静穏の日々

好きな音楽、テレビなどの趣味を気ままに。

映像監督・児玉裕一の魅力に迫る。

超ベテラン人気映像ディレクター・児玉裕一(こだま ゆういち)。41歳。あの椎名林檎サマの夫であり、誰よりも妻を美しく撮る男。

今回は、そんな児玉さんの作る作品の魅力について語ってみようと思います。
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まずこの方、監督を務めているPV作品に東京事変サカナクションPerfumeBase Ball Bear、水曜日のカンパネラなどがあり どれも映像と音楽 共に個人的な嗜好として大好物な作品のオンパレードなため 勝手に「皆が知ってる有名な監督さん」ってイメージになってますが、知らない人は知らないですよね。で、どれほど凄い方というと。

これ!去年のリオ五輪の閉会式で話題となったこの演出。これでチーフ映像ディレクターを務めた方が児玉さんです。この時の音楽はご存知 椎名林檎さんが担当されて、いやーこれは盛り上がったな〜。児玉さんも林檎さんも、夫婦共に 日本のカルチャーを盛り上げる頂点におられるんだっていうのを確信した瞬間でしたね。

そして、去年話題となった作品を挙げると、これもです。

宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス feat.椎名林檎」!!これも本っ当に盛り上がりましたね〜。このお二人さんがまさかあんなことや💜こんなことに❤なってしまうとは…凄まじい演出。日本の音楽ファンを興奮の渦に巻き込んだ、確実に「歴史的一作」とも言える一つの映像作品となりました。

 

てな感じのを撮ってる方ですが。

では、児玉さんの撮る作品のどんなところが好きなのか、具体的に挙げていこうと思います。

 

とにかく、映っているものの全てが美しい。

まぁ主にこれなんですけど。

例えば、個人的にめっっちゃ好きなのが、Mr.Children「エソラ」のPV。(※2008年。森本千絵さんとの共作。)

スーパーマーケットの風景が…
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棚の横を駆け抜けることによって…
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流れる景色がオレンジと白と黒の流線に変り、このPVのメインビジュアルになるという…!!!!!
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いやーー……なんて美しい…。こんな、デザインの神様みたいな発想、誰が思いつくんだ!って。
まぁこれは共作PVのため一人でこれを考えた訳ではないと思うので「児玉さん(のみ)が素晴らしい!」って推すと若干 語弊がある感じになっちゃいますが、こんな風に、誰も思いつかない方向から、誰よりも ズルイくらいに美しく映像を魅せるのが児玉さんの魅力ですね。


そして。

出演するメンバー 1人1人のスポットの当て方が素晴らしい。

このテーマにおいて一番特筆すべきは東京事変ですね。(※2011年、「新しい文明開化」。)

ショートヘアーに黒縁メガネという、このPVでしか見れない特別なビジュアルの林檎さん。

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壁に同化していた浮雲さん。
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仮装大賞パロに参加する刄田さん。
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機長役を務める伊澤さん。
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新しい亀田誠治(?)とか。
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こんな感じで、児玉さんは、出演しているメンバー1人1人を本当に魅力的に映すんです。

 

そして、Perfumeの場合は。(※2015年、「Pick Me Up」。)


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これまで描かれてこなかった、3人がそれぞれ”自分”と向き合う姿が描かれるという、Perfume PV史において確かな新境地を切り開いた作品となりましたね。

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そしてこの、「運命感じる3・2・1」の時に1人1人をアップで映すカット。ほんとカッコ可愛いすぎて、ファンとしては鼻血ブーモノなのでやめてほしい。w (*゚∀゚*)プヒ

 

あと、近年で一番 感動したのはSMAPの「華麗なる逆襲」ですね。(※2015年。)

(↓動画)

PVのラスト、メンバー1人1人の名前と姿が印象的に映し出され…
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そしてタイトルドーン!、って、カッコよすぎでしょ!!!!!これですよ。視聴者が求めてる映像のカッコよさって、こういうシンプルで洗練されたところにあるんですよね。SMAPが今や存在しない現在は、このPV作品の存在がどんなに有難く尊ぶべきものか…!なんて言いたくなります。

 

そう、タイトル。ここにもスポットを当てたい。 

 

タイトルの出し方(& 文字の出し方全般)、毎回カッコよすぎ問題。

先ほど挙げた東京事変の「新しい文明開化」をもう1度挙げると、
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ダンボールを蹴って紙吹雪が爆発してタイトルがドーン!っていう最高にロックでお洒落なラスト、が用意されてるワクワク感とか。

 

Base Ball Bear「BREEEEZE GIRL」では。(※2009年。)

風の吹き抜ける屋上が映し出されて、タイトルがドーン!からの「Base Ball Bear」って出るこのテンポの良さ、気持ちの良さとか。
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そして、近年の児玉さんの作風だと、画面の右に歌詞字幕が映し出されるのが主流ですが…
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今月公開されたばかりのPV作品、ウルフルズの「バカヤロー」では、この演出に大きな拘りが見られたりするんです。


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2番の部分まで歌詞字幕が出ていたと思ったら、
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ラスサビではそれが消えて、メンバーが熱唱する表情が大写しになるという……いやーー、凄いな。この粋な演出にはやられますよ。涙腺やられる。

で、ラスト、フェードアウトしながらタイトル出るところもカッコよすぎて鳥肌立ちまくり。児玉さん、そしてウルフルズの皆さん、最高ッス。
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ゾクッとさせる刺激的要素も!

ここまでずっとビジュアル的な面に注目して児玉さんの作品の魅力に迫ってきましたが、PVの中にストーリーを持たせて視聴者を引きつけるという演出も超一流なんだってことにも触れておかねば。

2015年に公開された椎名林檎さんの「長く短い祭」。こちらの作品、あまりにも映像内容が衝撃的なため、林檎 愛好家、またその周辺の音楽ファンの間では大きな話題となり散々 感想、考察が飛び交ったものです。

 

冒頭、水が溢れる浴槽と、暗がりで手を洗う女性の姿。
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そして女性は夜の街へ繰り出し、ディスコで踊る。どういうPVなのかな〜って思いつつ見てると…
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ラスト、時間が巻き戻され 明らかとなったのは、この女性は人を殺してきた後なんだってこと…!!

(ここで冒頭の伏線が回収される面白さ…!!!!)
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浴槽に監禁された男にキスをして…何度も足蹴り。一体何があったんだ…

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そして草むらで踊り狂い、パトカーの赤ランプが顔を染めて…。終わり。
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何度見ても、本当に凄いPV。どういう思考回路してたら、こんな恐ろしく、それでいて美しい映像が撮れるんだ!と。まさにthe・椎名林檎ワールドって感じですよね。そんな二人のタッグは、the・新境地。この夫婦、本当に凄すぎる。

 

そして今年公開された水曜日のカンパネラ「一休さん」でも、こういった刺激的発想が展開されており。

 

時間の止まったダンスホールで出会う男女。
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そして男が指名手配された爆弾犯であるという情報が視聴者に提供され…
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二人は手を繋ぎ逃走。からのビル大爆発!!
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うーん。怖すぎる。でも、ビジュアル的に美しすぎる。ていうか、「一休さん」ってタイトル聞いてこんな映像作るって、発想が神すぎると思うんですが。この、児玉作品の中でも過去の色々な要素が入った集大成とも言えるPV。刺激的です。

 

こんな感じで、児玉裕一さんの撮るPVはどれも異なる要素が入ってきて年々進化していくのです。天才ですね。今後の監督作品にも期待していきたいものです。

 

※補足

今回挙げたPVは全部 個人的に最も好みな作品だけを挙げてしまいましたが、他にも監督作品にスネオヘアーRADWIMPS、DAOKOとか本当に凄いのが色々あるので、解説が足りてない部分はWikipediaで補って頂けたらと思います。(笑)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%8E%89%E8%A3%95%E4%B8%80