性を放っている。(ちょうどハービー・ハンコックの「Rockit」を彷彿とさせるような)。

細野さんの作品といえば個人的にアコースティックな曲しか耳にしたことがなかったけど、こういうゴリゴリにデジタルな曲は、さすが日本の音楽の先駆者!!というハイレベル感。それにしても"触手ヌルヌル"ってフレーズのインパクトよ。

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あまい誘惑 蜜の罠には WARNING !
触手ヌルヌル ぼくを弄る SCANNING !
Thing Thing Thing
She's just a good-looking' thing
Thing Thing Thing
She's just a good-looking' thing


▪L'Arc~en~Ciel「READY STEADY GO」 (2004)

READY STEADY GO

READY STEADY GO

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥255

今年、L'Arc~en~Cielを自主的に再生したのも初。有線でよく聴いてたのだけど、この曲すっごい良いな。もう何から何までテンション上がる熱量高めロックで最高。圧倒的な人気を誇る名曲・ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」やポルノグラフィティ「メリッサ」と名を連ねる アニメ「鋼の錬金術師」の主題歌ということで、ハガレン強っ!ってなった。イントロのキャッチーさが特に耳に残る。L'Arc~en~Ciel、もう少しハマりたい。

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夢中で  早く駆け抜けて来た
うるさいくらいに張り裂けそうな鼓動の高鳴り
響いて  呼んでいる君の声
ここで立ち止まるような時間は無いさ
READY STEADY GO


▪Lucky Kilimanjaro「HOUSE」 (2019)

桑田佳祐が選ぶ、2019年邦楽シングル・ベスト20」にランクインしてたので知った昨年の名ポップソング。この曲聴くの楽しすぎて今年ヘビロテが止まらない…。EDM的 曲構成に乗せて歌われているのは、(外出自粛要請が出ている現在にはピッタリかもしれない)家にいるの最高だよ!という曲。少なくとも今まで、ここまではっきりとした"インドア肯定ソング"というのを聴いたことがなく、斬新だ…! 本当に共感する…!と衝撃を受けた。SpotifyNetflixなど身近な単語が出てくるのも👍だけど、特に絶妙なのは "健康の範囲を超えた睡眠時間  寝るのもなかなか骨が折れる" というフレーズ。これはマジでインドア派にしか伝わらないポイントであろう。

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BPM125  部屋で爆音のミュージック
ベッドの上で完結
もう一歩もここから出ない
BPM125  部屋で踊るハウスミュージック
何もない休日だからこそ
ここから出ない


高中正義「CHINA」 (1985)

昔のCMを見てて知った名ギタリスト・高中正義さん。数々のタイアップと共に、このカッコイイ80'sサウンドが誰かの青春の1曲になったんだろうなぁと考えながら聴くとエモい。そんな、'85年リリースの「TRAUMATIC 極東探偵団」に収録されている曲「CHINA」にコーラスとして参加しているのは、あのユーミン矢野顕子さん!という凄まじいコラボ。2010年代でいう宇多田ヒカル×椎名林檎みたいなところだろうか。こんな大物同士の歌声が重なり合うことってなかなかないような気がするんですが。燦然と輝くギター×ストリングスのサウンドが右肩上がりに盛り上がっていく様に乗せて、高らかに響く矢野さんの歌声、しっとりと響くユーミンの歌声…。いやこれ本当に凄い。出会えて良かった。

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ポルノグラフィティ「365日」 (2014)

365日

365日

シングル「俺たちのセレブレーション」のカップリング曲。ポルノの曲はカップリングもかなりの確率でライブで歌われてて人気があったりして とても奥が深いと思ってて、もっとハマるにはカップリングを聴かねば!とSpotifyを日々弄ってたりするんだけど、そんな果てしない数多の曲の中でもイイなと思ったのがこの「365日」で。近年のポルノ('12年以降?)に特徴的なデジタルサウンドで華やかに彩られ、昭仁さんらしい日常系な、親子で聴けるような温かいメッセージ性が伝わる1曲になってる。本当に無限・名ポップソングメーカーだなぁ。果たして彼らは今年、アルバムを出してくれるのだろうか。期待。

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自分らしさって何だろう?
難しくってしょうがない
ごめんね  ボクはキミにマシなこと言えないや
きっと夜空を見上げ 
ため息をひとつふたつ
どんなに偉い人も同じように悩んでるさ


サザンオールスターズ「君に贈るLOVE SONG」(1996)

シングル「太陽は罪な奴」のカップリング曲。ここ数ヶ月で、サザン(+各メンバーのソロ全曲)、嵐のアルバム曲、aikoYUKI平井堅のサブスク・フル解禁がどんどん来て、もう好きな歌手で聴けない曲はないんじゃないかというくらい有難い状況になってしまったので本当に音楽ファンとして夢みたいな毎日を過ごしてるという感覚で、そんな中でもサザンの未回収曲に触れる時間はやっぱり至高で。作詞・作曲・歌唱 共に松田弘さんが手がけたという「君に贈るLOVE SONG」は、どこか「冷たい夏」や「愛して愛して愛しちゃったのよ」など 懐かしの夏うた路線のサウンドを彷彿とさせる雰囲気が詰まっていて、弘さんの歌声もとっても素敵でエモーショナル。'96年頃のサザンってなんとなく渋谷系寄りな風味も感じられる気がするんだけど、この時期の曲イイな~~。

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Ah.. 遥か彼方へ続く この道も Oh, My Love
いつまでも君だけを見つめているよ
好きさ... めぐり逢った君のために歌を...
愛とともに  君に届け My Love Song For You


▪Earth, Wind & Fire「Fantasy」 (1977)

今年 ドラマ「ラブシャッフル」にハマったのがきっかけで主題歌にもガッチリ心を掴まれてしまった、70年代の最高にクールなファンクミュージック、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「Fantasy」。アース・ウィンド・アンド・ファイアーといえばすぐに浮かぶのは「September」とか、洋楽 初心者にも敷居が低くて本能的に気分が上がるような名曲が多くてほんと好き。それにしても「ラブシャッフル」と「Fantasy」、恐ろしいくらいにドラマの雰囲気とマッチしてて素晴らしかったな。

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The Rolling Stones「Jumpin' Jack Flash」 (1968)

同じく今年 ドラマ主題歌(「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」) きっかけでガッチリ心を掴まれてしまった伝説のロックバンド・ローリング・ストーンズの名曲。気だるさと疾走感の中間を行くようなアゲサウンドにワクワクする。いやほんと、60年代の曲にこうしてハマれるきっかけがある現代って便利だよね。手の中の端末から出会える、時間も場所も超えた最高の音楽体験というか。(これぞまさに"手のひらでRolling-Stone”だ😁)。ちょっとずつこういう体験は増やしていきたいものだな。

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King Crimson「Moonchild」 (1969)

YouTubeで見つけた三陽商会のCM。この、電線に人がぶら下がってる不気味な映像に暗~い音楽…この曲は一体なんなんだ!?と気になって調べたところ、名前もジャケ写もよく見た事ある伝説のプログレ・ロックバンド、キング・クリムゾンの1曲だった。プログレとはいえ結構 シンプルな曲じゃないか?と思いながら聴いてたら、なんと再生時間が12分越え。しかも本編らしき歌パートは2分台で終わってしまい、あとは細かな演奏音がパラパラと響いているのみ。これが本場のプログレか〜!と興奮した。静かな部屋に響く雨音のように、淡々と鳴り続ける演奏音を堪能して 世界の音楽への理解を深めたい。

Moonchild

Moonchild

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▪Glen Campbell「Gentle On My Mind」 (1967)

かなり前に見つけた 0061 国際電話サービスのCMでかかってる曲がずっと気になってて、shazamして調べて聴くようになった1曲。グレン・キャンベルさんはアメリカのカントリー・ミュージック歌手で、60年代から70年代にヒット曲をたくさん生み出したらしい。時代的にもジャンル的にも、普段 身近にある音楽を追ってるだけじゃ絶対に出会えなかった1曲なんだろうな、と思いつつこの爽やかな歌声を聴いてると、なんだか心が洗われるよう。

Gentle On My Mind

Gentle On My Mind

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▪Propaganda「Das Testament des Dr Mabuse」 (1984)

こちらもかなり前に見つけてずっと気になってて、今年入ってからshazamして分かった曲。通称「ビッグ アイランド」と呼ばれるハワイの島で、白スーツ+サングラスで佇む高倉健さんと、走り去る車と、斬新な80年代中期のサウンド……なんつーカッコイイCMなんだ!この曲を歌ってるのは誰なんだ!となり。調べたところ、「プロパガンダ」というドイツ出身の男女混合バンドの曲でした。ネットで調べて出てくる情報がそんなに多くはないのでそこまで深くは追求できないんだけど、とにかく言えるのは曲カッコイイ。Spotifyでフルで聴いてたら更に好きになってしまった。音楽に出会えるきっかけって何処にでも転がってるものだなぁ。このようにして、今後も趣味をちょっとずつ広げていきたいですね。

Das Testament des Dr Mabuse

Das Testament des Dr Mabuse

  • Propaganda
  • エレクトロニック
  • ¥255

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新譜レビュー・東京事変「ニュース」 ~ 事変が存在する'20年の世相と未来

世界が今、大変だ。数ヶ月前にはまだ遠い話だと思っていたウイルスの話題がどんどん身近になり、恐ろしく、日々のニュースに耳を傾ければ自然と心が暗くなっていきそうな、窮屈な今を生きている。

彼らの“再生”と「選ばれざる国民」が発表されたのは今年の元旦だった。無論、その時はまだ、今春、世界が今日のような未曾有の事態に直面することなど、誰も知る由がなかった。
(NEW EP『ニュース』ライナーノーツより)

来たる2020年4月8日、復活を遂げた伝説のバンド・東京事変はついに8年ぶりとなる新作を世に放った。本当に待望の作品だ。解散前・2012年リリースの「color bars」で行った"メンバー1人1人のアイデアを持ち寄って作るEP"企画の再来である本作は、林檎さんソロでは実現しないタイプの 自由奔放で多様なカラーに溢れた、"これぞ事変!!"という楽しい作品となっている。日々 心を明るく保つためにも、今は暫し、こうして好きな音楽に耳を傾けていたい。


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東京事変というバンドの作品を追う上で最もイイな、と感じるのが、ご存知の通り 作品タイトルがテレビ番組のテーマに沿ったものになっている点で、「color bars」、「深夜枠」で終わり、8年経って「ニュース」で再開させるというのが本当に粋で素敵だ。

選ばれざる国民

選ばれざる国民

「ニュース」というテーマに準じて林檎さんが"報道タッチで挑みました"と語る 浮雲・作曲の1曲「選ばれざる国民」は、"終日片手はオンライン" "熱心なファン皆辛辣なアンチ"など現代の情報社会の世相にも切り込んだフレーズと 奔放な曲展開が印象的。パッと聴きで曲から伝わってくるメッセージは難解でパズルのようで、復活と同時にこういう曲からローンチさせたのが本当に絶妙だな~と感じる。アルバム「娯楽(バラエティ)」(2007年)収録の「某都民」の続編として描かれてるとのことで、愛好家の方々はサウンド・歌詞 双方で聴き比べしてみるのも楽しいかも。

うるうるうるう

うるうるうるう

そして2曲目、伊澤一葉さん作曲の「うるうるうるう」。これが、初聴き1周目で最初にグッと心を掴まれた。伊澤さん作曲のこれまでの曲というと、「キラーチューン」とか「絶対絶命」とか「雨天決行」とか「新しい文明開化」とか、個人的に"人生懸けて愛してきた"レベルの神メロ(または"エモメロ"?)メーカーなので今回 本当に期待してて、バッチリその期待通りの作品を聴けた現在の感動…空が伊澤っている(?)。本当にありがとうございましたという感じで。

メロの良さは勿論の事、この曲に込めた林檎さんのメッセージも本当に良い。不安と期待と希望とやるせなさと…色々混じり合った2020年の空気感を見事に表現しているし、2番で"感情の渦回避しては堂に入って粧し込んで最終形態にまで来た人類"に、"人生の酸味も甘味もさあどうぞ"と仰っているところ… 現在の世相を的確に表現せねば!!と意図的に書いたのか、それともあくまでエンタメ的な歌詞表現として綴ったのか…。普段の林檎さんの発言から見るに後者だとは思いますが。何れにしろ素敵です。

現役プレイヤー

現役プレイヤー

3曲目、亀田誠治さん作曲の「現役プレイヤー」は、あぁ師匠らしいなと和やかな気持ちになる温かいメロディーが特徴的な、まさに"スポーツ選手に捧ぐ讃歌!!"的1曲。この作風、なんだかとっても懐かしい感じがするな~。これも「娯楽(バラエティ)」に近いものを感じる。こういう曲が2020年に今リアルタイムで出会えてるって!!スゴい!!  "逆境でさえ全部謳歌して愛そう"。林檎ワークス恒例のピッタリ3分曲なので、是非 今後のラーメンのお供に。

猫の手は借りて

猫の手は借りて

4曲目、刄田綴色さん作曲の「猫の手は借りて」。刄田さんは、「color bars」の「ほんとのところ」で作詞・作曲・歌唱まで担当し、プロじゃん…と思える程の貫禄たっぷりの歌声、衝撃的な才能を露わにし、"事変らしからぬ世界観"というかむしろ"事変ってどんなバンドだっけ?"と混乱するほどぐっちゃぐちゃに掻き乱してくれる策士で、今回の楽曲もそんな毛色が確実に現れてるように感じる。シンプルなようで、味わい深くカオス。"何何っぽい"という表現が許されるならば、うん、イエモンっぽい。林檎さんの鋭い歌詞も相まって、ワイルドにダークに?切り取られた、刹那的な"現在の一瞬"という感じが良い。

最後は林檎さんプロデュース、映画「名探偵コナン 緋色の弾丸」の主題歌として各所でヘビロテ中の「永遠の不在証明」。これは殆ど言う事なしかな。ひたすらカッコイイ。コナンちゃんと見た事ないので分からないんだけど、様々なフレーズがストーリーとリンクしてワクワクするんだろうなぁというのと。児玉裕一監督のMVが相変わらず素敵すぎて泣けるのと。ラスト1分、弾け飛ぶように"本気事変"大爆発お祭りテクニックな演奏と。

復帰を遂げた超・才能集団が織り成す"人生"と"未来"の音楽。この先どれだけ作品をリリースしてくれるのだろう。事変と生きる2020年……。「ニュース」を聴きつつ、現在の世の状況が少しでも良い方向へと変わってくれることを祈りたい。

魅惑の邦楽ジャケ展覧会

ゆる~く更新。先日、ずっと欲しかったiPodtouchを購入し、改めて好きな歌手の様々なジャケットをまじまじと眺める機会が増えたので、これ特に好きだな~~とか感じたものをまとめていこうと思います。


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▪TUBE『LANI KAI』(2000)

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これめちゃくちゃ綺麗じゃないですか。どんなジャケ写よりも目を引く圧倒的絶景。他作品と比べても、良い意味でTUBEらしからぬ特別な感じがとても素晴らしい。あと個人的に、 ジャケにタイトルが入ってないデザインの方が好みにぶっ刺さるので💯。

LANI KAI~天国の海~

LANI KAI~天国の海~

  • TUBE
  • J-Pop
  • ¥255

 

松任谷由実『DAWN PURPLE』(1991)

ジャケ写撮影に全力を尽くすユーミンの作品群は、ハイレベルデザインの宝庫。ユーミン自身が水の中に潜り、「シンクロエナジャイザー」という"点滅するライトの付いたゴーグルと、その点滅にシンクロして電子音の出るゴーグルを装着し、人間の意識状態のコントロールを目指した装置"を付けて撮影した…らしいんですけど何それカッコイイ。ちょっとスピリチュアルな感じが"らしさ"全開。

 

松任谷由実『LOVE WARS』(1989)

バブル期のクールで厳つい世界観を見事に切り取った、もはや"文化遺産"と言えるショット。

 

松任谷由実『宇宙図書館』(2016)

CG抜きで、グニャリと空間が歪んだ本棚と 床に"墨汁のプール"(!?)を用意して構築された「宇宙図書館」ワールド…、これぞユーミン!!という雰囲気。ほんと撮影全力すぎますって…。

 

松任谷由実『KATHMANDU』(1995)

白黒に赤字の筆記体ってカッコイイわぁ。ハードボイルドな世界観漂うジャケ写ながらも、表題曲は意外と明るくてキラキラしてるのが印象的。ちなみに、本作や「DAWN PURPLE」「LOVE WARS」含め ユーミンの多くのジャケットは、映像ディレクターの信藤三雄さんが手がけているそうです。巨匠…。

 

松任谷由実『昨晩お会いしましょう』(1981)

「過去、現在、未来、時の流れは 今 ユーミンに止められた。あなたの青春の一場面が息づく。」がキャッチコピーの国民的名盤。時空を操っているかのような情景が印象的なこのジャケ写…絶妙に良いレイアウトですよね。

 

スピッツ『とげまる』(2010)

アートブックも発売されるほど人気の高いスピッツ×名デザイナー・木村豊さんのジャケ写は、どれも目を引く魅力的な作品ばかり。中でもこの「とげまる」のジャケは本当に美しいな~と思う。心がスーッと落ち着くような優しい光。

 

スピッツ『小さな生き物』(2013)

力強く進んでいくような応援歌が目白押しの1枚に、広い空へ羽ばたこうとする青年の姿…。アルバムの世界観に本当にピッタリとハマってて素敵。

 

クレイジーケンバンド『香港的士』(2016)

深い理屈とか抜きでシンプルに本当にカッコイイ1枚。このデザイン性といいタイトルの配置といい横山さんのポーズといい、まるで映画の1シーンみたいだ。ちょっと「ドクターストレンジ」を連想した。

 

▪DAOKO『私的旅行』(2018)

宇宙飛行士を連想させるSFチックな風貌のDAOKOだけど、どこか素朴で純潔な都会的オーラも感じられるという…DAOKOというアーティスト全体の世界観を表現したような最高の1枚だと思う。

 

土岐麻子SAFARI』(2018)

建設中の建物と立ち並ぶクレーンの姿が印象的であった"2018年の東京"が表現された本作において、収録曲「Cry For The Moon」や「Black Savanna」の歌詞ともリンクしたジャケ写が本当にオシャレ。曲を聴きながら、一致ポイントに気づいてニヤッとする。

 

aiko時のシルエット』(2012)

このジャケ写、The・aikoって感じがして好きだな~~。「時のシルエット」というタイトルでこの1枚、雰囲気が似合いすぎててめちゃくちゃエモい。切り取られた奇跡の瞬間。

 

クリープハイプ『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(2018)

意味ありげな不思議な模様。何かの文字になってるのか形を表現しているのか、調べてもよく分からなかったんだけど、何となく直感で好きと思うデザインだ。これぞ美しき現代アート

 

フジファブリック『F』(2019)

「狂気」と「滑稽」を表現するイラストレーター・我喜屋 位瑳務さんによるコラージュ作品。フジファブリックのデビュー15周年記念作だったということで、熱い"衝動"が詰まった本アルバムと ジャケの色彩豊かで現代的なデザインが上手く調和してる。

 

くるり『ソングライン』(2018)

オーガニックでナチュラルなサウンドが輝く本作にこの上なく似合ってるジャケ写。くるりの公式HPもこのデザインになってて👍。

 

ケツメイシ『カルフォル二ー』(2014)

ケツメファンになった当初から大好きで、多分 人生でトップレベルに目にしてるジャケ写①。

タイ出身のイラストレーター・Yuneさんによる書き下ろしだそうで、温かく心地いいこのくらいの季節の陽気にピッタリな色。

 

ケツメイシ月と太陽』(2013)

ケツメファンになった当初から大好きで、多分 人生でトップレベルに目にしてるジャケ写②。

楽曲のテーマである陰と陽を表すため、左右の目の色が違う希少な"オッドアイ"を持つ猫を起用したのだそう。カッコイイ。

 

ポルノグラフィティRHINOCEROS』(2015)

タイトルのデザインが好き!!シリーズ①。部屋に飾るととても映えるオシャレなジャケ。

 

Awesome City Club『Catch The One』(2018)

タイトルのデザインが好き!!シリーズ②。プレーヤーをスクロールしてて 目に入るたびに心ときめくオシャレなジャケ。カラフル。

 

NICO Touches the Walls『勇気も愛もないなんて』(2016)

収録曲「フィロローグ」の"楽しいから歌ってるのかな 歌ってるから楽しいのかな"という歌詞など、アルバム内に存在する"鶏が先か、卵が先か"という答えのないテーマを具現化させた1枚。先程の土岐さん同様、曲を知ってるとニヤッとできる系。

 

▪□□□『CD』(2011)

近未来的斬新サウンドとクールな言葉遊びが好奇心を刺激する本作の世界観を表すのに、この上なく適しているジャケ写。収録曲の「はじまり」は、Spotifyで歌詞付きで再生すると まるで音ゲーのように文字たちが奇妙な配列で流れ出し、ブックレット同様の表現が楽しめるという仕掛け付き。こんな複雑な歌詞を入力した人の労力……メチャ尊敬。

 

YUKI『FLY』(2014)

アーティストがキュートなスタイリッシュジャケ①。「誰でもロンリー」のMVに登場するような背景に、ディスコサウンドの音圧に舞う?YUKIサマ。このアルバムほんと好き。

 

宇多田ヒカルHEART STATION』(2008)

アーティストがキュートなスタイリッシュジャケ②。個人的に、この宇多田さんが1番カワイイと思っている。2000年代の名ジャケ。

 

星野源『アイデア』(2018)

ミュージック・ジャケット大賞で何度も入賞している現代デザインの殿堂・吉田ユニさんによる作品。一目見ただけで惹かれる独特の魅力はもちろんのこと、この方の作品には"時代を象徴する輝き"という要素が備わっている。

 

Perfume『COSMIC EXPLORER』(2016)

こちらも吉田ユニさん作。さぁ再生しろ!!と言わんばかりの再生マークにキュートな御三方。このデザイン良いよなぁ。

 

平井堅『FAKIN' POP』(2008)

これも好き。この表情というかポーズがスタイリッシュ。セルフサングラス的な。

 

坂本龍一『音楽図鑑』(1984)

ピアノを弾く坂本龍一さんの影が蟻になっていて、まるで絵本みたいな雰囲気を醸し出してる1枚。これは本当に名盤ですな…。

 

東京事変『スポーツ』(2010)

前述の木村豊さん作。惚れ惚れする。

 

東京事変『深夜枠』(2012)

イラストレーターのあきさんという方が描いたという1枚。何故こういうジャケになったのか、経緯がよく分からないんだけどとても好き。このジャケに描かれたキャラクターは、林檎さんによって「むてきちゃん」と命名された、らしい。

 

槇原敬之『Design & Reason』(2019)

マッキーの作品もかなり名ジャケの宝庫。現時点での最新アルバムである本作のイラストを担当したのは、「ずかん・じどうしゃ」の絵本で知られる山本忠敬さん。大人も子供もワクワクできる1枚です。

 

槇原敬之『超えろ。』(2015)

これカワイイ。タイトルの字体も良き。

 

槇原敬之『Fall』(2014)

これも良いな~。デジタルサウンドがカッコいいラブソングに、趣深いジャケ写というギャップ。

 

矢野顕子『ごはんができたよ』(1980)

日本の顔ジャケの元祖という感じだ。この爽やかなスマイルといいタイトルの入り方といい、全てがオシャレで素敵。思わず手に取りたくなる1枚。

 

RIP SLYME『GOOD TIMES』(2010)

赤塚不二夫のスタジオであるフジオプロダクションがデザインし、RIP SLYME 各メンバーの顔がキュートに彩られた楽しい1枚。これは個人的にジャケ買いしたことあるやつで…。とても良いベストです。

 

サザンオールスターズ『Young Love』(1996)

久しぶりにじっとこのジャケ見てたら、思わず「最高かよ」って声に出てた。桑田さんがボブ・ディラン、関口さんがビートルズなど、各メンバーがロックの殿堂に成りきってるリスペクト感、愛嬌、スタイリッシュさ…サザンの魅力の全てが詰まってる。

 

吉田拓郎『今日までそして明日からも、吉田拓郎』(2017)

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水色のタイトルと温かなタッチで描かれた拓郎さんが印象的。ポルノグラフィティMrs. GREEN APPLE竹原ピストルさんなど個人的に大好きな歌手の名演が集結した楽しいトリビュート・アルバムで、このジャケを見る度に、 初めてレンタルCD屋で本作を手に取った時の高揚感が蘇る。