静穏の日々

好きな音楽、テレビなどの趣味を気ままに。

アルバムレビュー・松任谷由実「NO SIDE」~人生で初めてちゃんとユーミンを聴いてみた感想

突然ですが、自分、昔のCMをYouTubeで漁って見るのがちょっとした趣味でして。80年代とか、その当時のCMを見てると「あれ?この曲カッコいいな、チェックしてみよう!」なんてことがあり、そういうきっかけから出会う音楽もあったりするのです。
今回もそんな感じの経緯で、あの国民的シンガー・松任谷由実さんの音楽に初めてちゃんと触れ、感動し、この感想をブログにまとめたいな、と思った次第で。という訳でアルバムレビューの投稿としては2ヶ月ぶりの更新となります。お久しぶり。

興味を持ち ハマった作品はこちら。1984年リリースのアルバム「NO SIDE」でございます。

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角川映画の人気が絶頂期を迎え、バブルに突入する前の、色んな芸術が、文化がキラッキラしてた時期の音楽。眩しすぎる…。ちなみに「NO SIDE」とは、ラグビーでの「試合終了」を表す用語だそうです。


①「SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE」
一曲目は、「サラーム モンスーン サラーム アフリーク」。長くて不思議なタイトル。どう意味のタイトルなのか詳しいことは分からないけど、アフリカがテーマの曲らしい。ドラムの静かな音から80年代特有の電子キーボード?の音が入り歌が始まる。ワクワクが止まらぬイントロだ。歌い出しは

果てしなく 乾いた草原を
ひとときの暗黒が包み込めば

...壮大なサウンド、歌詞、一気に曲の世界観に引き込まれる。そしてサビの入りがこれまた素晴らしい。これ、もし僕が女性で高い声の出る人物であったならば、カラオケの十八番にしていたところであろう。これを歌いこなすユーミン、カッコよすぎでしょ。さすが歌姫、という一曲目です。転調からの終わりかたも素晴らしいんだなぁ...うん。


②「NO SIDE」
表題曲。前述した通りこの曲のテーマは、すばりラグビー。そのスポーツをドラマチックに描き試合終了後の感情を綴った楽曲であるが、もはや一言では言い表せない、深みがありすぎな名曲。実際のラグビーの試合のテーマソングになったりカバーされたりと多くの人に親しまれたのだそう。(これがシングルカットされてないって驚き)。このイントロ!雰囲気!この切なさは一体何なのだろうか。

何をゴールに決めて
何を犠牲にしたの
誰も知らず
歓声よりも長く
興奮よりも速く
走ろうとしていたあなたを
少しでも わかりたいから

この曲の語り手はマネージャーの女の子なのだろうか。あなた、とは誰なのだろうか。そこにはどんな試合が繰り広げられたのか。きっと、命を懸けるくらい本気の試合であったのだろう。そこで選手とマネージャーの女の子とで恋が生まれてたりもして。試合終了後の熱いグラウンドに寝転んで空を見上げる。砂吹雪。...と、色々想像出来ちゃう。
少しのフレーズに壮大なストーリー性を含ませるあたり、流石。少し静かになってから、「...人々がみんな 立ち去っても 私ここにいるわ」と続くサビは最高ですね。切なくて愛しい。

ノーサイド

ノーサイド


③「DOWNTOWN BOY」
きました大本命!先程言った「CMを見たのがきっかけで出会った」というのがこれです。

何ともお洒落で素敵な演出。美しきユーミン。キラキラした音にも心を奪われ、「あ、富士フィルム買わないと!」ってなりますね(?)。リズムに合わせて体を揺らしたくなる不思議な曲。

歌詞は、女性がずっと好きだった男性への思いを語っている。「宝島だった秘密の空地」「あなたの思い出つれて」ってフレーズから察するに、二人は幼なじみって感じがする。女性は今、好きなその人から少し離れたところにいて、「私をあきらめないでね」と言っており、距離を感じることもあるけど、時に擦れ違い、寄り添いながら恋が発展していく、といったところだろうか。この曲にはどこか希望の風が吹いている。聴いてて元気が出ますね。

DOWNTOWN BOY

DOWNTOWN BOY


④「BLIZZARD」
のちに映画「私をスキーに連れてって」の挿入歌としてヒットしたという楽曲。この曲からは、当時の出来る技術の本気を全て詰め込んだ、ベストを尽くしたぞ!っていう迫力が伝わってくる。これも聴こえてくるのは電子キーボードの音がポイントだろうか?間奏とか鳥肌モノ。バイオリンの音もとっても良い。両親にこの曲について訊いたら、二人ともよくご存知の名曲として認識されていた。ユーミンの浸透力、恐るべし。

BLIZZARD

BLIZZARD


⑤「一緒に暮らそう」
そして、この辺からお洒落静かな曲が始まる。ピアノの音、なんとも胸が踊るサビのメロディ。タイトル通り、男女が二人での生活を始める前の幸せが描かれているという多幸感MAXのテーマ。なんとなくイメージ的に、休日のカフェテラスが合ってる気がする。そういう場所で聴いていたい。

一緒に暮らそう

一緒に暮らそう


⑥「破れた恋の繕し方教えます」
ピピピピ...という音の後にギターのクールな音が入る不思議なイントロ。ここまでの曲にない雰囲気の、未体験の世界観ですね。バラエティ豊かな曲で飽きさせない構成の中で映える、アルバムの醍醐味のような曲。なんだろうこれ、上手く言い表せないけど、魔女っぽい怪しさが光る良さと言えるかな。
「悲しき Midnight 白く冷たい Moonlight」の言い回しの心地よさが素晴らしい。


⑦「午前4時の電話」
この曲は良いな~~。歌詞のストーリー性で行ったらこの曲が一番好きです。早く起きた時ってなんとなく清々しいというか、優越感に浸れるじゃないですか。(自分が普段 寝坊助だからそう感じるだけかもしれないが)。それで好きな人から電話がかかってくるって最高じゃないですか!
...いや、最初は迷惑だって思ってるんだよね。「眠いのよ 瞼はれている」ってね。それもそのはず、きっと辺りはまだ真っ暗でしょうし。ツンツンしている主人公。でも、最終的には「きっと愛しているの」「うれしかったわ声きけて」だなんて!!デレ。これぞツンデレのラブストーリー!
...と呑気に妄想してみたが、他の歌詞や曲全体の雰囲気から察するにどうやらそんなに幸せではない様子。二人は今、どんな関係なのだろうか。
「あの日別れを決めた」「やっと忘れかけたの」、だけど、「ずっと会いたかったの」。なんとも複雑な恋物語ですね。(ちなみに、この二人を俳優さんに当てはめるなら 「Wの悲劇」の薬師丸ひろ子さんと世良公則さんかなとか勝手に妄想してみる。)

午前4時の電話

午前4時の電話


⑧「木枯らしのダイアリー」
そして再び切なさ。表題曲に並ぶくらい切ないんだけど、ちょっと違う種類の良さ。川で枯れ葉が流れるようにゆらりゆらりと漂うAメロ、Bメロ。からの、サビのメロディ!この流れ、ヤバい。これは神メロディーラインですね。聴けば聴くほど味が出てくる楽曲じゃないかな。


⑨「SHANGRILAをめざせ」
大迫力のサウンド。テーマはタイトル通りユートピア探求について歌われている。この曲、本当に盛り上がるな~。特に前の曲が切ないだけに、吹っ切れるように爽やかなメロディが弾けて、素晴らしい役割を果たしてると思う。イヤホンで聴いてると、Bメロの「Help!Help!Help!」て声が左右の耳から来てめちゃくちゃ楽しい。サビは皆で歌いたい。ミュージカルっぽい感じで、「目をそらさずに Watch me! 腕をのばして Catch me!!」。

ちなみにこのアルバム全体のテーマは「Watch me」だそうで、やはりこの曲はアルバムのなかでとても重要な役割を果たしていたということが分かる。のちにツアーのテーマにもなったのだそう。凄い。

SHANGRILAをめざせ

SHANGRILAをめざせ


⑩「〜ノーサイド・夏〜空耳のホイッスル」

最後はちょっと変わった曲。「NO SIDE」の続き、何十年後かの世界だろうか。不思議な寂しさが冷たく漂う。この曲は途中に入ってるよりもやはりラストにある方がしっくりくるのかもしれない。でも、アルバムのラストを飾る、ってだけの役割では完結していないのは聴けば分かる。ただ、難しいことは抜きにして、聴いてると「このアルバムを聴いて、手に取ってみて良かった」と心から思える瞬間がある。とても良い終わり方である。


人生で初めて聴いたユーミンのアルバムが、いきなりマニアックな世界観にどっぷり浸かってしまった感じになったけど。とってもとっても良い出会いでした!こういう新しい音楽の出会いを大切にしていきたいですね。

桑田佳祐「波乗りジョニー」再考。日本中を感動させた、奇跡のメロディをもう一度。

波乗りジョニー。それは、誰もが認める夏の大ヒットソングだ。改めてこの曲について考えてみると、本当に、全ての音楽の魅力の結晶だなぁと思う。これぞ、「TOP OF THE POPS」。本日 発売15周年を迎えるということで、もう一度この曲の魅力について振り返ってみよう。

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僕がその凄さを目にしたのは、ライブDVD「桑田佳祐 LIVE TOUR & DOCUMENT FILM I LOVE YOU -now & forever-」を観ていた時のことである。ライブは終盤で会場を再び盛り上げようと「YOUNG MAN」を歌い そのままのリズムで「波乗りジョニー」のイントロに入ったのだが、その時の会場の熱気が物凄く、画面から伝わってきた。観客全員が「キターーー(゜∀゜)ーーーー!!!!!」と叫んでいる感じ。

この、瞬時に何十万人の人々を大興奮させるイントロって...やっぱ波乗りジョニーって凄いな...桑田佳祐 さすがだな...と思った。そしてそれを見ながら何故か僕は、涙した。理由はうまく言えないが、人を感動させる、なんとも不思議なパワーのある、そんな楽曲なのである。

歌詞に注目してみる。出だしは、「青い渚を走り 恋の季節がやってくる」。いやー、絶妙だな〜と。この一言で、一気に気分は夏!ですよ。どんなに豪雨に見舞われた暗い梅雨があったとしても、これを聴けばもう心から気分爽快。サザンの名曲「TSUNAMI」はよく歌詞が素晴らしいことを取り上げられがちだけど、これもなかなか負けてないと思うのである。
そしてサビに入り、「だから好きだと言って 天使になって そして笑って もう一度」からの

「せつ↑な↑い↓胸に・↓波↓音が↑・打ち↓よせる↑↑」

この絶妙なバランスを保ったメロディーライン!!これを僕は「神の旋律」または「奇跡のメロディ」と呼んでいる。聴いている人を更に惹き付ける、計算し尽くされた旋律である。プラス、ティンパニの「ドコドコドコ...」という音やグロッケンのリズミカルな音もまた素晴らしい活躍をしている。

さらにこの曲の良いところは、一番と二番とで演奏がちょっとずつ変わっているところである。これが「段々と増す盛り上がり」という要素になっているため、聴けば聴くほど味わい深い。二番Aメロからは美しいバイオリンの旋律が加わり、どこか漂う切なさを加速させる。

「出逢い 別れ のたびに 二度と恋に落ちないと 誓う孤独の太陽が 涙で滲む」

ここで「孤独の太陽」という桑田佳祐の過去にリリースされたアルバムのタイトルを入れてくることで、歌っている桑田本人が思っていることなのだろうということも感じさせ、なんともいえない気持ちになる。それもまたこの曲における良いスパイスだ。

あと先程 触れ忘れたが、Bメロの「夢を叶えてくれよと 星に願いを込めた日も」の部分に合わせて「(ウ・ウウ・)ハイ!」と掛け声を掛けられるのもライブならではの楽しみである。

二番サビに入り、「振り向きざまに サヨナラは言わないで」というフレーズ。一番のサビよりも曲の内容が濃くなってきて、これが大人の、一夏の恋...などと想像が掻き立てられる。

「月はおぼろ 遥か遠く 秋が目醒めた」から間奏。ここで変わりゆく季節というものが演出され、ギターの軽やかな、でもどこか儚くドラマチックなメロディ。どこまでも聴いている人を飽きさせない歌だなーと感心してしまう。

そして最後のサビ。管楽器の盛り上がりが最高潮になり、最高の感動へと誘われる。
「愛よもう一度 今、蘇る」というラストには、広く続く海のような終わりのない希望を感じられる。

そんな訳で感想が長くなったが、とにもかくにも「波乗りジョニー」は名曲である。先月、ニューシングル「ヨシ子さん」をリリースした桑田佳祐、なお高まる創造力に、今後も期待です。

平井堅のベストアルバムを借りてきて思ったこと。〜魅力的なCDパッケージと「カラフル」な音楽性

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最近 平井堅にハマってまして。つい何日か前にベストアルバム「歌バカ」二作を借りてきたんですけど、平井堅「裏 歌バカ」についてるブックレットの解説、これが面白すぎて読み出したら止まらない..。特に、久保田利伸、AI、秦基博三谷幸喜との製作秘話が興味深い。これを読むと、その曲を聴くのが何倍も楽しくなる。

そして、最後の解説に載ってるロッキングオンの方の文章、平井堅を「誰にでも分かることを、一見誰にでも出来そうだけど実は自分にしか出来ないやり方でやっている」と表現してるのがホントその通りだよなぁとえらく納得してしまった。あと、平井堅自身が自分で「相当コアな方じゃないと『全曲聴いてます』っていうの、ないんじゃないですかね」って言っちゃってるのもなかなか面白いw この自信のなさがとっても魅力的。
2005年の「歌バカ」の方では、「どこかほころびがあったり、歪んでたり、苦かったりするものが、本当のポップなんですよね」なんて語っており、これまた凄い名言。

で、ベストとかオリジナルアルバムとか借りて思ったけど、この人のCDのブックレットって、どれも解説が充実していて本当に素晴らしいと思う。何回も読み返したい、持っておきたいなってなるし、これぞ「解説書」というもののあるべき姿なんじゃないかな。来週リリースされる5年ぶりのアルバム「THE STILL LIFE」は予算的な都合で見送るけど、次にアルバム出るときには絶対に買いたい!と思った。

あと、ここ半年くらい色々と平井堅の曲を聴き続けて分かったけど、この人の作風ってホント「カラフル」なんだよね。どうやらシングルは前に出したものと被らないように計算して制作しているらしく、記念シングルだからこそマイナー系でいこうとか、アルバムの最初!とか、この部分!ってピンポイントで決めて収録するためにこれをシングルで出してみよう、とか、とにかくそういうのが凝ってるから、それがアルバムとしてまとまったものを聴いてみると、本当に、「カラフル」。
決して「シングルとオリジナル曲の集合体」とかそういうものではなく、もっと超越した完成度の高いものだなーと思う。全てが繋がって、輝いてる感じ。で、その巧みさっていうのが「歌バカ」以降からどんどん、年々 増してるように感じる。だからそういう意味で言ったら、こんなに面白いことやってる歌手はなかなかいないんじゃないかと。この面白さを納得して聴いてる人って世間的には案外 少ないと思うから、聴きながら「得した気分(*´ω`*)」とか思っちゃうのである。

そんな感じで、「THE STILL LIFE」にはとても期待してます。ということで、自分が応援する歌手に追加!これからも、次はどんな面白い曲が来るのかなーと楽しみに待っていよう。

アルバムレビュー・NICO Touches the Walls「勇気も愛もないなんて」〜心をグッと掴まれる珠玉のロック名盤!!

このアルバムを最初に聴いてから2ヶ月くらい経ちますが、だいぶ聴きながら考えることが多くなってきたので感想を書いてみました。

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①「フィロローグ」
アルバムの最初を飾るのはこの曲。「フィロローグ」ってどういう意味なのだろう?と思って調べてみたけど、この曲のタイトル以外に結果が見つからないので恐らく造語だと思われる。
意味的には「プロローグ」のようなものを指してるのだろうかと考えるが、歌詞から読み取るに、この曲は歌をつくることに対して思うことや不安、葛藤などを、少しも取り繕わずに正直な気持ちをまるごと詰め込んだものだと分かる。つまり、ただのオープニング的な曲かな?と思って聴いてると、その内容の濃さに度肝を抜かれる訳だ。
「プロローグ」の、もっとそれ以上の意味を含んだ深いタイトル、とここでは解釈しておこう。スローで少し不思議なリズムに誘われ、一気にこのアルバムだけの世界観に引き込まれる。

そしてこの歌詞。
「楽しいから歌ってるのかな
歌ってるから楽しいのかな
君がいるから僕は歌うのかな
僕が歌うから君がいるのかな」

ジャケットやCDのデザインを見て分かる通り、このアルバムのメインシンボルは「ニワトリ」である。この歌詞は、哲学として考えるときに必ず登場するテーマ「ニワトリが先か卵が先か」と掛け合わせており、それがアルバム全体のテーマ「僕らは勇気と愛を持って曲を作ってるのか。それとも曲から勇気と愛をもらってるのか。」、ということに繋がってくるそうだ。この細かい部分にコンセプチュアルな要素を混ぜてアルバム全体を引き立たたせるという...そのセンスに脱帽。

フィロローグ

フィロローグ

  • NICO Touches the Walls
  • ロック
  • ¥250


②「天地ガエシ(Album Mix)」
大ヒットアニメ「ハイキュー!!」のエンディングテーマとなった人気ナンバー。この曲を2曲目という位置にもってきたという、その事実だけでアルバムのなかの強力なスパイスになってるし、「俺らがNICO Touches the Wallsだ!!」というバンド全力のパワーがここで爆発しているようだ。後半のギターソロは何度聴いても圧巻。

「どんだけ魂燃やして命焦がしても
どこが変わってんだよってツバ吐かれたろ
必殺【鬼の隠し拳:天地ガエシ】で
そっくりそのまま返してやれ 僕らのリベンジ」


③「まっすぐなうた(Album Mix)」
この曲はシングル曲であるにも関わらず今まで聴けていなかったので、とても新鮮な気持ちで聴けた。詳しいことはよく分からないが、アルバムに収録されてこそ輝く、「アルバム映え」をする曲だと思う。(さらに言うと、「ライブ映え」する曲でもあろう)。
出だしの歌詞は、「間違ってた なんか全部間違ってた」。日本の音楽のどこを探してもないくらい珍しい出だしだと思うし(というのは少し大袈裟かもしれないが)、とにかく説得力がある。最後のサビで一瞬演奏が消えるところで曲の重みが伝わってくる。

「ただ笑っていたい 変わってみたい
まっすぐなうた歌うために
ふりだしに戻るのだ 君に光を射すために」


④「エーキューライセンス」
アルバムが発売される前にライブで初披露され人気を博した曲ということで、すでに音源化される前から「ライブナンバー」という部類に振り分けられていたという珍しい一曲。このアルバムではリード曲としての役割を果たしており、11曲のなかでも今回一番の聴きどころであると思う。
タイトルは、「リスナーにとっての“A級”であり、“永久”に愛されるバンドでい続けたい」という気持ちが込められているそうで、前からこのバンドを応援していた人もそうでない人もグッ..とくる胸熱で輝かしいキラーチューン。
テレビでは、音楽アプリ「KKBOX」のCMソングとしてオンエアされており、偶然聴けるとめちゃくちゃ気分が上がる。「口ずさんだハイウェイスター」という歌詞はDeep Purple「Highway Star」をオマージュしたフレーズだそう。拘りが深い。

「眠れない君をのせて
夜明けを捕まえたい
ひたすら速度あげて
僕は君のハイウェイスター」


⑤「ブギウギルティ」
デートに遅刻した男が彼女に弁解をするという、メンバーの実体験に基づいた歌。個人的にはこういうストーリー性のある、聴きながら数分の間に笑ったり驚いたりして考えたりできるタイプの曲が大好きで、好み一直線!ど真ん中!って感じ。このアルバムのなかでは一番リピートしまくっている曲。
1番と2番とでの「今日はハッピーマンデー」「一気にブルーマンデー」の対比とか、「顔が真っ赤っか」「荷物パッパッパ」「寝癖ちゃっちゃっちゃ」の歌詞のリズム感とか、ジャズっぽい演奏や歌い方とか、もう、全てが最高。歌いたくなる。

「そんな簡単じゃん? そりゃないぜ
もはや全身全霊 変身願望
おクスリなんてないかしら
理想のあの子はフェイドアウト
こうやって歌にして忘れて
風呂入って早く寝よう」

ブギウギルティ

ブギウギルティ

  • NICO Touches the Walls
  • ロック
  • ¥250


⑥「ローハイド(Album Mix)」
11曲のなかで中心となる位置に収録されているのがこの曲。2年前にリリースされたベストアルバム「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ベスト」からのシングルカットとしてリリースされていた曲で、「これ若干マンネリ感があるんじゃないか?」と少し思いつつ聴いたが、全然そんなことはなかった。というよりむしろ良い意味で期待を裏切られたというか、このアルバムの収録曲として役割で、この上なくフィットしているのである。
歌詞にある「駆け抜けろ この荒野」のイメージの通り、「勇気も愛もないなんて」というアルバムの音の「荒野」を全力で駆け抜けている...という様子が思い描ける。それがアルバム全体としての接着剤的な役割になってるというか、これが真ん中に収録されていることで作品としての厚みが増していると思う。
これを聴いてると鳥肌が止まらないし、走り出したいような気持ちになる。専門的なことは言えないけど、きっとギターのコード進行など演奏が魅力的なのだろう。名曲。

「駆け抜けろ この荒野
独裁者 俺を解き放てばいいさ
準備オーライ? 準備オーライ?
ろくでもない やんちゃな夢 追いかけたい」


⑦「ウソツキ」
後半戦。ここで落ち着いた曲調に戻り、しっかり自分と向き合う時間をつくる、という曲。これもまた絶妙だ。11曲のなかでどれとも被ることのないジャンルであるこの曲が収録されているということはとても重要であり、いかにこのアルバムが作り込まれているかがよく分かる。

「慣れない手つきでそっと頭を撫でては
愛を乞う君に素直になれなくて
気づいたら 気づいたら
やるせない孤独に泣けてる」

ひたすら切ない。だがそこが良い。

ウソツキ

ウソツキ

  • NICO Touches the Walls
  • ロック
  • ¥250


⑧「TOKYO Dreamer(Album Mix)」
ボーカルの光村が少年時代に作り、 度々ライブでも披露していたという名曲。
個人的には、PVが大好きでどうしてもミュージックビデオアワードで評価されてほしくて、だけどその年は くるりの「Liberty&Gravity」のPVがスゴすぎるから位置的には別の賞に選ばれてほしい!!なんて願いまくってたら監督賞で評価されてて 良かった~嬉しい!!とか一人でめちゃくちゃ盛り上がってた、なんていう経緯がありw、思い入れが一段と強い1曲。

PVを繰り返し見るうちに曲自体も好きになったが、このアルバムに収録されているのはシングルバージョンとはかなり異なるアレンジが施されており、驚いた。シングルバージョンが「陽」と表すなら、このMixは「陰」のイメージであろう。あくまで「アルバムのなかの曲」として存在が溶け込んでいる。これぞ「Album Mix」というテーマでの正しい使用例というか、誠実さが伝わってくる。「夜空照らした 始まりの稲妻」というフレーズが狂おしいくらい好き。

曲の全体的なイメージとしては、いつか作家の宮部みゆき先生が書いていた「暗い助走」という言葉が合っていると思う。もちろん良い意味で。

「東京の夢は32連のスペアナ
孤高の戦いは いずれこの夢を叶えるんだ
必ずこの夢を叶えるんだ」

(※スペアナ、とは音の周波数を表したグラフのことだそうで、そのグラフと東京のビルの景色が似ている、という意味での歌詞らしい。こちらの方のブログ参照...→http://s.ameblo.jp/nico-music-25/entry-11911366447.html )


⑨「渦と渦(Album Mix)」
昨年リリースされた、アニメ「アルスラーン戦記」第2クールのオープニングテーマとなった人気ナンバー。リアルタイムで出会うことがなかった為に、「2015年のうちに聴いておけばよかったー!!」という後悔と衝撃が物凄い。
彼らの楽曲のなかでもこれは集大成のような曲だと思うし、バンドとしてのロック魂がギューッとここに詰まってる。めちゃくちゃカッコいい。もっともっと聴き込んで音を研究したい。

「いま走れ 走れ 旋風になって
劣等 絶望 一切吹き飛ばしていく
追いかけなきゃ 最後の扉
何度散ったって 大逆転
この声が嗄れたって 祈りの歌届けたいよ」


⑩「ニワカ雨ニモ負ケズ(Album Mix)」
アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」第13期オープニングテーマとなったヒットナンバー。この曲がここに収録されるのはかなり「訳あり」かもしれない。シングルとしてのリリースは、前述したベストアルバム「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ベスト」のリリースよりももっと前であり、そしてそのベストにも収録されている楽曲であり、すべてCDを聴いてるファンとしては「何故これを今?」と思ったかもしれない...

が、これも「ローハイド」などのシングル曲同様にこのアルバムとしての役割にフィットしているのである。まず、基本的にアルバムの最後から二番目の曲というのはとても重要であり、締めくくりに入る前のラストスパートを爆走させるポイントであるが、その役割を見事に果たしているというか、冷静に考えるまでもなく興奮と感動をそのままでアルバムの最後まで誘ってくれている、そんな楽曲だ。個人的に好きな部分は、後半の間奏で雨音が入るところ。サーッと心が清められる感じがする。

「君とじゃなくちゃ
未来は渇いてしまうのかも
急げ きっと今を笑って行く」


⑪「勇気も愛もないなんて」
そして最後の最後に表題曲の登場。これがアルバムの最大のテーマであるのだが、、なかなか難しいことは確かだ。(実際、メンバーもこの曲を「咀嚼しきれてない」とのこと)。
まず、「ないなんて」の後には何が続くのだろうか。「勿体ない」だろうか。「どうでもいい」でだろうか。謎を残しつつ、アルバムが終わっていく。「勇気も愛もないなんて」とはなんだったのか?それを考えるのは、アナタ次第!みたいな感じで。哲学的というか、全部引っくるめて言うと、とても面白い終わり方だし、NICOってホント巧みなことやってるなーと感心してしまう。

「もう行かなきゃなんて言わないで
また傷つけてしまうのかな
いつか夜空に虹を架けるような
そんな愛の歌を 僕らだけの歌を」

勇気も愛もないなんて

勇気も愛もないなんて

  • NICO Touches the Walls
  • ロック
  • ¥250


今回このアルバムのレビューを書くに至ったのはとてもこれを聴いて感動したからというのはもちろんだけど、ネットを見てると、ちゃんとした全曲レビューなんてものは全然なくて、非常に勿体ないなと思ったのでこういうレビューを書いてみました。
...なんて偉そうに語ってみたけど、実は「過去のアルバムは何年か前にちょくちょく借りてたけどデータがどっかいっちゃってしばらく聴いてなかった、探せばあったかもしれないけど」とかその程度の興味で収まってた、というのが現状。だけど、こんな完成度の高いアルバムを聴いてしまってはもう応援せずにはいられない。
映画「ヒーローマニア-生活-」の主題歌としてリリースされている楽曲「ストラト」も絶好調である彼らの勢いは、もう止めることはできない、と思う。
断言しておく。2016年のNICO Touches the Wallsは凄いぞ!!

勇気も愛もないなんて(初回生産限定盤)(DVD付)

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勇気も愛もないなんて

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ケツメイシの「さらば涙」が好きすぎる件。〜心震わす個人的ウルトラスマッシュヒットの新曲誕生!!

今年デビュー15周年を迎え、異例の2ヶ月連続でシングルをリリースするという 若手歌手に劣らぬ勢いを見せるケツメイシ。そんな彼らが3月にリリースした楽曲「さらば涙」は現在DHCのCMソングとして放映中であるが。これがまた、至高の名曲となっているのである!!

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いや、もちろん先月リリースの最新曲「友よ~この先もずっと・・・」も名曲なのだが、個人的には「さらば涙」の方を推したい。というか、良い曲の渋滞でカオスになってる今年のケツメイシがヤバい。

YouTubeやCD屋のPR度を見てみると、「友よ...」は、公開中の映画「クレヨンしんちゃん」の主題歌なだけにPVの再生数も多く、注目度が高いことが分かる。レンタル屋のPOPにも「超おすすめ」と大々的に宣伝されるほどのプッシュぶりであり、Yahooの検索候補にも「ケツメイシ」と入力するとまず初めに「友よ」と出るのが現状である。が、「さらば涙」の方ももっとプッシュされてもいいのではないか?と思った次第でして。で そんなことを考えてたら最近、DHCのCMの放映頻度が高まっていることに気づいた。好きな歌手の曲がテレビから流れてくるのは、やはり嬉しいものである。この曲、聴けば聴くほど良い味が沁みてくる。


突然 個人的な事情を語るのもアレなのだが、実は私は去年夏ごろまで、精神的に大きな悩みを抱えていた。簡単に解決するものではなくて、本当に家から出るのがどうしようもなく苦痛だったし、大袈裟とかしゃなくて、今まで生きてきたなかで一番辛かったと思う。一秒一秒、すべてが試練の連続だった。
そんな日々をなんとか乗り越え、4月からの周囲の環境が良いものに変わったことでようやく心の平常運転が出来るようになり、「受験に合格して大学に入る」という目標に向かって走り出したその同時期に、大好きなケツメイシの新曲「さらば涙」に出会えた。そしてこの歌詞。

「今までは半端な甘ったれの君
最近何だか変わったね?
泣くだけ泣いたら吹っ切れたの?
もうその心の傷 癒えたの?」

まるで、自分の今の心の中を見透かされたような歌詞だった。とても驚いたし、感動した。なんか、呪縛から解き放たれたというか、あんなに悩んでた自分も、ちゃんと人生のレールにしっかりはまって、走り出すことが出来たんだなぁ、と。この曲を聴いて、そう実感できた。

自分語りが長くなったけど、要するに名曲です。この曲「さらば涙」を聴いて自分と同じ気持ちになってる人がいたら嬉しいな、と思いました。


【Twitter連動企画】発売20周年記念!サザンオールスターズ「Young Love」全曲レビュー・ツイートまとめ

サザン「Young Love」20周年企画。Twitterにて 音楽ファンからの"愛され名盤"である本作のレビューを募集したところ、タグにノッてくれた方々(+自分)のツイートをまとめさせて頂きます!ハッシュタグは「#サザンYoungLove祝20周年」です。

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①胸いっぱいの愛と情熱をあなたに

②ドラマで始まる恋なのに

愛の言霊~Spiritual Message~

④Young Love(青春の終わりに)

⑤Moon Light Lover

⑥汚れた台所

⑦あなただけを~Summer Heartbreak~

⑧恋の歌を唄いましょう

同感。「しぃ↑あぁわせの~ひが」って、ホントに和む(*´ω`*)

⑨マリワナ伯爵

⑩愛無き愛児~Before The Storm~

⑪恋のジャック・ナイフ

⑫Soul Bomber(21世紀の精神爆破魔)

太陽は罪な奴

⑭心を込めて花束を

②、⑨、⑩に関しては感想があまり思いつかなくて、何よりマーシーさん(@dandy_mayonaka)、川本さん(@wam_latte)の考察で結論が出ちゃってるし素晴らしすぎるので割愛させていただきました...!
ただ一つ言えるのは、曲の内容はどうであれ、とにかく、カッコいい!!!!!もう、それしかない。演奏も凝ってるし、曲の構成も凝ってるし。凄いアルバムですよ。カッコいい、に理由はいらないでしょ??...なーんて使い古された台詞で締めてみるとしますかね(笑)。

+α
アルバムを通しての感想を書いて頂けた方のツイート。タグを使ってくれてありがとうございました~。感謝。日々感謝ですよホントに。

アルバムレビュー・原由子「MOTHER」~愛と感動の大名盤に触れて【2枚組・20曲】

現在ハマり中のアルバム「MOTHER」。
ちゃんとしたアルバムレビューを書くのは初めてですが、一曲一曲に思うところが多かったので、書いてみようと思います。

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①「ハートせつなく」
聴いてすぐに思ったのが、 これは「LOVE AFFAIR」の原形的な曲なんだなってこと。サザンというグループの放つスター性とかエンターテイメント的要素とか、色んなものが隠された、輝かしい夢がたくさん詰まってるような名曲。1曲目にふさわしい。

ハートせつなく

ハートせつなく

  • 原 由子
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②「東京ラブコール」
「東京シャッフル」の進化形だろうか、セクシーなラブソング。タイアップ見たら、映画ドラえもんと同時上映の作品主題歌とか書いてあってビックリした。これ子供に聴かせるかっていう(笑)。それにしても、原坊はこういう歌が似合ってるなぁ...。

東京ラブコール

東京ラブコール

  • 原 由子
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③「少女時代」
ホントに、女性ボーカリストの曲でここまで好きになれる曲は久しぶり。最初から最後まで鳥肌モノ。別に少女じゃないし少女時代なんて過ごしてないけど、何故か懐かしさに包まれて泣きそうになる。

少女時代

少女時代

  • 原 由子
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④「星のハーモニー」
静かめな曲?と思いきや、曲が進むに連れてどんどん盛り上がりが増していき、ラストで感動爆発!な歌。よく作り込まれてるなぁと感心してしまう。編曲の部分に巧みな技を仕込んできてる...!

星のハーモニー

星のハーモニー

  • 原 由子
  • J-Pop
  • ¥255


⑤「じんじん」
スタートしてすぐに桑田さんの「jinjinjin♪」ってコーラスで一気に興味を引き付けられる。痺れますね、これは。調べたところによると、当時かなりのヒットナンバーだったとのこと。確かにこんな盛り上がる歌、リアルタイムで出会えたら楽しいだろうなぁ。「マンピーのG★SPOT」に似た雰囲気を感じる。

じんじん

じんじん

  • 原 由子
  • J-Pop
  • ¥255


⑥「使い古された諺を信じて」
色んなヒット曲の法則を先取りしてるかのような歌。こういう深いオーラを放ってる歌こそ編曲・小林武史の凄みを感じてしまうんだよなー。

使い古された諺を信じて

使い古された諺を信じて

  • 原 由子
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⑦「Good Luck,Lovers!」
サビの旋律がとても美しい。このアルバムのなかではトップクラスで好きかも。そしてどこかミスチルっぽさを感じるのは僕だけだろうか。桜井さんがカバーしてるとこ想像したら、やけにしっくりくる。

Good Luck, Lovers!

Good Luck, Lovers!

  • 原 由子
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⑧「かいじゅうのうた」
どこまでも守備範囲の広いアルバムである。宇多田ヒカルの「ぼくはくま」のような、「みんなのうた」で流れてほしい、小さな子供と聴きたい一曲。
(ひらけポンキッキの番組内で使用されてたそうですね。納得。)

かいじゅうのうた

かいじゅうのうた

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⑨「UFO(僕らの銀河系)」
こんなところでピンクレディーのカバーを挟んでくるとは、どこまでも守備範囲の広いアルバムである(2回目)。めちゃくちゃカッコいいんだけど やけにクセの強いアレンジで、こんなカバーを堂々と歌えるのは原坊か桑田さんだけだろうなって思う。

UFO(僕らの銀河系)

UFO(僕らの銀河系)

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⑩「花咲く旅路」
JRやSoftBankのCMに起用されるなど、いつの時代もメジャーな路線に置かれていた名曲、らしい。どこか「流れる雲を追いかけて」を彷彿とさせるメロディで、原坊らしさ、温かさが詰まってる。

花咲く旅路

花咲く旅路

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⑪「お涙ちょうだい」
そしてDISC2に入り、レコードでいう裏表をひっくり返して再生させるB面の始めがこれである。ディスクを替え直すって、通して聴きたい人にはちょっと面倒な動作だけど、この曲で「最後まで聴きたい!」という気持ちが膨らむ、そういう仕掛けになってるのが分かる。シャレてますなー。曲調が静かな反面、なかなか攻めてる。

お涙ちょうだい

お涙ちょうだい

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⑫「イロイロのパー」
この曲が卑猥な曲であることは有名だが、アルバム全体の調和を整える、アクセント的な曲であることは聴くまで知らなかったから、とても衝撃的だった。DISC2の2曲目というポジションでこの上なく輝きを放つ、至高のロック。いやー、それにしても喘ぎ声がエロすぎだし、あの歌詞が非常に(ry

イロイロのパー

イロイロのパー

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⑬「あじさいのうた」
ベストアルバムに収録されてるだけでスペシャルなオーラを放つ曲って感じなのに、これがオリジナルアルバムに収録されてるとなると、それだけでもう名盤決定というか、それほどの名曲。原坊works史上最高傑作ともいえよう。「だんだん好きになって」~「そしてだんだん恋になる」~♪ このキャッチーな響きがたまらない。口笛のようなメロディに胸熱。

あじさいのうた

あじさいのうた

  • 原 由子
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⑭「夜空を見上げれば」
DISC1の「星のハーモニー」と対になるような曲かな。優しい声にホッと落ち着く。ずっと攻め攻めで来たこのアルバムで、この辺からようやく原坊本来の、サザンのメンバーとしての良さが生かされてきてる気がする。

夜空を見上げれば

夜空を見上げれば

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⑮「Anneの街」
前曲に続いて、沁みますなぁ。バイオリンにギターにコーラス、演奏に注目して聴くと楽しい。人生の最後に聴きたい曲の一つ、なんて思えた。

Anneの街

Anneの街

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⑯「終幕(フィナーレ)」
曲の内容からしてフィナーレというのは「恋の終わり」という意味だけど、アルバムの後半を飾るという意味でも非常に重要な役割を果たしている曲だと思う。心地よし。

終幕(フィナーレ)

終幕(フィナーレ)

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⑰「春待ちロマン」
こんな曲待ってましたー!!ともいうべき、春らしい素敵な曲。「終幕(フィナーレ)」の後にこれをもってくるとは、なかなか乙なものである。

春待ちロマン

春待ちロマン

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⑱「ためいきのベルが鳴るとき」
これもアルバムの最後を飾るための役割を果たすオリジナル曲...と思いきや、れっきとしたメジャーなシングル曲。まるでこのポジションに収録されることを計算されて作られたかの如く、フィットしているこの安心感。あと、サザンっぽくて良い。

ためいきのベルが鳴るとき

ためいきのベルが鳴るとき

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⑲「キューピットはきっと来る」
どうやらキューピーとのCMタイアップとして作られた「おまけ曲」らしいのだが、もはや全然おまけなどではなく むしろアルバムのなかで最も重要な曲であろう。最後から二番目の曲...「Young Love」の「太陽は罪な奴」のように、音楽を聴く楽しさをいっぱい詰め込んだ最高のアンセム
横から入ってくる桑田さんの楽しそうな声、原坊の美しい歌声、あぁ、ここまで聴いて良かったぁ...と嬉し泣きしてしまいそうである。

キューピーはきっと来る

キューピーはきっと来る

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⑳「想い出のリボン」
ベストアルバムなどではすでに最後を飾る曲としてお馴染みな曲。こちらでも華やかに最後を飾っております。最高でした。ありがとう原坊。そう思いながら最後の一音まで、じっくりと。

想い出のリボン

想い出のリボン

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2枚組のアルバムとなるとどうしても演奏者や制作側の気持ちを尊重した実験的な曲が入ってきてしまうのはもはや必然だけど、このアルバムはそういうのではなく、始まりから終わりまでリスナーに優しく寄り添って聴かせてくれる まさに「母親」のようなものでした。過去に聴いたアルバムのなかでも一、二を争う極上の出来。一番好きな、桑田佳祐さんのアルバム「MUSICMAN」に並ぶ大名盤についに出会えた。聴けて本当に良かった!!好きなアルバムのツートップが桑田夫妻だなんて、なんだかとっても嬉しいことになりました。