宇多田ヒカル「Kiss & Cry」再考。5分6秒間の衝撃。
※「Kiss & Cry」とは、フィギュアスケートで演技を終えた選手とコーチが採点の発表を待つための場所の通称で、 喜びと悲しみが交錯する場所であることからいわれる。(Wikipediaより)
今年に入ってからハマった、宇多田ヒカルさんが6年前に活動休止のタイミングで出したCD「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2」を聴いてて、その中の収録曲である「Kiss & Cry」が余りにも素晴らしすぎる!となり、「宇多田愛」(?)が高じたためこのたび感想を書いてみることにした。
この曲、ホントよくできてるなぁ、と。最初から最後の一秒まで、少しも聴き逃せない、素晴らしい名曲だと思うのだ。宇多田さんには有名な曲が沢山あるけれど、中でも「Kiss & Cry」は"隠れた名曲"なのではないかと思う。
\てっれーーーーん!!/
管楽器の音が奏でる衝撃のイントロ。
これはMVのタイトルバックのための音声だと思ったが、CDで聴いてるとなかなかビックリするし、それにしても珍しい出だしだ。
そして、数秒の沈黙。からのドラム音。
で、ワンテンポ間を開けてからの
「不良も優等生も先生も 恋に落ちれば同じよね」
…もうこれだけで唯ならぬオーラを感じさせる。
そしてBメロ… ここで「バスドラと」「ハイハット」「クリティカルヒット」、「Bセクション」「ハイテンション」と韻を踏み、一気に伝えたい思いを加速させつつ聴いてる人をぐっと引き込んでおり、その間にも管楽器の太くて長い合いの手が入っている。
で、サビのパート。
「もっと近づいて 我慢しないで
少しケガをしたって まあいいんじゃない」
この曲は「とにかくエネルギッシュで生命力のある曲」を意識して制作したと言われるが、まさにこの部分は離婚後の宇多田さんの正直で吹っ切れた気持ちを語ったと思われる重要なフレーズである。
そしてAメロ(2)と来て、この歌詞。
「お父さんのリストラと
お兄ちゃんのインターネット
お母さんはダイエット
みんな夜空のパイロット」
お父さん、お兄ちゃん、お母さん。このフレーズは「Keep Tryin'」にも登場するものであり、宇多田さんが「みんな」というものを表現したいときに使う精一杯の表現である。曲のイメージからして主に女性に訴えかけてる感じもするが、宇多田さんはそれに対し、「貴方にもいってるんだよ」と注意してくれてるわけである(と、僕は思う)。みんなを応援したいという、その愛情が素晴らしい。
からの、「今日は日清CUP NOODLE」♪
ここでタイアップの商品を出してきて、宣伝も欠かさない。とことん完璧だ。
で、だんだんここから盛り上がる。そして。
「I just want to be happy 少し、もう少し
I just want you to hold me わたしの弱虫
来年の誕生日までに
このままじゃなにも変わらない
I just want you to hold me
恥をかいたってかまわない」
これも先程同様 吹っ切れた気持ちを語っているところだ。が、ここでは更に決意が強くなっているのが注目ポイント。
そしてラストのサビ。
「ちょっと傷ついて あきらめないで
笑い飛ばしてがんばれ あとはしょうがない
もっと勇気出して もっと本気見せて
うまくいかなくたって まあいいんじゃない」
とまとめのメッセージ。
アウトロに歌を合わせ、そして突然の演奏停止。放り出された声が宙を舞い、プツッと終了。
これこそが僕の言いたい最大の衝撃だ。これはなんというのだろう。「簡潔」という表現だけで足りるのだろうか?本当に離婚後の気持ちを語っているだけの曲なのか?、いやそうではないだろう。もっと超越したなにかがあるはずだ。曲が終わったその瞬間から、なにかが余韻的にウワーッと広がり始めるのだ。奥が深すぎて一言では言い表せない。とにかく、とことん追求するべき課題のある曲だと思う。
結論。こんな曲を作れる宇多田さんは天才だ。
今春、6年ぶりに活動が再開されるという噂があるが、実際どうなのだろうか。
されたら、全力で応援したいと思う。とりあえず今は、子育て頑張ってください!!と言いたい。
追記(2016.3.16)
4月4日、ついに宇多田ヒカルさんは、朝ドラの主題歌を担当(+NEWS ZEROテーマソング担当)と共に、5年半ぶりに活動を再開します。辛い体験を沢山してきた彼女の感情は、いまどのように変わったのか。とても心配ですが、気になります。この目でしっかりと見ていたいと強く思っています。頑張れヒッキー!!と遠くから応援する次第です。
個人的な情報だけど、今年 宇多田さんがアルバムを出したら絶対買おうと思ってます。どんな曲を出してくれるのだろうか、楽しみ。活躍に期待!!
桑田佳祐が選ぶ2015年邦楽シングルベスト20!!
12月26日、ラジオ「桑田佳祐のやさしい夜遊び」にて発表された「桑田佳祐が選ぶ2015年邦楽シングルベスト20」。結果はこうなりました!
※訂正。椎名林檎さんの楽曲は「長く短い祭」でした。失礼しました。
#桑田佳祐が選ぶ2015年邦楽シングル
※「」は桑田さんによるコメント。
◻️第10位 TOKIO「東京ドライブ」
「素晴らしい!演奏も上手いですよ。レベルが高いです!作詞作曲編曲、長瀬智也!山口くんは俺みたいな下々のサーファーには会ってくれない(笑)」
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◻️第9位 臼澤みさき「鳥になりたい 」
「アレンジが素晴らしい、頑張ってください!」
- アーティスト: 臼澤みさき
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◻️第8位 サカナクション「新宝島」
「サカナクションは素晴らしい方々ですよ。まだ会ったことはないけど女性もいてね、この先(曲の後半)もっと良くなる」
◻️第7位 きゃりーぱみゅぱみゅ「もんだいガール」
「洋楽も邦楽も歌詞はあんまり聞かないの(笑)ごめんね。でもリズムがすごく良いの!」
◻️第6位 嵐「愛を叫べ」
「ビーチボーイズだとかそういう感じなんだけどね、大好き!よく歌いこなすなって。良い曲を受注して歌いこなすメンバーがまたね。本当良い曲だよ。これ。」
「愛を叫べ」、是非とも桑田さんにカバーしてもらいたい!!!!!
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◻️第5位 西野カナ「トリセツ」
「もうレコード大賞にしろよ!(笑)詩や曲も良いけどアレンジもいいんだよ!スタッフに愛されて、ファンに信頼されてるってのがわかるんだよ。おじちゃんみたいに長いことやってると」
◻️第4位 浦島太郎(桐谷健太)「海の声」
「痺れた!300曲聴いたけど泣いたね。日本の歌謡曲は進化してるね。J-POPっていうの嫌いなの(笑) 素晴らしい、日本のジャックジョンソン!」
◻️第3位 佐野元春「君がいなくちゃ」
「この男はすごい。しかし佐野元春は凄いね。ボブディランを超えました。平成の森繁久彌。知床旅情 歌う日も近いでしょう(笑)」
◻️第2位 JUJU「PLAYBACK 」
「もう素晴らしいですね、初めて聴いた時から好きでした。スタッフからも愛されてる!この音楽に集約されてる!今度一緒に飲みたい歌手JUJU!」
今年のJUJUさんといえば「What You Want」が印象的だったので、こちらの曲は盲点だった。一緒に飲んでほしいな。酔っ払った桑田さんとJUJUさん、凄い化学反応が生まれそうw
◻️(同率)第2位 GLIM SPANKY「褒めろよ」
「なんだこれは!!名曲であります。日本の明るい未来を奏でるGLIM SPANKY!何とかしろよ!このバンド大事にしろよ!褒めろよじゃないんだよ!」
桑田佳祐さんの今年の邦楽シングルランキング、なんと2位にGLIM SPANKYの「褒めろよ」を選んでいただきました!!!(涙)誰も褒めてくれないディレクター冥利に尽きます(笑)レミ亀おめでとう!
— 嶋津央 (@fholic1772) 2015年12月26日
◻️第1位 槇原敬之「超えろ。」
「彼は本当に天才です!ベテランでね、よく作ってくれました。長くやっててこれを作れるか!っていうのがわかるような気がするんだ」
そして、圏外と言っていた作品は。
◻️水曜日のカンパネラ「ディアブロ」
「素晴らしい。見事!知的!偉い!ちょっとヤキモチ焼く!」
まさか、桑田さんが水カンに触れるとは。どこまでも幅広く聴く桑田さんに尊敬。
◻️星野源「SUN」
「出た!平成の昭和芸人!これが20曲に漏れちゃうんだからレベル高いよ。今度コード教えて!星野ー!」
源さんも選ばれた。いつか源さんと桑田さんのセッションを見てみたい!!
あと、椎名林檎とメールアドレス交換していることについて触れたり、Perfumeとは事務所が同じだから話してみたいと言ったり、Superflyを平成の美空ひばりなんて言ったり。
もう、本当に凄いな、桑田さん。腰が低くてビックリする。まさに理想の上司。
桑田佳祐さんが今年もラジオで紹介してくれました〜🙏🏻
— 安田レイ (@yasudarei) 2015年12月26日
最強のハーフだなんて、おこがましいです💦💦💦
ありがとうございます🙇🏻#yoasobi #tokyofm #Tweedia
光栄です…桑田さんがおっしゃってくださったことを胸に来年も頑張ります…#tokyofm #yoasobi
— chay (@chaychay1023) 2015年12月26日
サザンの桑田さんがブルー・ペパーズをラジオでかけて下さったらしい。。。聴いていただけているだけでも驚きなのに、お褒めの言葉をいただいて余りにも光栄というか、一周回って実感が湧かないなあ。うれし
— 井上 薫 (@K_Inoue_5420) 2015年12月26日
桑田さんが聴いてくれてるだけで嬉しい
— Shuki (@shuki_music) 2015年12月26日
もうこれだけで来年も頑張れる。教えてくれてありがとう♪ https://t.co/YVl01L4bU3
— ファンキー加藤 (@funky_kato1978) 2015年12月27日
桑田佳祐さんありがとう!
— コムアイ KOM_I (@KOM_I) 2015年12月27日
ジパング渡して紹介してくれたAの田中さんもありがとう!
「人の曲に順位付けたり、評論しだすようになったら終わりなんだけど…便宜上のランキングであって全てが1位です、本当に素晴らしい」と話す桑田さん。いいなぁ。こういう音楽愛を見習って、僕も素敵な音楽にたくさん出会っていきたいな。
クリスマスの名曲・サザンオールスターズ「シャ・ラ・ラ」×スターたちによる名カバー まとめ
1980年発売、サザンオールスターズのクリスマスソング「シャ・ラ・ラ」。
この歌をカバーした歌手の動画のまとめです。⚫つじあやの×奥田民生によるカバー(2004)
曲は勿論PVも素晴らしい。レゴ人形という限られた動きしか取れない「セット」のなかでこんなに大規模なストーリーが描けるなんて凄い。
※7:18から始まります。
- アーティスト: つじあやの,奥田民生,スガシカオ,山下達郎,Clifton D.Davis,千家和也,甲本ヒロト,リー・ハーライン,草野正宗,吉田拓郎,象狂象
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
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⚫平井堅×椎名林檎によるカバー(2007)
「J-WAVE LIVE 2000+7」の映像。林檎さんやっぱり可愛いです。最高です。
⚫奥田民生×星野源によるカバー(2012)
「J-WAVE LIVE 813 + ac」の時のもの。途中 笑いの要素も入ってて素敵。
⚫aiko×ゆずによるカバー(2003)
aikoのラジオ「aikoの@llnightnippon.com」にゆずがゲスト出演した時のもの。
※↓ニコニコ動画のリンクです。
⚫ビル・チャンプリンによるカバー(2005)
海外のスターたちがサザンの歌をカバーするという夢のような企画盤があり、その中の一曲らしい。
- アーティスト: オムニバス,フィリップ・ベイリー,ビル・チャンプリン,マイケル・センベロ,レニー・ウイリアムズ,レニー・ウィリアムス,ビル・チャンプリン&カトリーナ・パーキンス,タジ・マハール,レオン・ラッセル,エドガー・ウィンター,ボビー・キンボール
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2005/07/20
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おまけ。↑のアルバムから、こちらの曲も。
⚫クリストファー・クロス「Christmas Time Forever(cover)」
水曜日のカンパネラの2015年。
謎の美女・コムアイと、メディアにほとんど登場しない男・ケンモチヒデフミ&Dir.Fの3人で構成される異色のヒップホップユニット、水曜日のカンパネラ。彼等の2015年の活動っぷりは凄かった。
水曜日のカンパネラ、通称・水カンの人気に火がついたのは、恐らく去年の11月。YouTubeにアップされたヤバいMV、その名は「桃太郎」。
「桃太郎」といえば国民的に有名な童話であるが、この動画(歌、映像含めて)は、それまでに抱いていたイメージをふっ飛ばすような「謎のインパクト」のあるものであった。空想世界であるにも関わらずやけに現実的な歌詞、そして中毒性の高いリズム。これはハマる人が続出するのも分かる。
が、正直いうと個人的には、最初は好きではなかった。ひたすら「うわぁ・・・なんだこれ・・・」みたいな。絵がなんか不気味だし、これどんな人たちが歌ってるんだろう・・・と考え、イメージはやはり「ヤバい人たち」としか思えなかった。
が、そんなこんなで2015年になり、ボーカルの「コムアイとかいう名前の人」がヤフオクのCMに出だし、報道番組にもちょいちょいインタビューされだして見えてきた彼らの姿は、今まで抱いてたイメージとちょっと違ったのだ。
その、僕が「おぉ。」と驚いた映像がこちら。
「多分平成の時代で、色んなJ-popが出てきて情報過多なんだと思います。思いや歌詞が氾濫し過ぎていて、もうちょっと抜けのいい落ち着いたもの、もうちょっとバカなものが聴きたいというか・・・膨らんだ風船に穴を開けるようなイメージです、自分たちがしていることは。」
「見ている人が[自由な方がいいんだな]と思ったり、その日気分がよく晴れた気持ちで過ごせるといい。決まった事を崩していいんだと思ってもらえるきっかけになりたいです」
いやー、これには驚いた。こういう気持ちで音楽をつくっていたんだな。これを見て僕は凄い納得したし、コムアイの言う通り、[自由な方がいいんだな]と思ってみたくなった。自由の象徴である彼らについていきたくなった。そんな訳で、今年どんな活動をしてきたのか追うことになった。
で、更に驚いたのが、今年YouTubeにアップされたMUSIC VIDEOの数だ。その数、なんと10本!短期間にこんなに動画をアップする歌手は、なかなか珍しいのではないか。
では、一つ一つ見てみよう。
①1月1日アップロード:「ジャンヌダルク」
まさかの元旦にアップ。これには前から応援していたファンもビックリであろう。新年早々、え!?みたいな。内容は、バスガイドに扮したコムアイを映したものなのだが。
そしてこの顔である!!
手旗をもったら皆Say Hoo!!!!
なんだこの演技力(+表現力)!!!一人でこれだけ撮り直してるんだからな!もっと評価されるべきじゃないか!?ナントカ女優賞あげてほしい。
②3月6日アップロード:「ナポレオン」
まず、これを見て最初に、(お、いつもと雰囲気が違うぞ?)と思った。まさかのスタイリッシュ路線。コメディ要素が0なのである。クールに夜の街を歩くコムアイ。とてもカッコいい。とにかく、全てが画になる。個人的には、コメディ系よりもこちらの路線の方の水カンにグッと惹かれた。歌詞も素敵。
「こんな孤島で うずくまったって世界が変わるかい 行くぞ同士よ 眼前にいるのが 皇帝だ、皇帝だ! Let's get back!」
③4月27日アップロード:「ディアブロ」
今度はまたコメディ路線。が、前と同じものではなく確実に進化をしており、「新たな水カンの魅力」の出た作品になっている。個人的にはめちゃくちゃツボで、最初見たときは終始笑いっぱなしだった。シュールの極みって感じ。例えば歌詞。
「西日暮里改札口出て CoCo一番から徒歩3分 地下ダンジョン 16階まで降り 中ボス倒して店内へ スシロー ジャブロー プラモ狂四朗 五右衛門風呂からセパタクロー」
「湯けむりサービスピンナップショット 堕天使達に大盛況 狭い洗い場で大欲情」
・・・。これ・・・コムアイが書いてなくて良かったわ・・・w 確実に、いい歳した大人の男(しかもオタク)がノリノリで書いた歌詞だもん。あと、「ららら」に字幕を入れちゃうチョイスとかね。
センスを感じる…w
④6月19日アップロード:「シャクシャイン」
北海道の地名と魅力で紡いだ秀逸な作品。一般的に、今年の水カンの代表作はこれとなってるようだ。これに関しては、さすがとしか言えない。「北海道について地名を交えた曲をつくろう」、そう思っただけでも凄いのに、こうして語呂もノリもいい作品が出来上がっちゃうんだもんなぁ。
⑤8月3日アップロード:「ユタ」
いやはや、水カンの表現の広さにはやはり驚く。これまたどエラいの作ったなぁ、と。約7分にも及ぶ超大作。
Web記事では、こう紹介されていた。
放送禁止、だってさ。当たり前っちゃぁ当たり前な感じもするが、凄いこと言われてるよね。でも、沢山ある楽曲のなかにこんなのも混ぜてくる、それもいいじゃん!あくまで、「自由のアイコン」です。
⑥10月7日アップロード:「西玉夫」
CASIOとのコラボ作品。「和」を表現しており、これまた秀逸。森、川、宝石・・・この美しい世界観は唯一無二なのではないか。
⑦10月16日アップロード:「メデューサ」
前作からわずか1週間ほどでアップ。PARCOとのコラボ作品。またスタイリッシュ路線で、「ナポレオン」と被ったんじゃ?と思いきや、これまた新境地。サビの歌詞が「Shall we dance? Dancing all night」となっており、いったいこの曲のどこが「メデューサ」なのかのヒントが非常に見つけにくいのだが、答えはこれ。
シャンデリア=「トリートメント エッセンシャル モイスチャー 潤え 神(髪)」でメデューサを表現しているのだ!なんと器用な表現!まさに天才の発想。
曲は今までのなかで最もカッコいいと個人的には思うし、映像もとても美しい。PARCOを貸しきって撮影っていうのも斬新。
⑧10月21日アップロード:「ラー」
ついにきた、とも言うべき日清との大型タイアップ。PVはまるで映画のようで、最初見たとき、(これはお金かけたなぁ・・・)と思った。お金のかかってるただの「万人受け」の作品か?そう思ったがやはり単純ではない。注目すべきは歌詞。
「正義正義正義と言っても ちっとも食えない こんな世の中は 3度のメシよりメシアに会いたい」
安心してください、水カン要素、ちゃんと入ってますよ(笑)。凄くないか!?これは。このセンスには脱帽。。あと、音も凄く心地いい。思わず体を揺らしたくなる。個人的に水カンの今年の代表作を一つ選ぶなら、これがいいと思う。だって、色んな歌手のPVがずらっと並んだときにこれがあったら、一際目を引くものであろうし、やっぱりカッコいいじゃん?・・・ということで、MVAノミネートに期待。
⑨11月9日アップロード:「小野妹子」
これは驚いた。まさかの山田孝之とのコラボ。めちゃくちゃシュール!また物凄いPVができたな、と思った。だって、つけ髭をした男女が真顔で踊り狂ってるんですよ?で、その一人があの有名な山田孝之ではないか。この世界観、ホント センスあるよね。
↑山田孝之の高速回転!!フロムJapan!!フロムJapan!!
⑩11月17日アップロード:「マッチ売りの少女」
ラストはこれ。なんじゃこりゃ・・・コムアイ、今までで一番可愛い!こんな素敵な映像撮ったの誰だろう??と思って見たら、まさかの、サカナクションやok go、星野源のPVを手掛ける、今やデザイナー界のトップに立つクリエイター・関和亮さんだった。さすがのクオリティであるが、映像はもちろん曲の内容も素晴らしい。タイトルから察するに、多分苦しさを全面に出した内容なんだろうな、と思ってしまうが、この作品は逆転の発想でできているのである。テーマは「マッチ売りの少女の苦悩」ではなく、「マッチ売りの少女から生まれた美しくも儚い妄想世界」なのだ。
全部イメージ、イメージ、ああ。
もう食べられない、食べられない。
なんと深いメッセージ性のある作品だろう。
と、まぁ、2015年に発表した楽曲は、ざっとこんな感じだった。もはや期待しかないよね、ここまでくると。来年の水カンはどこまでいくのだろうか。とりあえず、元旦に動画はアップしてくれるだろうか。ワクワクしながら待つとしよう。