読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

静穏の日々

好きな音楽、テレビなどの趣味を気ままに。

アルバムレビュー・桑田佳祐「Keisuke Kuwata」~稀代のエンターテイナーが魅せる、痺れる音楽の世界

今年 桑田佳祐さんはソロデビュー30周年!ということで、少し早いですが おめでとうの気持ちを込めて、大好きなアルバム「Keisuke Kuwata」の感想を書いてみようと思います。
f:id:fuurintakino:20170312211634j:plain
桑田佳祐Keisuke Kuwata」は、1988年7月9日にリリースされた桑田さんのソロデビューアルバム。小林武史が全面的にプロデュースしており、その胸踊るような天才同士のコラボレーションと当時独特のバブルサウンドには本当に大興奮必至。

①哀しみのプリズナ
ギターの音が爽やかに響くイントロ。出だしの歌詞は「さぁ 部屋中を暗くしてくれ」だけど、どう聞いても、「sad hey jude a crash end claim~♪」みたいなことを言ってる英語に聞こえる。開始数秒で、「日本語の歌詞も英語っぽく聞かせるロマンの歌声」という桑田さん持ち前のパワーが耳にガーンとくる。この巧みさ...恐るべし。あと、この頃の音楽によく使われてた「ドゥドゥドゥドゥン↓↓!!」って打楽器の音が心地良すぎる。
「I've been trying hang on my love!!(俺はこの愛にしがみつく!!)」
男の悲痛な叫びをぶつけたようなラブソング。痺れますね。ソロデビューアルバムの一曲目がこれ...勢いの凄まじさに驚嘆。

②今でも君を愛してる
ベストアルバム「I LOVE YOU -now & forever-」に収録されているので、なんとなくシングル曲よりもシングル感の強い一曲。神々しいコーラスの歌声とサックスのメロディが混ざり合い、切なさを加速させる。曲がジワジワと盛り上がっていく感じは、コバタケ プロデュースの音楽として最大の魅力な気がする。80年代邦楽ならではの良さが曲全体で光ってるね。

③路傍の家にて
THE・異色サウンドの一曲で、才能が感じられすぎて脳が捩れそう。特に副旋律のメロディが素晴らしすぎて、明るめのメジャーコード進行ではあるはずなのに、この、どことなく漂う「奇妙さ」は何!?ってなる。「はかなき世に願う チャンス到来」と「さもしい小屋の並ぶ 天下往来」とか、「歯止めのない守備は 万事醜態」と「あてなき世の策は バンス膨大」とか、歌詞の語呂の良さがもはやラップの域に達している。

Dear Boys
桑田さんが自分の息子たちに向けて歌った曲らしいけど、子供に聴かせる歌にしては曲調が暗くて どこか切なさに溢れているのが印象的。「道におちた まるい影 愛しすぎる」って部分、聴いてるリスナーからしたら そんな歌詞を書いてしまう桑田さん自体が「愛しすぎる」って感じ。去年の「百万本の赤い薔薇」とか「ヨシ子さん」然り、誰かに尊敬の念や愛を込めて曲作りをするという姿勢は、今も昔も変わらないようで。本当に素晴らしいです。

⑤ハートに無礼美人 (Get out of my Chevvy)
管楽器の音がキレッキレに響くジャズ風の一曲。このサウンドはもう、これでこそバブルの音楽だ!!って雰囲気を感じさせて気分上がりっぱなし。「TOKIO の空が白み始めて どこかの小部屋で Morning Shower」からの盛り上がりは特に、体を揺らさずには聴けない。「時刻は SEVEN 君と EVEN 見たい HEAVEN」という歌詞があるので、七時に聴くと良いことあるかも?
Step out of my Chevvy~Chevvy~Chevvy!!♪(←セルフエコー)

⑥いつか何処かで (I FEEL THE ECHO)

JALのCMソングとなった2ndシングル。「いつかどこかで 夏はまたくる」という歌詞から分かる通り夏の終わりがテーマの曲だけど、自分がこの曲を初めて聴いた時期もタイムリーなことに夏の終わりだったため、より一層 心に沁みる一曲となった。「今でも逢いたい 気持ちでいっぱい そんな惨めな恋などしたくない」...グッとくるものがある。

⑦Big Blonde Boy
個人的にこのアルバムの中で一番好きな曲。ひっきりなしに聞こえる打楽器の音×獣のような激しいサックスのメロディー×響く電子サウンドで、宇宙空間の彼方へと誘われる感覚。「愛のカンガルーみたいな芸人特有の魔法で 8分音符の彼方に いつかまた逢いにくるよ」などと、歌詞の芸術性の高さは桑田作品の中でもピカイチ。サザンファン界隈の方とカラオケに行くのなら、絶対これ歌いたい!!

⑧Blue ~こんな夜には踊れない
心地良いダンサブルな曲調で、初聴きの時から変わらず激烈にお気に入りな一曲。和風なカッコよさ(男らしさ)と洋風なカッコよさ(英語歌詞の堪能さ)が混ざり合ってて、もはや魅力の塊だと思う。当時「ラッフルズ・ホテル」という映画の主題歌になったらしいけど、こんなカッコいい曲が見てる映画のエンディングで流れてくるって、想像するだけで最高ですね。

⑨遠い街角 (The wanderin' street)

富士フィルムのCMソングとなった優しいミディアムナンバー。「また逢うことを信じてもあの場所には帰れない」と、過ぎ去ってしまった時間を悔いる切なさがテーマの曲だけど、サビの部分はどこか明るく希望が感じられる。桑田さんの曲はいつも、歌詞から読み取れる曲のテーマは暗くても 曲調は明るいというのが特徴的なものが多く、僕は桑田さんのそういうところが大好きです。あと、Wikiによるとコーラスに竹内まりやさんが参加してるらしいけど、今まで全然知らなかった。もう一度ちゃんと聴いてみよう。

⑩悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)
メジャーデビューシングルをアルバムの終わりから三曲目に入れてくるというセンス、ポップアルバムとしてベストを尽くしすぎてて、もうその事実の時点で震える。25周年記念ライブ「I LOVE YOU -now & forever-」では一曲目に披露され、以降 老若男女が盛り上がれる夏の名曲として定着した(、イメージ)。イントロの開始数秒だけで「キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー」→「キャー ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃 キャー」→「キャ-♪~~(/≧∇)/\(∇≦\)~~キャ-♪」ってなりますね。(←もはや語彙力さえ喪失する)。あと、出だしの歌声が一瞬 山下達郎さんっぽく聞こえて「あれッ!!なんか声が...若い!!」ってなる。

⑪愛撫と殺意の交差点
ここまで来て、今までのどれとも被らないようなもっと濃い異色曲をバーンとぶつけてくるという。このアルバムはトコトン平凡じゃねぇぜ!!っていう意地というか、製作意欲がガンガンに伝わってくる一曲。政治を風刺するというテーマに、「誰かが降らせた光で 雨のち涙の気象台」という歌詞...お洒落すぎる。そして有名な情報だけど、終盤には「オーライ!!」という桑田さんの息子の声が収録されているという更なるお洒落さがあり、とっても音楽に対する拘りと愛を感じられる。最近はもうその声を聴きたいがためにこの曲を再生するようになった。

⑫誰かの風の跡
桑田さんの作るアルバムのラストはバラード曲というのはほとんど変わらずブレない事実であり、このアルバムでも王道なバラードがラストを飾る。が、一概にそう解説してしまうのは全く面白みがないと思えるほど、この曲は桑田作品の中でスバ抜けた名曲である。夏と青春の日々を回想するような歌詞が胸にジーンと沁みると同時に、人の心を静める「鎮魂歌」的ニュアンスを含む曲なのだなと最近になって思った。聴いた後の余韻からはなかなか抜けられませんね。

ということで、このアルバムの感想をちゃんと書いてみて思ったのは、やはり桑田さんの作るポップアルバムは日本一魅力的だということと、どんな曲も作れちゃうオールマイティーな才能があって それが名プロデューサーとのコラボレーションともなると更に凄い作品が出来上がってしまい、桑田ワークスの可能性は無限大ということですね!!
前述した通り 今年デビュー30周年を迎える桑田さんですが、そんな記念年の幕開けは4月スタートの朝ドラ「ひよっこ」の主題歌から。それに期待すると共に、今年出すかもしれない6年ぶりのソロオリジナルアルバムにてどんな音楽が展開されるのか...今後もワクワクが止まらない!!

私の音楽遍歴~NO MUSIC NO LIFE!

ちょうど半年前(去年10月半ば)になりますが、Twitterで宇宙ネコさん(@sibuyandam)が企画されていた「私の音楽遍歴 NO MUSIC NO LIFE」というものに遅ればせながら参加させていただきます。ずっと前から「音楽好きとしてはいつかちゃんと自分の音楽遍歴くらいは書いておきたいな~」とは思ってたので、なんとも丁度いい企画。 そんな訳で今回は、僕が今までに生きてきて衝撃を受けた、色んな音楽を好んで聴くきっかけになったスタート地点的9曲を、出会った時系列順に語っていきたいと思います。
f:id:fuurintakino:20170308131841j:plain

○幼少期。人生で一番最初に好きになった音楽の記憶。
MISIA「Everything」

僕の一番古い音楽の記憶はこちら、MISIAの「Everything」。リアルタイムで聞けてた気がするから、いつの曲だったっけ?って思って調べたら、リリースは2000年なんですね!わたくし当時2歳。その年齢でしっかり記憶に残ってるってことは、相当に流行ってたんだろうなぁ。まぁロングヒットだっただろうし、2000年に限らずとも よく色んなところでかかってた気はするけど。
記憶が曖昧なんだけど、昔スマスマのコントでよく使われてませんでしたっけ。ネットで検索かけても一切データが残ってないのでちょっとアレ?って感じだけど。この曲を覚えたのは、そのコーナーがきっかけだったりします。
何よりメロディーが凄く頭に残るんですよね。後にカップヌードルのCMで替え歌が作られてたのも印象的でした。


○小学3年生。衝撃的テクノポップユニットとの出会い。
Perfumeポリリズム

今でも大ファンである大好きなグループ・Perfumeですが、この人たちを初めて認識したのはちょうど10年前、ACとNHKのコラボCMに出演していたのを見たのがきっかけでした。

このCMを見た時点ではまだ「ふーん、こんなグループがいるんだー」くらいにしか思わなかったけど、紅白で歌ってたのでちゃんと聞いてみた時に、「えっ、この曲スゴいな。面白いな。」ってなりまして、小3ながら結構 驚きましたね。(今考えてもホントに複雑で面白い曲だったよな~って思う。こういう凝ったマニア向けっぽい曲が史上最大のヒット曲になったっていうのが興味深いよね。)
Perfumeは後に「ひみつの嵐ちゃん」とかバラエティーによく出てわちゃわちゃ3人で喋ってる姿を見て心引かれて、年々 好き度が深まっていった記憶。(「嵐∞Perfumeです!!」って回とかめっちゃ好きで、録画して何回も見てた)。振り返ればいつもどこかに3人がいて、心の癒しになってたなぁと思います。


○2009年冬、ドラマ好きになるきっかけとなった印象深い一曲。
かりゆし58「さよなら」

松山ケンイチ主演のドラマ「銭ゲバ」の主題歌となった、かりゆし58「さよなら」。これを見たのをきっかけに「ドラマと音楽を同時に楽しむ」という概念が自分の中に生まれ、「主題歌」というものを強く意識するようになり、と同時にドラマを見るのが大好きになりました。あまり多く感想を言える感じの曲ではないんだけど、そういう意味ではとても重要な音楽体験になったな~思います。
ていうかこのドラマ、本当に怖かったなぁ...。一つ一つのシーンが頭に焼き付いて離れないくらいにエグい内容で、小学生にも人気のあった土曜9時枠のドラマとしてはかなり異彩を放っていた作品でしたね。当時、一人テレビに釘付けになって見てました。
ちなみに、この「銭ゲバ」の脚色をした脚本家の岡田惠和さん(近年の代表作:「泣くな、はらちゃん」「最後から二番目の恋」)は、今春から始まる朝ドラ「ひよっこ」の脚本を担当されるため、期待すると共に、桑田佳祐さんの「若い広場」でまた印象的な音楽体験ができそうな予感!


○小5の夏。初めてCDを手に取り、音楽を進んで聴くようになる。
④嵐「Everything」
(偶然にも二度目のエブリシングですが)。

同世代(98〜00年組)の方なら分かると思いますが、2009年、小学生の間で空前の嵐ブームが起きました。3月、映画「ヤッターマン」の主題歌となった「Believe」→5月、ドラマ「ザ・クイズショウ」の主題歌となった「明日の記憶」と、ジワジワとクラスの間で話題になり始め、夏のベストアルバム「All the BEST! 1999-2009」がリリースされる頃にはクラスのほとんど全員が嵐に夢中でしたね。CDを学校に持ってきて見せ合ったり、友達と貸し借りなんかもして。良い時代だったなぁ...。
そんな盛り上がりの中でリリースされたシングルが「Everything」でした。これが本当に素晴らしい楽曲でしてね。CDを手に取って音楽を聴くという楽しさを、この時初めて覚えました。この曲をエンドレスリピートしながら うたた寝してた夏休み。「この夕立の中で一人 振り返り立ち止まることもあるけど 何も恐れはしない」という歌詞は、今聴いても本当に勇気づけられます。イントロのメロディーをなんとなく口ずさんでみるだけで、ふっとあの頃の風の感じとか、心地良さとかが蘇ってくるんですよね~。


○中学校時代、好きになった音楽。
椎名林檎自由へ道連れ

中学校時代は部活(吹奏楽)にどっぷりで 趣味といえば空き時間の読書くらいしかなかった中、唯一ちゃんと耳に入ってきて好きになった音楽、それがこの、椎名林檎さんの「自由へ道連れ」でした。中居くんのドラマ「ATARU」の主題歌となった爽快ロックチューン。とにかくメロディーが耳に残るし、シンプルでカッコいい曲だな~と当時かなり衝撃を受けましたね。
その後 林檎さんは2013年 中田ヤスタカとコラボした「熱愛発覚中」、2014年 NHKサッカーのテーマソングとなった「NIPPON」、2015年 コカ・コーラのCMソングとなった「長く短い祭」と 毎年何かしら、日本の音楽シーンに大きな爪痕を残すような衝撃性の高い楽曲を発表しており、もう注目するしかない!女性ソロアーティストNO.1としてずっと君臨し続けております。


○2013年大晦日。近未来的オルタナティブロックバンドとの出会い。
サカナクション「ミュージック」

2013年の紅白歌合戦、突如 画面に現れた、目映いライトの中でパソコンを前に美しい音楽を奏でる5人組。「なんだこの人達...カッコいい...」と思わずテレビを凝視する...。
その時 披露されていた曲がこの「ミュージック」であり、僕とサカナクションとの出会いはこんな感じでした。とにかく新しくて、近未来だなこのバンド!という衝撃。凄まじかったですね。
高校に入ってから、嫌なことがあった時、不安な時、とにかくずっと聴いてた音楽がサカナクションでしたね。放課後、土手まで自転車を飛ばして 一人で夕日見ながら色々聴いて泣いたのは、今となっては良い思い出です。


○2014年春、人生を変える歌手に出会う。
ケツメイシ「トレイン」

中学を卒業してスマホを所持させてもらえることになり、それからYouTubeで色々と聴いてみたり調べたりするようになって。(Twitterを始めたのもこの頃)。この時から好きになる音楽は基本 後追いになり やがて現在の音楽マニア生活に至る訳ですが、その記念すべきスタートラインとなったのがこの曲、ケツメイシの「トレイン」でした。最初は「しばらくこれといって音楽にハマってなかったし、なんか好きになれるものが増えて趣味になるんならそれでいいかな。」くらいの気持ちだったのですが、段々 自分でも驚くくらいにケツメイシのことが好きになっていきましてね。アルバムを数週間で一気に借りて聴いて、音楽性の高さに驚いたり歌詞に勇気づけられたりして、そんな中 2014年の夏にリリースされたシングル「RHYTHM OF THE SUN」を即購入。これが、僕が人生で初めて購入したCDとなりました。
楽しい時間も辛い時間も いつもそばにはケツメイシがいて、心に寄り添ってくれました。その愛や感謝は本当に語り尽くせませんね...。特に「トレイン」は本当に素晴らしい楽曲で、個人的 人生の名曲ランキング ダントツの1位となっています。


○2015年 年始、時代を彩るエンターテイナーに出会う。
星野源地獄でなぜ悪い

年末年始はのんびりできる時間が多いので ネットを色々と調べて好きな音楽が見つかるという確率がかなり高いんですが、星野源もそういうタイミングで出会いました。
YouTubeで偶然 再生した曲「地獄でなぜ悪い」。この曲の展開とか歌の迫力とか演奏のカッコよさが気になって、凄い歌手がいるもんだな~って思って、とりあえず現時点での最新作を借りてこようってなって「Crazy Crazy/桜の森」を聴いて完全にハマりましたね。その後 新曲を発表するっていうのを聞いて、リアルタイムで星野源の音楽に触れられた初めての曲が「SUN」で、「なんか今までの曲に比べるとかなりシンプルというか、路線変更な感じするけど、どうなのかな?でもなんか良い感じ...」とか思ってたら各方面でじわじわヒットし始めて、年末にアルバムが出たときにそれが「イエローミュージック」というジャンルの音楽を作って開拓しているってことが分かって納得し、そして昨年の「恋」の大ヒット。その名が全国区で売れるヒット前夜から現在の全盛期までの様子を時間の流れと共に過ごせるという、僕の音楽遍歴としてはかなり珍しい体験になったのが印象的でした。


○高2の夏、一生愛し続けたい歌手に出会う。
桑田佳祐波乗りジョニー

「一難去ってまた一難」という言葉があるとおり人生何が起こるか分からないもので、高校2年、再び悩みの窮地に陥ってしまいます。今度こそ本当にどう生きていったらいいか分からない、どうしたら……そう感じていた時、偶然出会ったのが桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」でした。桑田さんの音楽は僕に生きる勇気を与え、今までの人生で最大の衝撃と感動をくれました。
そして何よりの財産となったのが、桑田さんのことを尊敬し、応援するファンの方々とTwitterで出会えたことでした。誠実で腰が低くてあったかくて どんな人にも気配りを忘れない、そんな精神の桑田さんが作る「音楽の輪」はどこまでも広く果てしなくて、楽しくて、日々 色々な人と「架空の広場」で繋がれるようになりました。そうして出会えた方達は、もう家族も同然の存在と思うようになりましたね。


○今後はどういった音楽を聞いていきたいか。
大学生になるので、今後は脱・ミーハーという感じで自分が今まで知らなかった歌手の曲も聴いていきたいですね。あと洋楽にもハマりたいです。(とか言いつつしばらくはミーハーかもしれないけど。笑)
音楽を聴くことこそ生きる喜び。これからも思いっきり色んな音楽にお世話になって、元気をチャージしていきたいです!

アルバムレビュー・椎名林檎「加爾基 精液 栗ノ花」〜美しき和と闇の“林檎的文学”を紐解く

久々の記事更新。何を書こうか色々と迷ったんだけど、やっぱり好きな歌手のアルバムレビューを書きたいなということで、今回は椎名林檎さんの「加爾基 精液 栗ノ花」(カルキ ザーメン クリノハナ)について語ってみたいと思います!

が。皆さん、このアルバムがどんな感じのものか知ってますか??
普段とても気になってるんです。このアルバムはどの位の人にどの位の頻度で聴かれてて、一般的にどんな解釈が成されてるのか、なんて。
僕はこのアルバムを聴いたのをきっかけに林檎さんの音楽にどっぷりハマり、以来ずっと勝手な解釈と主観的な感想を抱きながらこの作品を愛聴してきたけど、そういえばあまりこのアルバムの感想って誰かとシェアしたりとかしたことなかったな〜と思って。というか、シェアし辛いよねこれは。はっきり言って、とっても「謎すぎる名盤」なんですよね。てな訳で、今一度このアルバムの素晴らしさを伝えていきたいといいますか、同じことを考えてる方がいたら一緒に語ろうぜ?的なことを思ってます。とにかく、この「加爾基 精液 栗ノ花」という作品はなんだったのか、自分の頭の中も整理して一区切りつけたいところだし。良かったらお読み下さい。
f:id:fuurintakino:20170210214308j:plain



で、まずタイトルなんだけど。凄くないですかこれ。声に出して言うのとか大分 躊躇われるんですけど。「精液の匂いは栗の花っぽい匂いである。」っていうのと「カルキっぽい匂いである。」っていうのを端的に三単語 抽出して、そのままアルバムのタイトルに付けてしまうという。ある意味この上なくロックなことしてますもんね。
…なんてリスナーにやいのやいの言われるのを林檎さんは百も承知で、こうコメントを残している。

「みなさん驚かれますよね(笑)。でも、これって頭文字も“ ksk”ってシンメトリーになっていてきれいだと思うんですけどねぇ。まったく先入観なく見たら、きれいだと思うんですよ。もちろん、文字面としてだけでなく、意味合いとしても美しいと私は思ってる。それを得なければ女性は子供を作れないということを考えれば“精液“という言葉が忌まわしいものとは絶対に思えないし、それは屈辱みたいなイメージとはまったく結びつかないんじゃないですか?むしろ、とても神聖なもの。」
(出典:Weekly『ぴあ』2003年2月24日)

…確かに、そう説明されるととても納得がいきますよね。まぁ、納得というよりは、林檎さんらしくて良いなぁと思う。
(でもさすがにテレビで“精液”って言葉を使うのはまずかったのか、プロモーションCMでは「椎名林檎 三作目 自作アルバム」となっている。…当たり前か。)
D

で、そんなこちらの作品ですが、調べたところによると、林檎さんの音楽活動において重要な、ターニングポイント的作品であったことが分かってきます。
まず林檎さんは2003年このアルバムのリリースから半年後、シングル「りんごのうた」を発表した後にソロ活動を停止。そこから2007年の「平成風俗」の発表まで約3年もの間、東京事変の活動のみに専念してるんです。何をもって「ソロ活動はしばらく、もういいや」という考えに至ったのか。非常に気になるところだけど、このアルバムが林檎さんの活動において、「これから方向性を変えていきたい」というきっかけになったことは間違いないと思うんですね僕は。(勝手な推測だけど)
それで注目しておきたいのが、↓こちらの動画(2004年のアルバム「教育」のプロモーション番組の映像)なんだけど。
(※画面をクリック→ニコ動で再生)
D
4:57〜の「世間が抱く椎名林檎のイメージについて」について本人が語っているシーン。

「そういう仕事なわけだから、もちろん普段から看護婦でもないのに看護婦の格好してなんだっていうような人間では別にないし、普段から拡声器とか持ち歩いてる訳ではないので、そんなの分かりきったことなのに、家に呪文が書いてありそうとか酷いこと言われて。そういうのはちょっと…若干、憤慨いたしまして。」

↑それを言ってる間 亀田師匠は呑気にワハハハwなんて笑ってるけど、林檎さんは結構 真剣で。確かにデビュー当時からとっても奇抜なことをやってこられたし、世間から色々言われるっていうのは当たり前だったと思うしずっと堂々と色々なことをしてきたって思ってたんだけど、実は「人からどう想われてる」とか気にしてた時期があったんだなっていうのは、ちょっと意外だよね。あとネットで見た出どころの分からない情報なんだけど、後に東京事変の楽曲制作中にメンバーの伊澤一葉と意見がかなり対立して初期(〜2003)の作風をキツイ言葉で非難されつつも、それから色んな吟味を繰り返しながら彼女の作風が年々ポップな方向に変わっていったという噂も。(真偽不明)
で、途中説明が長くなったけど。そう考えるとこのアルバムは、「ターニングポイントとなった作品」と言わずしてなんと言おうか!って感じなんですよ。

それでは一曲一曲の詳細に迫っていこう。
まずは全曲を一覧にして、↓ジャン。

宗教
ドツペルゲンガー
迷彩
おだいじに
やつつけ仕事

とりこし苦労
おこのみで
意識
ポルターガイスト
葬列

先ほど『ぴあ』の引用でも出た言葉だけど、こちら、曲順が「シンメトリー」になってるんですよね。「茎」を中心にしてキレーーに上下対称。林檎さんのアルバムではこの手法は割と行われてるけど、やっぱりこのアルバムが一番 完璧な「名シンメトリー」だと思う。
そして、総合収録時間はピッタリ44分44秒という縁起の悪さ全開、奇跡のゾロ目。スッゴイな。拘りがハンパじゃない。

↓全曲レビュー。↓
【 壱、宗教(伍分捌秒)】
一曲目は、「宗教」。もうこんなタイトルを聞いた時点で「なんだ…?」って不思議な好奇心と少しの不安が沸いてくるけど、実際に再生するともはや想像を絶する世界が広がっている。
開始早々、オーケストラの「ジャーーーーーン!!」という大音量のメロディに、加工ボイスで始まる「誰か僕に美味いお菓子を」〜♪という歌詞。正直言いますと、これ、めちゃくちゃ怖い(笑)。家で1人の時に聴こうとすると最初の部分でゾワッとして後ろに“何か”の存在を感じるので、なるべく1人では聴かないようにしてます。その位の、衝動的インパクト。でも、この雰囲気がまた たまらないんですよね。やはり好奇心の方が勝つんです。怖いもの見たさ的な。独特の世界観にズブズブと入っていきたい、という。
まずこれ、何を言ってる曲なんだ?って。スペシャル級に研究のしがいのある内容なんですが。もちろん「宗教」についての曲であることに間違いないんだけど。
『「待て」「伏せ」「不可解でも崇め(あがめ)行け」「病むな」「憎むな」「見ろ」「嗅げ」「不愉快でも味わいしれ」「覚悟を決めろ」』
ってこの歌詞を見てると、何か酷く恐ろしいものに必死で立ち向かってるって状況が伺えるね。それが一体何を意味するのだろうか…?このアルバムを聴いていけば分かるってことなのかも?

【貳、ドツペルゲンガー(參分肆拾陸秒)】
「ドツペルゲンガーといったら作家→作家といったら温泉」という発想で、温泉で歌入れをしてしまったという曲らしい。
この曲は比較的分かりやすいね。ゴーストっぽさが追究されてて、それにプラス「晩餐会」っぽいお洒落なダンス会場っぽいのを連想できる。ほんと毎年ハロウィンには、街中でこの曲が流れないかなぁ、なんて1人で思ってます。
「楽にしてあげる」〜♪ 「取り憑いてあげる」〜♪なんて恐ろしいことを言ってるけど、若干のエロさを感じてしまうのは僕だけか?(笑)

因みにこの曲 都市伝説があって、逆再生をすると色々とヤバイものが聞こえるとか聞こえないとか。詳しく知りたい方は↓こちらのページを御覧になって?(*´-`) (林檎さん風)

【參、迷彩(參分肆拾肆秒)】
きました大名曲!後に2007年の「平成風俗」などで演奏が豪華になった素晴らしいパワーアップを遂げるんだけど、これはその進化前が聴ける貴重な音源。
「ねえ一層遠く知らない街に
隠居して沈黙しませぬこと?
こんな日々には厭(あ)きたのさ
ねえどうぞ攫(さら)って行って」
これは駆け落ち、ですかね。ワクワクが止まらない絶妙な歌い出し。
演奏の聴き所はスバリ、バイオリンとドラムの混ざり合い。ホントに相性バツグン。日本の音楽でこういうものが聴けるのは本当に唯一無二じゃない?ってくらいに独特な、これぞ椎名林檎の世界!とも言うべき名曲です。
実はこの曲を歌詞の通りにそのまま具象化したような物凄いPVが存在するんだけど、DVDにしか収録されてないため視聴は非常に困難である。(動画探したけど無かった…)

【肆、おだいじに(參分壱秒)】
精神的に疲弊した人の気持ちを吐露した曲。歌詞が古文体になってるから一見難しく感じるけど、曲を聴けばすぐに色々な感情のうねりが伝わってくる。囁くような、優しく包み込まれるような歌声と、押し殺したような、それでいてピリピリと火花が散るようなギター音が印象的。「治癒」が目的の曲だけど、「快方」に向かってるって伝わってくるのが良いね。
「手にする貴さ 出来ぬ尊さ
覚えた儘 内緒の地圖で雨の中を出掛けやう
背中を濕らすのは赤い疑念 辛い罰
憂き世に居た堪れない悲劇が溢れたとしやう
大人だから今日はまう唄ふ位 笑ふ位許してね
守るものは護るさ」

【伍、やつつけ仕事(伍分捌秒)】
今作では最もポップで、かつ歌の流れにノリやすい曲。最初にニュースが流れてる音声から始まり、その後に掃除機をウィーーーーン…って動かす音が!!
本当に発想が凄いよね。「あっ、この曲歌い出し前に掃除機の音が入れた方がいいな。」なんて、どういう思考回路をしてたら思い付くのだろうか。マジ一番最初に聴いた時「このCDプレーヤーバグった!?」って慌てたもん。でもこういう遊び心に慣れてしまえばホント「林檎ヲタ」への世界にズブズブはまっていきますからね。奥が深いです(笑)。
前の曲に続いてこちらも色々な意味で「疲弊」が関係してくる曲だけど、重低音とリズミカルなオーケストラのサウンドに癒されて、聴いてて非常に元気が出てきますね。満員電車の中で聴くと結構イイ感じ。押し潰されそうになりながら、(今日は何曜日〜だっけ〜♪然して問題じゃ〜ないか〜♪)なんて。

【陸、茎(參分伍拾秒)】

今回唯一となるシングル曲(の、日本語歌詞バージョン)。この曲を軸としてアルバムを制作していくことを決めてたということで、この中で最も重要な役割を果たしてると言える。
この曲の考察はですね…ごちゃごちゃと勝手に推測するよりも、先程のようにちゃんと雑誌のインタビューから引用した方がいい気がする。ということで↓こちら抜粋。

「この曲には、朝から夜が更けるまでというイメージもあるんですけど、さらに、生まれてから死ぬまでの流れの中で一番、無我夢中で生きる年齢に差しかかってるイメージがある曲なんですよ。ある意味、人生の中のピークというか、ただ人間らしくイキイキしてる部分というか。それで真ん中なわけですけど、だからといってこの曲だけが特別なわけではない。あくまでも、大きな流れの中の1曲ですね。生まれて、だんだん周りのものが勝手に過ぎていく世代へと成長し、死へと向かっていく過程を表現したかったわけですから。」
(出典:Weekly『ぴあ』2003年2月24日)

…なるほど。深い。大きな流れのなかの、人生のピーク=「茎」…そう考えると確かに、それ以外にほかの言葉が当てはまることなど考えられない、この上なくピッタリと一致するタイトルだものね。こういう、確固たるテーマがあって、作りたい音楽があって、それを具現化させようと思い立って実現出来ちゃうって、本当に素晴らしいことだと思う。やっぱり音楽家って凄い職業だなぁと改めて思ってしまいますね。。
そしてこの曲、「其の塔なら崩れない」「大事な生命 壱ツだけ だうか持つていかれませぬ様に」という歌詞から分かるように、2001年のアメリカ同時多発テロ事件を強く意識した曲なのだそう。胸が苦しくなるような歌い出しと、一変して魂を捧げるような安らかなサビ部分、そして力強く行進していくような間奏部分。その一連の展開に凄く圧倒されます。

「泣いたり惑ったり致しませぬ。立ったら二度と倒れないから。」

【漆、とりこし苦労(貳分參拾陸秒)】
ボイスパーカッションと、それに混ざり合う民族楽器の音が印象的な曲。イヤホンで聴いてると、次々に左右から違う楽器の音が聞こえてくるのでとっても楽しい。思わず体を揺らしながら聴いてしまう。
そして、聴きながら いつも↓この動画を思い出してしまうんだよね。

こちら、2003年8月リリースのDVD「性的ヒーリング〜其ノ参」の特典映像で キャラクターの「林檎ちゃん」がこの「とりこし苦労」を歌うシーンがあるんだけど、それが凄い印象に残っちゃって、この曲聴くとまず「林檎ちゃん」の姿を思い出すようになってしまったのです。とってもシュールで面白い映像なのでお時間ある方は是非ご覧ください。(笑)
(ちなみに超 蛇足な情報だけど、この動画のニコ動にある方で見苦しい字幕コメントが出まくってるのがありますが、それは僕の仕業です。「なにこれ?(怒)」って思われた方、本当に失礼いたしました(笑)。)

【捌、おこのみで(伍分肆拾伍秒)】
シンプルなピアノとギターとドラムの音が光るクールな楽曲。メロディの系統とか曲の世界観の感じが割と近年の作風(林原めぐみに楽曲提供してる「薄ら氷心中」「今際の死神」とか、今年すでに話題になってる松たか子✖️満島ひかり✖️高橋一生✖️松田龍平の「おとなの掟」)に近いかもしれない。
「『愛する人は貴方だけ』
是がたつた一時の真事(まこと)で痛くもない
剥いではまた塗つて載く爪(ネイル)
『愛と謂う言葉は不要です』
いとも容易に濡れし此の色目を新しく演出して さぁ何方でも
…お好きな様に」

【玖、意識(貳分肆拾伍秒)】
「迷彩」と対になる曲。
わぁ、怖いイントロ!
ファッ?!Σ(゜Д゜)
と思いきや歌い出しの声が優しくて
ε-(´∀`*)ホッ...
としたのも束の間、サビに入る前に
「うーそーつーくーなーよ( º言º)」
とか言われて
キャ━━━(艸;Д;il!)━━━ァァ!!!
ってなります(笑)。
間奏部分のカンカンカン!っていう中国っぽい音が印象的。歌詞は「心中」がテーマだそうで、全体的に物騒な雰囲気が漂ってますね。まぁこの曲に関してはそんな深入りしなくていいかな。

【拾、ポルターガイスト(參分肆拾壱秒)】
踏切の音と、通り過ぎてゆく列車の音から始まる。いや、「ポルターガイスト」ってタイトルで踏切の音入れるとかなんか不気味すぎるでしょ…怖い曲なのかな?と思いきや、こちらは正真正銘 優しい曲。
タイトルの意味を考えると分からなくなってくるけど、多分 霊的な何かというよりは、そういう言葉に置き換えた愛の形、とかそういう歌なのかもしれない。ちょっと解釈が難しいんだけど、いまネット見てたら2ちゃんで凄い良い投稿を見つけたのでそのスクショを載せておきます。

f:id:fuurintakino:20170212142556j:plain f:id:fuurintakino:20170212142704j:plain

うん。こういうことなのでしょうね。いやー、こういう風に分かりやすく解釈を書いてくれると非常に有難いですね。(丸投げですみません(笑))

「君と君がくれた思い出はどんなに時間がたっても、
僕には綺麗で美しくて輝いて見えるんだ」

良いねぇ。この切なさ、愛しさ。メトロノームの音が紡ぐ美しい演奏に包み込まれる、この感じ。とっても好きです。

【拾壱、葬列(伍分拾貳秒)】
さぁ きました!大本命!!邦楽史に残る不思議曲と言っても過言ではないくらいハイパー存在感を放つ曲。今回 記事のタイトルにつけている「“林檎的文学”を紐解く」っていうのも、この曲の謎を解明したかったからで。
まずこの曲の内容に触れる前に一番言いたいことを言いますが。
ラストが!!!!
怖いんです!!!!!!
最後、今までの全ての思いが溢れ出たような凄まじいサウンドと共に音量が勝手に上昇↑↑ 爆音に成り代わったその「音」は噴火を続けながらそのままブツっと突然切れてフィニッシュ!という。聴いたことない人には何を言ってるのかサッパリ分からないと思いますが、つまりそういう恐ろしい要素を含んだ曲なんです。
音量注意!兼、怨霊注意!ですよ。
なんか、スッゴイ不謹慎な例えだけど、お墓があって、そこにダイナマイト置いて爆発させて、鎮まっていた霊達が一斉にブワーッ!って出て来て そこにマイクをスッ…て添えた時に録音されてた音みたいな、ラストの音は本当にそんな感じ。
林檎さんは一体そんな音楽を作って何を言いたかったのか?それこそがこのアルバムの結論であり、全ての答えだと思うんですが。

歌詞。
『(略)〜 亡骸に弁護は不要…
何處にも桃源郷が無いのなら、お造り致しませう。
・生むで廃棄する勇氣
・空を斬つてゆく庖丁(ナイフ)
・今日、胎盤、明日
僕を食しても植わらない理由は「渾(すべ)て獨りぼつちだから」。
偖(さて)は、こんな輪廻と交際をする業が、
お嫌ひなのでせう、当然です。
未だ何の「建設も着工」してゐない、白紙に還す予定です。
お顔を。さあ、拝見させて下さい。』

「白紙に還す予定です。」…これって、自殺みたいなものだよね。
死んで、新しい自分に生まれ変わるのです。そう決意してるんじゃないかな。そんな解釈で良い気がする。
本人から語ることはないけど、きっと「違う自分になりたい」とか吐きだしたい、叫びに近い思いがたくさんあって、それがこの作品で色々な形に変化して、言霊となって、ラストの爆音のように溢れ出したんじゃないかな。それが独特の古文体になって、一つの、「一大絵巻」のような文学作品「加爾基 精液 栗ノ花」が生まれたんじゃないかな、って。
そう考えると、いまや世界から注目されて活躍している彼女の姿はより一層輝いて見えるよね。

…でも、まぁ、林檎さんってこういうリスナーに色々と解説されたりするのとか結構 嫌がるもんね。こんなところでいいかな、レビューは。…って今まで書いてきた記事の方針を全否定するような終わり方になっちゃうけど(笑)。
でもホント、全部ひっくるめて言うと、本当に遊び心が満載で素晴らしいアルバムだよね。話題にしたいトピックが次から次へと溢れ出てくる。こういうのが正真正銘、本当の名盤なんだよね。やっぱり椎名林檎さんは偉大な方なのである。
f:id:fuurintakino:20170212135808j:plain f:id:fuurintakino:20170212135845j:plain
ということで、このアルバムを聴いたことがない方は是非聴いてみてください!オススメです。聴いたことがある方は、最初にも言ったけど、一緒に語りましょう!コメント等々お待ちしております。
では長くなりましたが、これで終わります。ここまで読んで下さった方はありがとうございました!!

#ベストソング2016 ~今年好きだった音楽を振り返る。

Twitterで年末恒例の「今年の音楽シーン総括」タグ、「#ベストソング20xx」。
今年2016年は語りたいことが多すぎたので、記事に致しました!レビューというよりはただひたすら愛を語ってるだけ、みたいな感じになりますが、よかったらお読み下さい♪
f:id:fuurintakino:20161211162642j:plain

宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎

今年の音楽ニュースのトピックとして最もビックだったものはやはり「宇多田ヒカルの復活」であり、そんな彼女が椎名林檎と14年ぶりとなる共演を果たしたことであろう。個人的には今年1月に宇多田ヒカルという人の音楽に初めてちゃんと触れてハマり、過去5作のアルバム+ベストアルバムを聴きまくっていた矢先に4月「宇多田ヒカルが6年ぶりに活動復活」というニュースを聞き、「マジか、めっちゃタイムリーじゃん!!応援するしかない!!」と一人盛り上がり、配信曲で朝ドラ主題歌であった「花束を君に」とNEWS ZEROのテーマソング「真夏の通り雨」を早速購入、変化球かな?、いいぞこれ...なんて思いつつ繰り返し聴いていた矢先、夏に「9月に8年ぶりとなるアルバム発売」のニュースを聞き......ということで、まさに「THE・宇多田ヒカルの年」と言っても過言ではないイメージの2016年となった。
f:id:fuurintakino:20161211155316j:plain
そしてアルバム「Fantôme」は僕が人生で初めて購入したアルバムCDとなり(今まで機会がなくてアルバムは買ったことがなかった)、「母の死」を語った一つ一つの楽曲の力強いメッセージに心を動かされ感動し(←そこのところはあまりうまく言い表せないし軽々しく言えないが)、とても思い入れのあるものとなった。そんなアルバムに収録された一曲が、「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」。もうね、大好きな林檎さんとあの宇多田ヒカルがコラボするってニュース聞いた時ね、嬉しすぎて昇天しましたよ(笑)。もうわけがわかんなかった。この2人がどんなデビューを果たしどんな風に仲良くなって(EMIガールズのこと)、これまでどんな歌手生活を送ってきたかっていうのは、音楽ライターの宇野維正さんが執筆した大ヒット本「1998年の宇多田ヒカル」を読んでたので理解しててですね、宇野さんの「ずっと応援してきたファン目線」での丁寧な研究ぶりに興味を持って、この2人が再びコラボする時が来たならば全国の音楽ファンはどんなに嬉しいかっていうのが事前に分かってたわけですよ。その矢先でのコラボだから、もう歓喜で包まれた伝説の楽曲となったというか、その事実だけでもう完結していたというか。美しく響く2人の声と次第に盛り上がる演奏の音、素晴らしい曲です。
f:id:fuurintakino:20161211155348j:plain f:id:fuurintakino:20161211155402j:plain
「お伽話の続きなんて誰も聞きたくない
優しい日常愛してる
けれど スリルが私を求める」


②嵐「Daylight」
いやー、ほんと久しぶりに嵐にハマったわ。ということで今年好きだった曲2位にランクイン。楽曲は、4月クールのTBS日曜劇場「99.9 -刑事専門弁護士-」の主題歌となった「Daylight」。

f:id:fuurintakino:20161211155623p:plain

自分とてもミーハーでして、ドラマが面白いと主題歌も好きになるパターンが多かったりするのですが、今回もそういう経緯でして。ドラマ「99.9」が本当に面白くて、主題歌のCDをちゃんと借りて聴いてみようと思って。小学生~中学2年の時くらいまで嵐にハマってて、それ以来あまり聴いていなかったのでかなり久しぶりだったんだけど。思ったのは、「しばらく聞かないうちに、この人たち、大人になったな~」ということ。(上からな言葉ですみません(^^;) この曲には2012年の「Face Down」以来4年ぶりとなる「シングル曲のサクラップ(櫻井くんのラップ)」が入るんだけど、どこか2004年の「PIKA★★NCHI DOUBLE」の頃のような雰囲気の「原点回帰 的要素」があったり、2009年の「Believe」の頃の勢いもあったりと、これまでのシングルの集大成のようなものが感じられたんだよね。曲の後半の盛り上がりも良くて、ドラマで描かれた「冤罪事件(悲しい現実)に立ち向かう」というテーマにも沿ってて、凄く良い曲だなぁと思いました。
(↓ツイートでもまとめてた。)

プラス、両A面のシングル曲として収録された「I seek」もめちゃくちゃ良い曲で、かなりハマったな(そっちがベストソングでも良かったくらい)。今年は山下達郎×竹内まりやが楽曲提供の「復活LOVE 」とか、リオ五輪のテーマソングとなった50枚目シングル「Power of the Paradise」とか、15枚目となるアルバムのリリースとか、色々とトピックが多く、嵐には久々に特別な想いを感じる年だったな。これからも「全員仲が良いグループ」として頑張っていってほしいなぁと切実に思う...。
f:id:fuurintakino:20161211155712j:plain
「誰か泣いてる
痛み抱いてる
道がいまは開いてる
“believe in myself”
未来へ誓って
過去が未来を照らしてく」


スピッツ「こんにちは」
3年ぶりのアルバム「醒めない」が大きな話題を呼び大ヒット。とにかく周りで聴いてる人の評判が良かったので、自分も聴いてみようかなーってなってCDを借りてみたんだけど、これがスッゴい良くてビックリ。
f:id:fuurintakino:20161211155740j:plain
正直今までスピッツはちゃんと興味を持ったことがなかったんだけど、このアルバムはめちゃくちゃ良いな!と思った。しっとり聴かせる系アリ、カッコよく盛り上げる系アリ、泣ける系アリ(←稚拙な表現で申し訳ない!上手く言えないんですが)、どれもこれもジャンルに富んでて、もう本当に良すぎて、ベストソングを一つ選ぶのが大変だった(^^; そんなこんなで、代表して一番最後に収録された楽曲「こんにちは」を選出。全部で2分20秒という短い曲だけど、その間に「暗い日常のなかで見つけた希望の光」「生きる喜び」「確かな幸せを噛み締める」というテーマがギュッと詰まってて感動。今後も聴き続けていきたい一曲ですね。
f:id:fuurintakino:20161211155759j:plain
「心に生えた足でどこまでも
歩いて行けるんだと気がついて
こんな日のために僕は歩いてる
おもろくて脆い星の背中を」


ケツメイシ「カラーバリエーション」

今年はケツメイシ、デビュー15周年の年!!ということで、ダブルA面、トリプルA面などで収録されたCDなどが立て続けにリリースされシングルの楽曲がこの1年で計6曲にも及び(!)、プラス、超待望の10枚目アルバム「KETSUNOPOLIS 10」もリリースされ、日産スタジアムにて15周年ライブも行われるという、これまでの活動のなかでも異例中の異例である「大サービス年」となりました。 ほんと勢いが良すぎて、来年はCDを1つも出さなくなっちゃうんじゃないか??と心配になるくらい(゜_゜)。ファンとしては嬉しい悲鳴を上げてしまう2016年だった。
そんな沢山リリースされた楽曲のなかで僕が選んだのは、テレビ朝日金曜ナイトドラマ「グ・ラ・メ!~ 総理の料理番~」の主題歌となった「カラーバリエーション」です。この曲、久しぶりに色々と凝った要素が詰まった「巧みなケツメイシ」が聴ける一曲だなーと思って凄くハマった。ドラマの方では、この曲を剛力彩芽さん率いる豪華俳優陣が踊るってシーンがあるんだけど、それには凄く感動したな。
f:id:fuurintakino:20161211160414j:plain
あと余談だけど、この曲が収録されたシングル「ヤシの木のように/カラーバリエーション/君との夏」のCDジャケットが、海の背景のなかに女性のお尻(ケツメイシだけにケツ?)が隠れてるっていう凄い凝ったものになってるのね。
f:id:fuurintakino:20161211160435j:plain
で、「面白い素敵なジャケットで気に入ったのでアイコンにさせていただきます!」ってTwitterで呟いたら、なんと、そのツイートにお尻のモデルの方から「ありがとうございます」って返信がきて!Σ(゜Д゜) めっちゃビックリした。なんとも嬉しい体験だった...。
そういうこともあって、「カラーバリエーション」は思い入れのある楽曲と呼べるものになったな。「僕らはコピーじゃなく 唯一のオリジナル」という歌詞から分かるテーマ、「一人一人の人間を尊重していこう」というメッセージ...素晴らしい。これからのケツメイシにも期待していきたい。
(↓詳しい感想はこのツイートにまとめているので、こちらも読んで頂けると幸いです!)


f:id:fuurintakino:20161211160530j:plain
「誰にもすぐ付けないで白黒
見つけて 眠った色に魅力を
磨けばそれは光帯びてく
心通えば虹も伸びてく」


サカナクション「多分、風。」

ついに来た!!「新宝島」以来 約1年ぶりとなるサカナクションのニューシングル。この曲は春の「ANESSA」のCMソングになっており、夏にシングル発売が決定してましたが、「本当に完璧だと思えるものを皆さんにお届けしたい」と異例の発売延期を発表。そして熟成を重ねに重ねた結果 10月末のリリースとなった、本当に待望の一曲!
完成時 山口一郎さんは、「やっと完成させることができました。1年以上、この楽曲のアレンジや歌詞を考え続けてきました。本当、この曲のためのバンドなんじゃないか、と思いました(笑)」とコメント。本当に、リアルタイムでここまで制作過程を知ってて、完成するのを待ってから聴ける曲なんて初めてなので、心から感動してしまう。確実に今までのサカナクションの曲のなかで一番手が込んでるし、最高傑作と言ってもいいくらい素晴らしい。曲調はイモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」をイメージしたということで、←細野晴臣プロデュースの曲=でYMOとの共通点も挙げられる、現代にて再現された80年代テクノが瑞々しく耳に響く。タイトルは勿論、サビの歌詞にある「やや」「熱い視線」という少し矛盾した表現から伝わる、ドキドキと胸の鼓動が早まるような恋心を表しているあたりも秀逸。
年々確かな進化を遂げているサカナクションは来年でデビュー10周年!。これからもついていきますよー!よろしくお願いします!!と言いたい。
3月に出る予定のアルバムも楽しみですね!
f:id:fuurintakino:20161211160506j:plain
「風走らせたあの子に やや熱い視線
焦らせたこの季節に連れてかれたら」


星野源「恋」

先程ドラマとダンスのことについて触れたけど、それが今年最もメジャーな部分で話題を呼んだのがこれだね。ガッキーこと新垣結衣さんの「恋ダンス」!!
f:id:fuurintakino:20161211160623j:plain
あまりの可愛さにネットは大騒ぎ。即刻TBS公式YouTubeダンス動画をアップ→再生回数上々、という一大ムーブメントに。いやぁ、こう言っちゃなんだけど、スタッフはほんとうまいこと考えたものだね。今 人気絶頂の歌手・星野源を主題歌にエンディングをガッキーに踊らせるって。テレビ×音楽の相乗効果。もう売れる予感しかしないじゃないか...!(>_<;)
まぁそれは置いといて、曲の感想に移ろう。これはTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」主題歌となった、「SUN」以来1年半ぶりのシングル。昨年末のアルバム「YELLOW DANCER」で煮詰めた「イエローミュージック」の世界観を見事にパーン!と華やかに放ったものだと思う。中国の音楽っぽい独特のイントロから次第に盛り上がるこの感じ、人を惹き付ける要素満載。やっぱ星野源って凄い人だなぁと改めて思いました。
f:id:fuurintakino:20161211160649j:plain
「恋をしたの貴方の
指の混ざり 頬の香り
夫婦を超えてゆけ
二人を超えてゆけ
一人を超えてゆけ」


⑦水曜日のカンパネラ「雪男イエティ」
今年水カンは、待望のメジャーデビューアルバム「UMA」を発表。これがまた癖の強い楽曲揃いの作品で。後から後からハマりだす曲が多かったのですが、結果的に一番好きだったのは「雪男イエティ」かな。
f:id:fuurintakino:20161211160715j:plain
てことでコムアイがスマスマでこの曲を歌った時の画像をペタリ。今年の音楽ニュースのトピックで最も大きなものといえば、言うまでもなく「SMAP解散」のことだろうね。12月31日には解散...信じられないようなことだけど、ついに起きてしまう出来事。そんな中 放送されたスマスマの映像は貴重だった。ちょうどこのパフォーマンスの時テレビ付けてたんだけど、とても衝撃的だった。このセット凄い、皆カッコいい!って思って。もう5人のこんな姿、一生見れなくなっちゃうのかな...って思うとなんか寂しくて。来年以降もきっとこの曲を再生するたびに、SMAPの5人が歌った姿を思い出すであろう。 そんな訳で、思い入れのある一曲となりました。
f:id:fuurintakino:20161211160740j:plain
(↓歌詞にサザンオールスターズのオマージュが入ってるのも良い。)
「南風 Do Yeah
カリフォルニアドリーミン
いなせなロコモーション
そんな俺はイエティー」


平井堅「驚異の凡才」
最初の方で、今年は「THE・宇多田ヒカルの年」と言ったけど、個人的には同時に「THE・平井堅の年」であったことも書いておきたい。今年はほんと、ずっと平井堅聴いてたなぁと。自分でもビックリするくらいの驚異の再生頻度...てか毎日かかさず聴いてたかも。1月にアルバム「FAKIN' POP」を借りてハマって、ベスト借りてきてさらにハマってずっと聴いてて、裏ベストの方にも同時にハマって、で、5年前のアルバム「JAPANESE SINGER」にはもう「一生忘れない人生の名盤」と呼べるくらいハマって、そんななか今年の最新アルバム「THE STILL LIFE」がリリースされて、それにもめちゃくちゃハマって、ハマり続けて...うん。全体的に、平井堅にハマりまくってた。
(↓...という感じのことは確かこちらの記事で語ってたはず。) で、ニューアルバム「THE STILL LIFE」から「驚異の凡才」がランクイン。
f:id:fuurintakino:20161211160812j:plain
このアルバムね、最初聴いた時、正直「癖が強すぎて全然好きじゃないなー」と思ったんですよ。なのに、後からジワジワとハマりだして、だんだん聴かずにはいられなくなって。自分でも驚いた。なんだろうね、この不思議な中毒性。彼(平井堅)は、「後からジワジワハマれるような曲」っていうのを完全に計算して創っているのだろうか。インタビューで「僕はヒット曲が創りたいんです」とも語ってたし、あり得ないことではない。恐るべし平井堅。......っていう感想を抱く代表となったのがまさにこの曲、「驚異の凡才」です。この曲、歌詞カードがほとんど伏せられてて何を言っているのか分からない部分が沢山ある、というナゾだらけの曲。でも不思議な魅力を感じて、ワクワクが止まらない。
(↓で、その歌詞についての研究はこちらの方の記事がとても参考になったので、これを貼らせていただきます。) 自分CDはあまり買わない主義だけど、本気でこの人のアルバムにならいくらでもお金使ってもいいなと思った。それくらいに魅力が凄い。5年後かいつだか分からないけど、次のアルバムを出すときがめちゃくちゃ楽しみです。
f:id:fuurintakino:20161211160857j:plain
「そこのけそこのけスマホ
履歴で歴然僕歴史
並んで満たすよ経験値
あなたの勝ちですか?」


椎名林檎「ジユーダム」
今年の林檎さんのベストソングは夏の終わりに配信された楽曲「ジユーダム」なんだけど、その前に一言。いやー!!今年の林檎さんはスゴかった!!!マジで。CDのリリースは一枚もなかったものの、ファンが今までで一番驚いて、楽しめて、さらに好きになれたという、そんな活動をしていた1年だったと思うのです。まず一番衝撃的だったのは、先に述べた通り、宇多田ヒカルとのコラボ。そして、もう一つは リオ五輪閉会式にて音楽を担当していたこと!アルバム「日出処」に収録されている曲「ちちんぷいぷい」、その他ファン人気曲を全世界に発信したんですよ。
f:id:fuurintakino:20161211160931j:plain
こんな嬉しいことってありますかね??日本中どころか世界中の人たちが林檎さんのアルバム曲を聴くことになるって。素晴らしすぎる...!そしてリオパラリンピック閉会式では、ピチカートファイブの楽曲「東京は夜の七時」を「~リオは朝の七時」と付け足して改題し、希望が沸くような歌詞に書き換えて 元・東京事変浮雲が披露。こちらも、ピチカートファイブのファンでもある僕としては死ぬほど嬉しかった。

(※参考その①。NHKの動画は他のページに貼って再生をすることが出来ないとのことなので、URLだけ貼っておきます。)
○「リオ五輪閉会式・トーキョーショー」→ https://m.youtube.com/watch?v=sk6uU8gb8PA
○「パラリンピック・東京プレゼンテーション」→ https://m.youtube.com/watch?v=78Nhl85_wIY

(※参考その②。「東京は夜の七時~リオは朝の七時」の歌詞について研究した方の記事がとても良かったので、誠に勝手ながら貼らせていただきます。)

そして極めつけは!そんな中リリースされた配信楽曲「ジユーダム」にてなんと、演者として東京事変の5人が復活していたこと!!
f:id:fuurintakino:20161211160952j:plain
もうさ、事変 正式に活動再開ってことでよくないですか??ダメなんですかね??これについては今回 林檎さんは一切コメントしておらず、謎はベールに包まれたまま。まぁ、そういうところがカッコいいから良いんですけどね。
NHKガッテン!」のテーマソングとなった本作は、人々を優しく勇気づけるような直球応援ソング。ピッタリ3分間で終了するため、新たに「幸福的三分間」とでも読んでみたいと思います。とりあえず今は、アルバムの発表をする時が楽しみすぎますね。嗚呼、幸せ。
(↓ジャケットにはバッチリ東京事変のマークが入っている。)
f:id:fuurintakino:20161211161016j:plain f:id:fuurintakino:20161211161029j:plain
「ありがとう
果てしのない此の世に宙ぶらりん
酸いも甘いも全部知り尽くしたい
嗚呼一層 愛し愛されて食べて飲んで
気持ちいい美味しいトンチ
生きてりゃもう御の字」


桑田佳祐「ヨシ子さん」

やっぱり今年2016年の音楽を語るなら、この曲は欠かせないでしょ。色んな意味で邦楽史に残る名曲となった、「ヨシ子さん」。
今年2月に桑田さんはめでたく還暦を迎えそれを祝うプロジェクトが展開(これはかなり盛り上がった!)、そのままの方向でソロ活動に入り。4月頃からニューシングルに収録予定の曲が次々と発表、その後A面になる予定の曲が「ヨシ子さん」という題名になることが決定し(←最初めちゃくちゃビックリしたよね~(^^;) そして少しずつ曲の詳細が明らかになっていき...この一連のプロモーション、とてもワクワクしたな。(Twitterでは「ヨシ子さん川柳」なんてのが現れたり。) 歌番組での披露が始まるとジワジワと話題性も広がっていき、歌詞は色々な要素で溢れてて、民族的な独特のメロディとフレーズ「チキドンチキドン」、と、それだけでも凄まじいインパクトなのに、加えて、どぎついセット、訳の分からぬ派手なダンサーたち...一生忘れないくらいの強い印象を残したと言っても過言ではないくらい、ヤバかった。かなり限られた期間ではあったけど、日本中が「桑田佳祐」という人物に改めて興味を持った、そんな初夏だったと思う。ていうかほんと、いつもいつもこのお方は偉いことやりよるわ~。タハハ。(←誰だよ)
f:id:fuurintakino:20161211161053j:plain
ちなみに僕は桑田さんのCDをリアルタイムで買うのが初めてだったということで、凄く良い思い出になった。「大河の一滴」「愛のプレリュード」「百万本の赤い薔薇」も収録され、プラス 熊本 女川ライブの音源まで入って、大満足のシングルCDとなった。今年は映画「金メダル男」主題歌の「君への手紙」までリリースされてるし、久々に「桑田佳祐」をたっぷりと堪能できた良い年でした。
来年はソロデビュー30周年!!!
期待ですね。
f:id:fuurintakino:20161211161113j:plain
「真夏の太陽 スゲェ High!!
最近はエロが足んねぇ Why
笑ってもっとベイビー Smile!!
ニッポンの男達よ ヤッちゃえ ほい」


くるり琥珀色の街、上海蟹の朝」

くるりは今年、デビュー20周年! この記念すべき年に発売されたのは、ベストアルバムの発表に先立ってリリースされたEP「琥珀色の街、上海蟹の朝」で、こちらはその表題曲。これ最初聴いて凄いビックリしたんだけど、サビまではラップで構成されてるのね。バンドの曲でラップが入るってあんまり聴いたことないからめちゃくちゃ新鮮っていうか、どう考えても新境地すぎる。(今年はラップがブームの年でもあったわけだし、流行にも見事に乗っかってるんだよね。)
スローでお洒落なメロディに乗せて放つ、疲弊した心を解きほぐしていく魔法のラップ詞、だんだんと盛り上がる曲調。そしてサビで「上海蟹を食べる」というテーマを提示して、よりハッピーでクールな結論(?)に持っていくという。「なんだこれ!?」感が凄い。中毒性が非常に高く、聴かずにはいられない楽曲。個人的に、くるりには2年前の「THE PIER」くらいから「誰にも真似できないような凄いことを常にやってるバンド」って認識になって割と毎年注目してたんだけど、ついに来たな、最高傑作!!と思いました。これからも楽しみです。
f:id:fuurintakino:20161211161135j:plain
「ずっと泣いてた 君はプレデター
決死の思いで 起こしたクーデター
もういいよ そういうの
君はもう ひとりじゃないから」


⑫Awesome City Club「Vampire」

3年前に結成された、「現代のシティポップ」として話題沸騰中のバンド、 Awesome City Club。僕はある日 深夜ラジオを付けてたら、偶然この曲が流れてきて...っていうのがきっかけで出会いました。ボーッと夜中にラジオつけてて、この曲が流れてくるのを聴いて「どこかのアイドルの曲なのかな~。いい感じの曲だな。あとでググろう。」って思って、歌手名を「王様シティークラブ」、曲名を「バンパイア」と聞き取ってスマホにメモして。で、後で検索したら↑上のPVが出てきて、「あ、Awesomeか。」ってなって。(こんな曖昧なワードでもバッチリ求めてる検索結果が出るGoogle先生、恐るべし。)
で、その時に、この人たちバンドなのか!ってことに気づいて興味を持った訳です。バンドでこのサウンドを作り出すってなかなか珍しいんじゃない?よく分からないけど。でもこういう若手バンドって自分応援したことないし、今から応援してたら売れた時に絶対嬉しいよね。とか思って、そんな経緯でアルバムもちゃんと借りて聴き始めました。
f:id:fuurintakino:20161211161158j:plain
これが凄く良かった。曲の展開とか演奏にキレがある反面、のんびり落ち着くというか。特にこの曲はなんか好きだな~。ボーカルは男性の方と女性の方二人いて、それもなかなか珍しいんだけど、一つ一つの曲の雰囲気を男女で見事に表現を使い分けてて面白いなぁ、と。売れてほしいバンドです。
f:id:fuurintakino:20161211161225j:plain
「神さまお願い 夜をください
輝く太陽と引き換えますから
夜更かしが趣味のシンデレラは
眠らない 眠れないよ」


NICO Touches the Walls「ブキウギルティ」
春頃に聴いたアルバム「勇気も愛もないなんて」がとても良かったので、その中でも一番気に入った、5曲目に収録の「ブキウギルティ」がランクイン。この件に関しては、聴き始めのより新鮮だった時に書いた↓こちらのレビューが一番正確だと思うので、良かったらお読みください...! f:id:fuurintakino:20161211161251j:plain
昼夜逆転じゃん? 目が冴えて
眠れない夜渦巻く変身願望
寄せちゃ返す波かしら
基本はあくまでウェイクアップ
嗚呼 こんな歌にするまでもないようなこと
歌にするくらい 罪深い俺の
断ち切らんない煩悩」



↓以下は、テレビやラジオで聴いて一時期ハマったものの、感想がうまく書けない楽曲群。女王蜂に関してはちゃんと配信されてるものを購入して、ときどき愛聴しております。マッキーは特にCDを借りてもいないんだけど、とても魅力的に思えて、この曲だけはどうしてもベストソングに入れたかった!のです。↓

秦基博「スミレ」

⑮女王蜂「金星」

家入レオ「僕たちの未来」

槇原敬之「理由」


【おまけ】
⑱岡崎体育「Voice Of Heart」
今年最も注目を集めた男性アーティストと言えば、この人でしょうね。岡崎体育さん。3月に、ミュージックビデオあるあるを歌ったミュージックビデオ「MUSIC VIDEO」(↑ややこしや~。┐('~`;)┌) を公開し大きな話題を呼び、6月にメジャーデビューアルバム「BASIN TECHNO」をリリース。流行に疎めな僕でも今回はそれなりに興味を抱いていたので、CDを借りて聴いてみました。
f:id:fuurintakino:20161211161740j:plain
YouTubeにミュージックビデオとして既に公開されてるものが多かったので「映像ありきかな~」なんてのもあったのだけど、その前にどうも曲のクオリティが高いなと思って。こんなふざけたことをやっておきながら スマートにカッコいい曲を作って歌っちゃうあたり、流石だなぁと。そんな中でも初めて聴く曲で気になったのが、「Voice Of Heart」です。この曲はなんと途中で歌詞を忘れてしまい、次第に「歌うこと」よりも「バイトの冷凍食品のこと」だの「鼻の下がヒリヒリすること」だの細かいことを色々気にし始めちゃって心の声が漏れまくる、という衝撃の展開が用意されてる楽曲。凄い面白いな~と思ってしばらく聴いてたのですが、さらにビックリなのは、なんと10月のMステ初出場でこの曲を歌うことになったということで。正直「マジかよ!?」と叫んでしまった。
f:id:fuurintakino:20161211161356j:plain
うん。恐らくほとんどの人がご存じの通り、「歌詞を忘れてしまう」というパフォーマンスをやりきった岡崎体育でございます。素晴らしかった。「いいぞ、もっとやれ。」としか言えない。今後が(いい意味で)心配になる歌手ですね。
f:id:fuurintakino:20161211161412j:plain
「けいいちくん、ゆうこちゃんにもちょっと、望遠鏡 覗かしたって~?
けいいちくん、ゆうこちゃんにもちょっと、望遠鏡 覗かしたって~?
けいいちくん、ゆうこちゃんにもちょっと、望遠鏡 覗かしたって~?.........」
(↑無限エコー...)


ということで、2016年は色々と賑やかな、大変楽しい年でした。

※ほかにもPerfume「Miracle Worker」、aiko「冷凍便」、パスピエ「ヨアケマエ」など好きな曲も沢山ありましたが、一枚の画像に収まるように選びたかったため、割愛させていただきました。

2017年も素敵な音楽にたくさん出会えますように!!
では、この辺で。

松任谷由実「NO SIDE」、全曲レビュー。~人生で初めてちゃんとユーミンを聴いてみた感想

突然ですが、自分、昔のCMをYouTubeで漁って見るのがちょっとした趣味でして。(堂々と言うのは恥ずかしいが)。その当時のCMを見てると「あれ?この曲カッコいいな、チェックしてみよう!」なんてことがあり、そのきっかけから出会う音楽もあったりするのです。今回もそんな感じの出会いで、あの国民的女性シンガー・松任谷由実さんの音楽に初めてちゃんと触れ、感動し、この感想をブログにまとめたいな、と思った次第で。(てな訳でアルバムレビューの投稿としては2ヶ月ぶりの更新となります。おひさ。)
現役高校生の私が、音楽に関して色々と知識が浅い+語彙力に乏しいなりに感じた感想を主観的に書きます。見苦しい感じになりますがどうかお許しを。(もしも検索されて偶然このページをクリックした大人の方がいたら、という体での前置き。)
興味を持ち、聴いた作品はこちら。1984年リリースのアルバム「NO SIDE」でございます。f:id:fuurintakino:20160907215721j:plain 角川映画の人気が絶頂期を迎え、バブルに突入する前の、色んな芸術が、文化がキラッキラしてた頃の音楽。眩しすぎる。1985年の第27回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞、とのこと。「NO SIDE」とはラグビーでの「試合終了」を表す用語だそうです。
ピーー!!

①「SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE」
一曲目は、「サラーム モンスーン サラーム アフリーク」。長くて不思議なタイトル。どう意味のタイトルなのか詳しいことは分からないけど、アフリカがテーマの曲らしい。ドラムの静かな音から80年代特有の電子キーボード?の音が入り歌が始まる。ワクワクが止まらぬイントロだ。歌い出しは
「果てしなく 乾いた草原を ひとときの暗黒が包み込めば」
...壮大なサウンド、歌詞、一気に曲の世界観に引き込まれる。そしてサビの入りがこれまた素晴らしい。これ、もし僕が女性で高い声の出る人物であったならば、一生モノのカラオケの十八番曲にしていたところであろう。これ歌いこなすユーミン、カッコよすぎでしょ。憧れる。さすが歌姫、という一曲目です。転調からの終わりかたも素晴らしいんだなぁ...うん。

②「NO SIDE」
表題曲。前述した通りこの曲のテーマは、すばりラグビー。そのスポーツをドラマチックに描き試合終了後の感情を綴った楽曲であるが、もはや一言では言い表せない、深みがありすぎな名曲。実際のラグビーの試合のテーマソングになったりカバーされたりと多くの人に親しまれたのだそう。(これがシングルカットされてないって驚き)。このイントロ!雰囲気!この切なさは一体何なのだろうか。
「何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの
誰も知らず
歓声よりも長く 興奮よりも速く
走ろうとしていたあなたを
少しでも わかりたいから」
この曲の語り手はマネージャーの女の子なのだろうか。あなた、とは誰なのだろうか。そこにはどんな試合が繰り広げられたのか。きっと命を懸けるくらい本気の試合であったのだろう。そこで選手とマネージャーの女の子とで恋が生まれてたりもして。試合終了後の熱いグラウンドに寝転んで空を見上げる。砂吹雪。...と、色々想像出来ちゃう。少しのフレーズに壮大なストーリー性を含ませるあたり、流石。少し静かになってから、「...人々がみんな 立ち去っても 私ここにいるわ」と続くサビは最高ですね。切なくて愛しい。

③「DOWNTOWN BOY」
きました大本命!先程言った「CMを見たのがきっかけで出会った」というのがこれです。 何ともお洒落で素敵な演出。ユーミン、美しい。キラキラした音にも心を奪われ、「あ、富士フィルム買わないと!」ってなりますね(?)。効果的なプロモーション。リズムに合わせて体を揺らしたくなる不思議な曲。歌詞は、女性がずっと好きだった男性への思いを語っている。「宝島だった秘密の空地」「あなたの思い出つれて」ってフレーズから察するに二人は幼なじみって感じがする。女性は今、好きなその人から少し離れたところにいて、「私をあきらめないでね」と言っている。距離を感じることもあるけど、時に擦れ違い、寄り添いながら恋が発展していく、といったところだろうか。この曲にはどこか希望の風が吹いている。聴いてて元気が出ますね。
(Wikiによると、どうやらこの曲は[ビリー・ジョエル「アップタウン・ガール」を富裕層の女性の視点から描いたアンサーソング]ならしいんですけど、よく知らないので勝手に解釈してみました。間違ってたらスミマセン...)

④「BLIZZARD」
のちに映画「私をスキーに連れてって」の挿入歌としてヒットしたという楽曲。この曲からは、当時の出来る技術の本気を全て詰め込んだ、ベストを尽くしたぞ!っていう迫力が伝わってきます。これも聴こえてくるのは電子キーボードの音がポイントだろうか?間奏とか鳥肌モンです。バイオリンの音もとっても良い。ブーリーザードブリザード
(両親にこの曲について訊いたら、二人とも「シングル曲だと思ってた」とのこと。アルバムの曲でそこまで浸透するって凄い)

⑤「一緒に暮らそう」
そしてこの辺からお洒落静かな曲が始まる。ピアノの音、なんとも胸が踊るサビのメロディ。タイトル通り、男女が二人での生活を始める前の幸せが描かれている。なんとなくイメージ的に、休日のカフェテラスが合ってる気がする。そういう場所で聴いていたい。

⑥「破れた恋の繕し方教えます」
ピピピピ...という音の後にギターのクールな音が入る不思議なイントロ。このアルバムがスタートして未体験の世界観ですね。バラエティ豊かな曲で飽きさせない、そんな事を感じさせるアルバムの醍醐味のような曲。なんだろう、上手く言い表せないけど、魔女っぽい良さと言えるかな。「悲しき Midnight 白く冷たい Moonlight」の言い回しの心地よさ、万歳。

⑦「午前4時の電話」
この曲は良いね~~。世界観で行ったらこの曲が一番好きです。早く起きた時ってなんとなく清々しいというか、優越感に浸れるじゃないですか。(自分が普段 寝坊助だからそう感じるだけかもしれないが)。それで好きな人から電話がかかってくるって最高じゃないですか!...いや、最初は迷惑だって思ってるんだよね。「眠いのよ 瞼はれている」ってね。それもそのはず、きっと辺りはまだ真っ暗でしょうし。ツンとしちゃう。でも、最終的には「きっと愛しているの」「うれしかったわ声きけて」だなんて!!デレ。これぞツンデレのラブストーリーである!!いやー、朝からお熱いですね。幸せもの!!...なんて呑気に妄想してみたが、他の歌詞や曲全体の雰囲気から察するにどうやらそんなに幸せではない様子。二人は今、どんな関係なのだろうか。「あの日別れを決めた」「やっと忘れかけたの」、だけど、「ずっと会いたかったの」。なんとも複雑な恋物語ですね。
(ちなみにだけど、この二人を俳優さんに当てはめるなら 薬師丸ひろ子さんと(当時の)世良公則さんである。そう、「Wの悲劇」。84年、良い時代だなぁ。)

⑧「木枯らしのダイアリー」
そして再び切なさ。「NO SIDE」に並ぶくらい切ないんだけど、ちょっと違う良さ。川で枯れ葉が流れるようにゆらりゆらりと漂うAメロ、Bメロ。からの、サビのメロディ!この流れ、ヤバい。これは神メロディーラインですね。聴けば聴くほど味が出てくる楽曲じゃないかな。

⑨「SHANGRILAをめざせ」
大迫力のサウンド。テーマはタイトル通りユートピア探求について歌われている。この曲、本当に盛り上がるな~。特に前の曲が切ないだけに、吹っ切れるように爽やかなメロディが弾けて、素晴らしい役割を果たしてると思う。イヤホンで聴いてると、Bメロの「Help!Help!Help!」て声が左右の耳から来てめちゃくちゃ楽しい。サビは皆で歌いたい。ミュージカルっぽい感じで、「目をそらさずに Watch me! 腕をのばして Catch me!!」。

ちなみにこのアルバム全体のテーマは「Watch me」だそうで、やはりこの曲はアルバムのなかでとても重要な役割を果たしていたということが分かる。のちにライブツアーのテーマにもなったのだそう。凄い。

⑩「〜ノーサイド・夏〜空耳のホイッスル」
最後はちょっと変わった曲。「NO SIDE」の続き、何十年後かの世界だろうか。不思議な寂しさが冷たく漂う。この曲は途中に入ってるよりもやはりラストにある方がしっくりくるのかもしれない。でも、アルバムのラストを飾る、ってだけの役割では完結していないのは聴けば分かる。ただ、難しいことは抜きにして、聴いてると「このアルバムを聴いて、手に取ってみて良かった」と心から思える瞬間がある。とても良い終わり方である。




人生で初めて聴いたユーミンのアルバムが、いきなりマニアックな世界観にどっぷり浸かってしまった感じになったけど。とってもとっても良い出会いでした!こういう新しい音楽の出会いを大切にしていきたいですね。

桑田佳祐「波乗りジョニー」再考。日本中を感動させた、奇跡のメロディをもう一度。

波乗りジョニー。それは、誰もが認める夏の大ヒットソングだ。改めてこの曲について考えてみると、本当に、全ての音楽の魅力の結晶だなぁと思う。これぞ、「TOP OF THE POPS」。本日 発売15周年を迎えるということで、もう一度この曲の魅力について振り返ってみよう。 f:id:fuurintakino:20160703143823j:plain
僕がその凄さを目にしたのは、ライブDVD「桑田佳祐 LIVE TOUR & DOCUMENT FILM I LOVE YOU -now & forever-」を観ていた時のことである。ライブは終盤で会場を再び盛り上げようと「YOUNG MAN」を歌い そのままのリズムで「波乗りジョニー」のイントロに入ったのだが、その時の会場の熱気が物凄く、画面から伝わってきた。観客全員が「キターーー(゜∀゜)ーーーー!!!!!」と叫んでいる感じ。この、瞬時に何十万人の人々を大興奮させるイントロって...やっぱ波乗りジョニーって凄いな...桑田佳祐 さすがだな...と思った。そしてそれを見ながら何故か僕は、涙した。理由はうまく言えないが、人を感動させる、なんとも不思議なパワーのある、そんな楽曲なのである。
歌詞に注目してみる。出だしは、「青い渚を走り 恋の季節がやってくる」。いやーホントに、桑田佳祐 さすがだなーと(二回目)。この出だしは凄いって。一気に気分は夏!ですよ。どんなに豪雨に見舞われた暗い梅雨があったとしても、これを聴けばもう心から気分爽快ですよ。サザンの名曲「TSUNAMI」はよく歌詞が素晴らしいことを取り上げられがちだけど、これもなかなか負けてないと思うのである。芸術は勝ち負けではないが...。
そしてサビに入り、「だから好きだと言って 天使になって そして笑って もう一度」というフレーズからの
「せつ↑な↑い↓胸に・↓波↓音が↑・打ち↓よせる↑↑」
この絶妙なバランスを保ったメロディ!!美しくない表現をするようで申し訳ないが、これは本当に「マジ神」。これを僕は「神の旋律」または「奇跡のメロディ」と呼んでいる。聴いている人を更に惹き付ける、計算し尽くされた旋律である。プラス、ティンパニの「ドコドコドコ...」という音やグロッケンのリズミカルな音もまた素晴らしい活躍をしている。
さらにこの曲の良いところは、一番と二番とで演奏がちょっとずつ変わっているところである。これが「段々と増す盛り上がり」という要素になっているため、聴けば聴くほど味わい深い。二番Aメロからは美しいバイオリンの旋律が加わり、どこか漂う切なさを加速させる。
「出逢い 別れ のたびに 二度と恋に落ちないと 誓う孤独の太陽が 涙で滲む」
ここで「孤独の太陽」という桑田佳祐の過去にリリースされたアルバムのタイトルを入れてくることで、歌っている桑田本人が思っていることなのだろうということも感じさせ、なんともいえない気持ちになる。それもまたこの曲における良いスパイスだ。
あと先程触れ忘れたが、Bメロの「夢を叶えてくれよと 星に願いを込めた日も」の部分に合わせて「(ウ・ウウ・)ハイ!」と掛け声を掛けられるのもライブならではの楽しみである。
二番サビに入り、「振り向きざまに サヨナラは言わないで」というフレーズ。一番のサビよりも曲の内容が濃くなってきて、これが大人の、一夏の恋...などと想像が掻き立てられる。
「月はおぼろ 遥か遠く 秋が目醒めた」から間奏。ここで変わりゆく季節というものが演出され、ギターの軽やかな、でもどこか重たいメロディ。どこまでも聴いている人を飽きさせない歌だなーと感心してしまう。
そして最後のサビ。管楽器の盛り上がりが最高潮になり、最高の感動へと誘われる。
「愛よもう一度 今、蘇る」というラストには、広く続く海のような終わりのない希望を感じられる。

そんな訳で感想が長くなったが、とにもかくにも「波乗りジョニー」は名曲である。先月、ニューシングル「ヨシ子さん」をリリースした桑田佳祐、なお高まる創造力に、今後も期待です。

平井堅のベストアルバムを借りてきて思ったこと。(CDパッケージについて、他)

Twitterの呟きの延長として書きます(文字数などの問題で)。無理矢理 文章を強引に繋げたりしてるので、こういうのって音楽ブログとして成り立ってない感あるなーって思うけど、まぁ、バーっと一気に喋るのでここの方がいいかなーと思いまして。自由にいこう。
f:id:fuurintakino:20160701171606j:plain
最近 平井堅にハマってまして、つい何日か前にベストアルバム「歌バカ」二作を借りてきたんですけど、...ダメだ、平井堅「裏 歌バカ」のブックレットの解説、面白すぎて読み出したら止まらない...。特に、久保田利伸、AI、秦基博三谷幸喜との製作秘話が興味深い。これを読むと、その曲を聴くのが何倍も楽しくなる。
そして、最後の解説に載ってるロッキングオンの方の文章、平井堅
「誰にでも分かることを、一見誰にでも出来そうだけど実は自分にしか出来ないやり方でやっている」
って表現してるのがホントその通りだよなぁとえらく納得してしまった。あと、平井堅自身が自分で
「相当コアな方じゃないと『全曲聴いてます』っていうの、ないんじゃないですかね」
って言っちゃってるのもなかなか面白いw
この自信のなさがとっても魅力的。
2005年の「歌バカ」の方では、
「どこかほころびがあったり、歪んでたり、苦かったりするものが、本当のポップなんですよね」
なんて語っており、これまた凄い名言。
で、ベストとかオリジナルアルバムとか借りて思ったけど、この人のCDのブックレットってどれも解説が充実していて本当に素晴らしいと思う。何回も読み返したい、持っておきたいなってなるし、これぞ「解説書」というもののあるべき姿なんじゃないかな。来週リリースされる5年ぶりのアルバム「THE STILL LIFE」は予算的な都合で見送るけど、次にいつかアルバム出るときには絶対に買いたい!と思った。

ここ半年くらい色々と平井堅の曲を聴き続けて分かったけど、この人の作風ってホント「カラフル」なんだよね。どうやらシングルは前に出したものと被らないように計算して制作しているらしく、記念シングルだからこそマイナー系でいこうとか、アルバムの最初!とか、この部分!ってピンポイントで決めて収録するためにこれをシングルで出してみよう、とか、とにかくそういうのが凝ってるから、それがアルバムとしてまとまったものを聴いてみると、本当に、「カラフル」。決して「シングルとオリジナル曲の集合体」とかそういうものではなく、もっと超越した完成度の高いものだなーと思う。全てが繋がって、輝いてる感じ。で、その巧みさっていうのが「歌バカ」以降からどんどん、年々増してるように感じる。だから、そういう意味で言ったら、こんなに面白いことやってる歌手はなかなかいないんじゃないかと。この面白さを納得して聴いてる人って世間的には案外 少ないと思うから、聴きながら「得した気分(*´ω`*)」とか思っちゃうのである。

そんな感じで、「THE STILL LIFE」にはとても期待してます。ということで、自分が応援する歌手に追加!これからも、次はどんな面白い曲が来るのかなーと楽しみに待っていよう。