静穏の日々

好きな音楽、テレビなどの趣味を気ままに。

#ベストソング2019 〜 日常の中に情熱が滾る、新時代の音楽【令和を生きる現代人に捧ぐプレイリスト】

恒例のベストソング記事。今年は音楽に対して思うことが特に多いということで、全然 年末ではないけれど、9月半ばという何の変哲もない1日からこういう記事を書き始めてみている。日々 感じたことを忘れないようにちょっとずつ書き足していって、然るべきタイミングで投稿しようという流れ。

今現在 音楽は、主にSpotifyで聴いている。今まではCDをレンタルするなり買うなりしてとにかくCDに触れるのが常の生活だったけど、今年の視聴スタイルに関しては 主たる部分は完全にサブスク(カバーできないものはDL)の方に移行した気がする。

そんな生活の中で、言っても今の音楽はどれも本当に良いのばかりだし、"これ好き!!"と思える曲が大量に入ってきて、→ 1週間後には"あれ? 一体どの曲の、どこが好きなんだ?"なんて全部 思考がリセットしてしまうような、良くいえば"ウハウハ選り取り見取り"、悪くいえば"情報過多でカオス"な音楽ライフが毎日 果てしなく広がっていて。

だからこそ、自分がいま本当に好きな音楽はなんなのか? 一時的とはいえ、リスト化して感想を文字にして記録したいほどグッとする曲とは?と考える上で、この"ベストソング"は本当に良い機会だな~と事ある毎に感じていて、こういうことを考えるのがまさに大袈裟でなく、自分の人生で1番の生き甲斐なのではないか、と思ったり。

というわけで今回は特に、単なるランキングでなく メリハリのついた1つのプレイリストであることを意識して、選曲しております。前置きが長くなりましたが、是非 お読み頂けると嬉しいです。

※ちなみに今回に関しては、今年以外にリリースされた楽曲についても語る「ベスト"ハマり"ソング」も同記事内ラストで同時開催します。そのため かなりダラダラと長い記事になってしまってますが、ご了承ください。


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土岐麻子「Passion Blue」

Passion Blue

Passion Blue

待望の新作!! 都会的現代サウンドの名手・トオミヨウ meets 土岐麻子、なアルバム「PINK」「SAFARI」に次ぐ"シティーポップ三部作"完結編、「PASSION BLUE」がついに今月リリースとなりました。何と言うか今年 他の記事にも書いたけど、土岐さんの音楽は本当に歌声も、サウンドも、メロディーも歌詞も、全てが好みすぎてやっぱり飽きない。ずっと聴いていたいような、でも全く違う次のステージも見てみたいような トオミさんとの不思議でスリリングなコラボレーションは、音楽史に残る作品群になったんじゃないかな。

そんな感じで今回の「PASSION BLUE」は、フィナーレということもあり、より純潔な都会的ムードやスタイリッシュさに磨きがかかった"The・芸術"の1枚となっており、2019年,19歳の少女と2119年の "grandma" を軸に人間の美しさを問う「美しい顔」や、"綱渡り"をするサーカスのように 緊張感に包まれたストレス社会を渡るような「High Line」、冬の街を連想させて,エモーショナルな気持ちに浸れて心地いい「Bubble Gum Town」など…まるで1つの絵画を見ているかのような芸術レベルの高い、かつバラエティ豊かな楽曲が並んでいて、非常に痛快であった。特に表題曲の「Passion Blue」は、まずこの曲の歌詞が CDの帯に、宣伝文句とかじゃなく1フレーズだけ、こう書かれていたのだけど…。

あなたがあなたで振る舞えたらきっと
孤独は 明日 かけがえない自由になる

もうこれ見た瞬間、このCDは"あぁ…運命の1枚だ…!"と思いましたね。この一言で、音楽で、どんなに救われていることか。本当に元気出るしカッコイイし、素敵だし、土岐さんは僕にとっての"時代のトップランナー"だな、と思っている今日この頃です。

で、まぁ 自分がこんな風に紹介しなくても既にナタリーに、三部作の隅々まで分かる解説や 著名人たちの熱々なレビューまで掲載されたパーフェクトな特集記事が上がってるので、それを読まれつつ是非 「PASSION BLUE」を拝聴する音楽ファンが増えたら良きだな。

     

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肌を突き破るように走る静脈はまるで
(青い) 情熱
あなたがあなたで振る舞えたらきっと
孤独は明日 かけがえない 自由になる

passion blue…!

 

Mrs. GREEN APPLE 「ロマンチシズム」

Mrs. GREEN APPLE、前々から気になっててちゃんと聴こう~と思ってはいたのだけど なかなかタイミングがなくて、ようやくかな。魅力に気づけた。

イメージとしては、"間違いなく誰もが虜になってしまう濃いめのサウンドが短い秒数の中に所狭しと犇めきあっていて、まるで宝箱みたいになってる音楽を作ってる人たち"ですね。今年は"バンドブーム"ともいえるくらい良いバンドの音楽がヒットチャートやストリーミングの画面内に名を連ねている中で、ミセスはこの秋、自分の心の奥深くまで届いた。

というかサウンドが魅力的なのはなんとなく知っていたけど、今回 大きな収穫として気づけたのは、1曲1曲に掲げるテーマが良すぎるということ。聴いている人 1人1人の内面的感情に心から共感し、応援してくれているような圧倒的な説得力とパワー、これに凄く元気を貰えるな。やっぱり自分は、日々 何より応援歌を欲しているわ。"頑張ろう"と思える心が様々な事象に乱されてあっち行ったりこっち行ったりしてどうしようもない生活の中に、応援歌はいくらあっても足りない。そんな中で 音楽というものに勇気づけられるということの喜びを、今回このアルバムを以て、改めて深く考えさせられたなぁ…。

そんな"応援歌イズム"的テーマが描かれていた表題曲「Attitude」のほか、聴いてて全てが気持ちいい「CHEERS」、中高生の時に出会っていたかった最高の青春ソング「僕のこと」、美しさと狂気が入り交じった「ProPose」など…良い曲が多すぎて もはやベストソングが選べない。それでしばらく考えた結果、いま1番 面白いな!!と感じているロックソング「ロマンチシズム」が最終的にプレイリストに入れたいと思う1曲となりました。そんなこんなで最後まで捨て難かった「Attitude」も貼っておくので こちらも是非 多くの人が聴いててほしい。

とにかくミセスにもっとハマりたいし、歌うの難しそうだけど歌ってみたい。今後 さらに輝かしい音楽の生活が始まる。


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日々ヒビが入りハートが砕けて
勇気も自信も亡くすけど
挫けながらも強く生きて行ける
大人になるための毎日です。

 

東京スカパラダイスオーケストラ
   「リボン feat.桜井和寿 (Mr.Children)」

今現在で今年のほぼベスト1曲だと確信している、最高の新時代キラーチューン。最初 聴いた時は "豪華なコラボやってるな〜"くらいの感想だったけど、繰り返し聴くうちに愛がどんどん増していって、ハマってしまった。

忙しい癖に暇です、と
矛盾してるような退屈を飲み込む
それが毒だって分かっていても
忘れられぬような キズを忘れさせるキスを

個人的に最もグッときたのがこのフレーズ。上で述べた通り 情報過多で騒がしい時代であるとか、つい嫌なこと辛いことをわざわざ振り返ってしまって全然 楽しくない時間を浪費してしまいがちであるとか、そんな今年の自分にとってこのフレーズは、これでもかというくらい沁みた。この""や"キス"と表現されている対象が、現在の僕にとっての"音楽"であると確信したのだと思う。

"しあわせよ、こんにちは。そばにいて "谷中敦さん、良い詩 書くなぁ。この シンプルで温かみのある詩に気持ちのいいブラスサウンドが乗って、聴き慣れた桜井さんの歌声が映える…これがほんと絶妙に素晴らしいコラボレーションだな~と思うんですよね。この感じがなんだか「HOME」期のミスチルを彷彿とさせて、リアルタイムでこんなにゴージャスな楽曲を聴けてしまっていることが、なんだかとっても誇らしい。最高の1曲。


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時代の朝日が昇る
ah  つまらない思い出は消したい

しあわせよ、こんにちは。そばにいて
君の手を引いて 息を切らせば
音にならない口笛も 風の唄

 
フジファブリック「オーバーライト」

今 自分の中で最もリピート熱の高い1曲であり、新たなる時代を象徴するロックとも呼びたい、「オーバーライト」。4月、15周年の記念日にリリースされた、J SPORTS STADIUM 2019 野球中継のテーマソングである。上半期にチョイスした秀逸な名曲「東京」然り、フジファブリックというバンドはつくづく最高だと思う今日この頃だ…。

野球はおろかスポーツ中継さえちゃんと見てないので はっきりとした事は言えないけれど、 この曲、音の全てから"The・スタジアム"な熱狂が響いていて、まさにスポーツソングの絶頂とも言える興奮が包まれているように感じる、そんな躍動感が凄い。そういう意味で 来年の東京オリンピックのテーマソングとしてはめちゃくちゃ相応しい曲だと思うし、自然とリピートする回数が増えていきそうな予感。令和、2020とその先へ。

彼等の生み出す音で未来が明るい。


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心の糸震わせる 忘れていた少年は
今もずっとその胸にあるかい

 

⑤DAOKO × MIYAVI 「千客万来

MIYAVIさんのギターっていいですよね。個人的に初めて聴いたのが野宮真貴さんのアルバムでだったんだけど、なんというかすぐに"これがMIYAVIサウンドだ!!!!!"と分かるような独自のカッコよさに圧倒されて、以来ちゃんと追ってるわけではないけど凄く好きで、久々にこの曲でグッときた。あと「千客万来」以外にも今年はDAOKOの曲をかなりずっと聴いてる気がするし、自分の日常に欠かせないアーティストと言えるようになってきたかも。

そしてこの曲、映画「Diner ダイナー」の主題歌であるとか そういうのは全然 意識しないで聴いてたけど、そうですよね、映画同様 MVの監督も蜷川実花さんなんですよね。これ↑URL 貼るために初めてチェックしたけど、めちゃくちゃ美しくて ヴィジュアル面でも圧倒される楽曲であったことにとても衝撃を受けた。蜷川実花さんの映像 大好き。


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あてもなく飛び出して驚いた
アンラッキーなんて嘘  空は高く
明るいさ 眩しいがいまならばわかるんだ
今の私  永遠だわ

 

⑥女王蜂「超・催眠術」

超・催眠術

超・催眠術

  • 女王蜂
  • ロック
  • ¥255

断言したい。今年の自分の生き甲斐とも言えるくらいに今夏ひと夏で改めてハマったアーティスト2019は間違いなく女王蜂であり、アルバム「十」は数えきれないくらいリピートしたド名盤であることを。

まずハマった曲として、映画の主題歌 兼 本作のリード曲である「Introduction」という名曲があって。これが本当に、多様性とか、日々を生きる上でのヒントといった様々な熱いメッセージ性が込められている上に サウンドが本当に先進的でカッコよくて、本来ならこれが年間最高のベストソングとして語っているところだった。が。あまりにもそういうことを意識しすぎて 感想をつらつらと述べるとか、その過程をもう通り過ぎてしまったのである。(これは、僕が数年前にハマっていた サザンのアルバム「Young Love」の例と似ている)。

そういう経緯があって、では改めてベストソングとして、プレイリスト的に記録に残したい1曲は何か?と考えた時にしっくりきたのが、昨年リリースされたシングルの再編集版である「超・催眠術」だった。この曲も本当に 聴いたことのない斬新なサウンドで構成されていて、とても圧倒される1曲である。とにかく今年の僕の中での"スター"は、女王蜂であった。何をそんなに興奮してるのか?お知りになりたい方は、是非「十」を聴いてみて下さい(笑)。

 

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段々段々 DOWN
誰でも どれでも どうでもよくなる
きみに 段々段々 DRUNK
たのしいイリュージョン!

 

ゲスの極み乙女。「秘めない私」

今回 上半期編から唯一の再ランクイン。やっぱり何回 聴いてもめちゃくちゃ好きですわこの曲…。 休日課長のベースラインが素晴らしいのはもちろんのこと、 こんなに緻密で面白い構成の曲を作れちゃう上に ジェニーハイとか、indigo la Endとか、同時に動かす川谷絵音って改めて何者なんだ、と。

とにかくこの曲、とてもツボにハマる不思議な中毒性があるし、 最後の1秒まで全てが美しくて、素敵。推したい。

(※ ↑上半期編 記事。こちらの方では、今回 触れられなかったスピッツOfficial髭男dism、King Gnuなどのアーティストの話題も書いてるので、こっちもチェックして頂けると嬉しいです)。

 

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おかしい  おかしい
と思われるくらいがちょうどいい
ハヤブサの様な恋は 猛マッハで猟奇的

 

YUKI 「口実にして」

口実にして

口実にして

アルバム「forme」より。上半期でチョイスした「やたらとシンクロニシティ」は "元号が移り変わる時のタイムリーな感覚が合わさった心救われる素敵な応援ソング"としてレビューしたけれど、改めて今作を見つめてみて 何 選ぼうかな〜とか考えて……これがとても楽しい時間だった。もはやどの曲にしてもいいくらい好きなアルバムで、今年は「forme」に出会えて本当に良かったなぁ…と。で、強いて選ぶなら、前野健太さんが作曲を手がけた「口実にして」かな、という結果となりました。

"マグロ漁船 " "雪の降る競馬場 " "貸した3万円 "YUKIさんが前野さんをイメージして書いたという ピュアなラブソングに映えるこんなパワーワードたちと、あまりにエモーショナルで切ない世界観が絶妙に混ざり合って…なんだか聴いてるといちいち胸にグッと迫るような不思議な感覚があって、泣けてきてしまう。前野さんのことはよく知らないけど、(というかこれから知ろうと思いますが)、とにかく2つの才能同士が"音楽"してる、素晴らしいコラボレーションだと思います。

加えて、途中の間奏で聴こえるトランペットにしか聴こえない音が実はフルートだったりとか、こういう拘り的な面も何回 聴いてもいいなぁ。というか「forme」、全体的に拘りがわんさかあって良すぎ。ますますYUKIさんの今後が気になって仕方ない。


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ずっと言いたかった
私が夜も寝ないで編んだボロボロの青いマフラーして欲しかった
そんなことを
口実にして  口実にして  口実にして
もう一度  あなたに会いたい

 

サザンオールスターズ
   「愛はスローにちょっとずつ」

やっぱりサザンだなぁ…。

今回 ベストソングとして今の自分に必要な音楽を挙げる上で、特に大切に思うミュージシャンは?というのを暫く試行錯誤し、色々な音楽に触れていった後に改めて見つめ直したサザンオールスターズというバンドの偉大さ及び安心感というのは凄くて、自分の人生にとって不動の頂点に鎮座するバンドであると、再度 痛感させられた。そして今年 最新ツアーの鑑賞を通して触れた、「HAIR」「思い過ごしも恋のうち」「栄光の男」…などの素敵な名曲たちと それをパフォーマンスする41年目のサザンは、より温かく、才気に溢れた素敵なミュージシャンだと改めて感じることができ、愛が深まって。

そんな訳で今年リリースの「愛はスローにちょっとずつ」は、「ツアーの中でファンと一緒に育てていく曲」として発表された最新曲。ツアーでの披露のほか、画期的な試みとも言える「桑田佳祐やさしい夜遊び」の"YouTube 生ライブ"でも聴けて凄く感動したし、聴けば聴くほど味わい深く沁みて、サザンらしい最高の夏ギフトだったなぁとしんみり。とてもエモーショナルな気持ちになれる、夏の終わり〜秋が旬の世界観が心を癒して。とても良い。

そして!そんな「愛はスローにちょっとずつ」、なんと今月 急遽 起用が発表された日テレ系のミステリードラマ「ニッポンノワール -刑事Yの反乱-」の主題歌として ついに13日、オンエアがスタート。一見 マッチしていないようでマッチしてる?的 不思議な起用に注目が集まる中、素敵なこの名曲がさらに日本全国に広く浸透していく感じをファンとして体感できる、特別な秋になればイイですね。

     

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揺れる木漏れ陽
海へと続く道を 裸足で駆けた
夏は Kiss me darling

愛はスローにちょっとずつ
黄昏(セピア)に染まるんだ
Oh, yeah  忘られぬ 鳶色の瞳

 
NICO Touches the Walls「3分ルール?」

3分ルール?

3分ルール?

  • NICO Touches the Walls
  • ロック
  • ¥255

'16年以来 3年ぶりのリリースとなったアルバム「QUIZMASTER」収録曲。ポップとロックが突き抜けた あの「勇気も愛もないなんて」から3年…、今作「QUIZMASTER」を何度もリピートしつつ、進化したNICO Touches the Wallsについて再考する…初夏あたりからの自分は、そんな日常を過ごしていた。

というかほんと久しぶりにNICO聴いてて、あ、やっぱりカッコいいな、と思った。今作はなんというか色々とコアめで、コンセプチュアルなロック盤なんだなと。どちらかといえばポップとは違った方向性で、"分かる奴だけ分かればいい"というようなフリーダムな音楽性が炸裂している。そのアルバムの中にしか漂わない、独特の完成された空気感。これぞ名盤なんじゃないか。

不思議なグルーヴ感が癖になる「ulala?」、確かな進化とエッジの効いたロックに浸れる「MIDNIGHT BLACK HOLE?」、NICO的真骨頂バラード「別腹?」 etc… 異彩を放った楽曲群の中で 何度も聴いていて 一際 輝いているように感じたのが、"何気ない日常に情熱が滾る"的な、そんな感覚が描かれている1曲 「3分ルール?」だった。

音楽を聴いている"3分間"、ラーメンにお湯を注いだあとの"3分間"、缶コーヒーを飲む"3分間"…日々の中にある何気ないそんな瞬間が、自分の世界をちょっとだけ良い方向に変えてくれる……この曲にはそんなことが歌われている。これが本当に、じわじわと効いて確実に沁みた…。疲れてる日にこれからずっと聴きたいなぁ。良いな~これ。名曲です。

 

追記:つい先日、NICO Touches the Walls 終了のニュースを聞きました。あまりに突然のことで、とても"あぁそうか"と事態が呑み込める感じではないのだけど…、とにかく、今まで本当に、素敵な音楽をありがとうございました。本当にお疲れ様でした。これからもNICOを聴き続けたいと思います。…と、ここに追記しておきたい。

 

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悲しい噂を笑うような  抗うような
五月雨に踊り出すような
サヨナラ満塁本塁打  狙うような
生意気なギターを弾くんだぜ

 
⑪WONK「Sweeter, More Bitter」

このベストソング記事シリーズでは 定期的に気鋭ミュージシャンについて語っているけれど、久しぶりにとても良き超新星を見つけてしまった。

WONK、今年 出た土岐麻子さんのリミックスアルバム「TOKI CHIC REMIX」で「SUNNY SIDE」のアレンジに参加していて、これが本当に心地良くて "一体どんなトラックメイカーなんだろう?"と思って、tofubeatsみたいな人を想像しつつ調べたんですよ。そしたらまさかのバンドだった。 King Gnuの常田さんと親交あるって話きいて なるほどな~~と。正真正銘、お洒落でカッコイイ界隈の人だ。ほんと、ここ近年の邦楽の気鋭バンドは知性を感じさせる方々がザクザク乱立してて凄い。とても面白い時代を生きてる感じある。

で、肝心の曲はというと とってもグルーヴィーで重低音が聴いてて、繰り返し聴きたい不思議な中毒性を感じさせる。そして何より素晴らしいのが↑このMV。CGだけど絵画のような、なんとも興味深い映像美に魅力されて、再生するたびにこのバンドのことがどんどん気になっていく。2020年、ネクストブレイク 待ったナシ。

 

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Find the new flavor of love

in the light of the sun so bright More bitter

(新しいフレーバーの愛を探そうよ まぶしい光の中に  もっと苦いよ)

Bitter than the death of love in you and me

(君と僕との愛が死ぬよりきっと苦いよ)

 

持田香織「まだスイミー

まだスイミー

まだスイミー

ついに始動!! 日本のドラマで圧倒的な人気を誇る名作「結婚できない男」の13年ぶりの続編「まだ結婚できない男」が放送スタートし、持田さんにより新たに再録された楽曲「まだスイミー」の配信もスタート。色々と盛り上がってまいりました。

とりあえず第1話を視聴して思ったのは、何もかも変わらなすぎて凄い。「まだスイミー」流れるオープニングが、嬉しいことに前作同様の演出でコテコテな00年代感で彩られ、自分は前作を視聴したのは比較的ここ数年なので"懐かしい"とは少し違う感じなんだけど、なんだか圧倒的にエモいような感覚が凄くて鳥肌が立った。し、阿部寛さんも塚本高史くんも、周囲のセットなんかも前作と全く同じで、本当に13年経った?? 時空 止まってたの??って思って。それほど、俳優さんもスタッフさんも素晴らしい技術力が結集しているんだな~と感じて、しみじみとしてしまう。もし気になる方は是非 火曜9時にテレビを付けてみて下さい。ビックリするんで。(宣伝w)

というかやっぱりドラマのオープニングっていいなぁ!!と心から思いましたよ。今年は個人的にドラマ「電車男」を観たばかりなので、00年代にしかないキラキラの音楽と映像で彩られるドラマ演出というのにはなおさら敏感になっていたりして。今秋は、持田さんの清涼感満載の歌声に乗せて、この季節を最大限に明るくしてくれるような気がして本当にテンションが上がってます。加えて今季は 12年ぶりの「時効警察」の続編 × 椎名林檎さんの最新曲のタッグとかも盛り上がってきてるし、とてもドラマで気分を上げられる'19年フィナーレになりそうです。


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かなわずも
失くすことのない
あの日おぼえた 小さなざわめきも
ゆらめいて輝き増すように
日々を泳いだ

もうすぐ君に逢いにゆくから

 

新しい地図 join ミュージック
    「星のファンファーレ」

今夏 一人旅をしている最中、Spotifyでシャッフル再生してたら流れてきた1曲。曲が始まるやいなや、目の前がパッと明るくなるような晴れやかな気分になって 良い曲だなぁと思って、夏の間、旅が終わってからも繰り返し聴いてた。そういう経緯があって、今年はかなりヘビロテの1曲になってます。

なんだろう、とっても懐かしい感じがするんですよね。新しい地図の曲は今までちゃんと聴いたことなかったけど、こんな良い歌を歌っていただなんて。3人だけど、2019年の日本にSMAPがいるみたい。もちろんこの曲を5人の歌声で聴けたらな~と思うけど、それよりもやっぱりこういう素敵な曲が聴けてありがとう、みたいな気持ちが上回るかな。大切に聴き続けたい名曲だと思います。

 

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待ってたって奇跡はドアを叩かない
こっちから迎えに行かなくちゃ
さっきのため息は深呼吸さ

 

H ZETTRIO「Journey」

元・東京事変H ZETT M (ヒイズミ マサユ機)が率いるピアノトリオ・バンド、H ZETTRIO。彼等は今年 "12ヶ月連続シングル配信"を謳っているらしく、この「Journey」は1月1日にリリースされたその記念すべき第1弾 楽曲なのだけど、めちゃくちゃ良いですね。毎月 Spotifyを開けば何かしら"イイな"ってインスト曲が上がってて、再生してるだけでちょっとハッピーになれる高揚感。今年 部屋で寛いでいる時は欠かせない1曲であり、バンドでした。完全にサブスクの特性とがっちりタイアップしてしまっていて、これぞ現代の音楽の楽しみ方という感じ。

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で、これも感想 書くにあたって初めてちゃんとMV見たのだけど、大人も子供も音に合わせ、心から楽しそうに体を動かしていて、なんだかとっても感動した。Wikiに「大人も子どもも“笑って踊れる”」をテーマに掲げるバンド、って書いてあるけど、まさにそのテーマがこの曲のパフォーマンスを以て表現されていて、他の曲のライブ映像も観たくなった。そして、12月までさらに配信される 次なる配信楽曲たちもまた楽しみです。

 

ゴールデンボンバー「令和」

〆にこの1曲!! 今年 彼等が、新元号 発表の日に爆速で完成させたという楽曲「令和」。

今年4~5月頃の自分はというと 割と忙しく立て込んでいることが色々あったせいで、なかなか「元号が変わる→盛り上がる」の雰囲気を体感することが出来ないまま 何となくで"新時代"を意識していたのだけど…。この曲を聴くと何かが変わる。なんだか鳥肌がザワザワし始めて、胸が熱くなってくる。

鬼龍院翔って本当、やっぱり天才なのではなかろうかと。再生するたびになんだかグッとくるものがあって、ある種 今年のベストソング第1位と言える1曲であり、バイト中のインスト有線でも毎日のように聴きまくっているため 今年の個人的"USEN大賞"であるとも言える。

今は我々の人生は自分次第だから
食うも 寝るも 伸るも 反るも
自由自在な時代

ポップなメロディーとか、"ちゅっちゅるっちゅっちゅる~"のキャッチーさとか良いところはたくさん挙げられるけど、やはり1番のポイントは歌詞でしょうね。人々が現代に感じていることとか 不安とかを汲み取って、見事に歌に昇華させ、楽しさに変えている。…って、絶対こんな堅苦しく解説するようなアレではないことは分かってるんだけど、でもなんか、あ~凄いな~~と思ってしまう。

令和という時代。そして自分の生活。今後どうなっていくのか分からないけど、とにかく明るい未来が待っていますように。この曲を聴きながら、そんなことを願う。


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令和  新しい時代
令和  胸は騒めき
令和  ほんの僅かに
残る悔いは未来じゃもう要らない

 

【Extra edition : 今年以外にリリースされた楽曲】

さぁ、ここからは普通のハマりソングについても語っていきましょう。好きな音楽を探すのって、やっぱり楽しいものですね。

 

aiko「KissHug」 (2008)

KissHug

KissHug

今年は花男シリーズを一気見したというのと(「KissHug」=映画「花男F」挿入歌)、数年前にハマりかけてた作品群を通じてもう一度 "エモさ"を取り戻したい!!といった理由で、aikoのアルバムを色々 借りたり昔のフォルダから掘り出してきたりして、怒涛のaikoリバイバル・サマーに浸っていた。ホント、aikoの作品って、基本 世界観 夏なんですよね。"夏髪が頬を切る"とかいうパワーフレーズが沁みて沁みてしょうがなかった。サザンの「TSUNAMI」と並ぶ極上の名バラードだと思う。

 

松任谷由実「星空の誘惑」 (1983)

星空の誘惑

星空の誘惑

アルバム「REINCARNATION」収録。「KissHug」に同じく今年 2019年の自分にとってのベスト・サマーソングですね。こんな良いアルバム、なんで今まで聴いてなかったんだろう…どの曲も演奏がアグレッシヴで熱くて、聴いてて本当に盛り上がるし、中でもこの「星空の誘惑」は至高。ユーミンはほんと名曲が多すぎて、一生 曲漁ってても飽きない自信ある。

 

RADWIMPS「Lights go out」 (2016)

Lights go out

Lights go out

アルバム「人間開花」収録。このアルバムも今年 本当にハマったな~~。打ち込みとシンプルなバンドサウンドが絶妙な割合で混ざり合ったザ・フリーダムなロックが興奮をどんどん掻き立てていって…。RADってやっぱり良いバンドだな。再生すれば、今夏の(楽しいお出掛けでの)移動中、人混みの中でこの曲を聴いていた時の高揚感が鮮明に蘇る。

 

秦基博「Rain」 (2013)

Rain

Rain

  • 秦 基博
  • J-Pop
  • ¥255

新海誠 監督の映画「言の葉の庭」の主題歌となった、大江千里の名曲のカバー。映画自体はそれほど好き!という感じでもなかったのだけど(失礼)、曲がずっと頭の中に残って気になってて、繰り返し聴くうちに沼ズブズブ。大江さんが歌う本家ver.と聴き比べしてみたけど、何故だか個人的に秦さんの方が好き。素敵なメロディーにこの歌声が乗るのが、余りにもしっくりしすぎて"あれ?これほんとにカバー?"って思えるレベル。

 

▪□□□「moonlight lovers」 (2009)

moonlight lovers

moonlight lovers

アルバム「everyday is a symphony」収録。厳密には昨年から熱心にハマっていた曲なので、再ピックアップという感じ。やっぱり、聴いたことのないサウンドの不思議で美しい曲には日々 惹かれてしまうなぁ…。本当に何もかもがド好みすぎて、□□□に出会えたのは奇跡だったな!!と軽く100回以上は感じた。月の下、秋の夜にはこの1曲。

 

星野源「Nothing」 (2018)

Nothing

Nothing

アルバム「POP VIRUS」収録。今更ながら言うと、実のところ「POP VIRUS」は暗めでダウナーな雰囲気のアルバムというか、なんとなく耳にフィットしない感じがして 半年以上はほとんど聴かずに放置していたのだけど、夏あたりからじわじわとハマってきて、夏が終わる頃には完全に"大切な1枚"と言える状態になっていた。「Nothing」良いですよね。ファルセットの歌声により深みが増した 星野源 史上 最高潮・ヴォイスな1曲であり、じっくり堪能できる。

 

NONA REEVES「麗しのブロンディ」 (2017)

麗しのブロンディ

麗しのブロンディ

アルバム「MISSION」収録。これも過去によく聴いてた作品だけど改めて聴いたら…パターンかな。この曲がシャッフルで流れてくると、爽やかさの洪水で溺れそうなくらいの疾走感が体全体を包み込んで、気づいたらそこは天国(?)。西寺さんってやっぱり天才なんですね。感動。

 

電気グルーヴ「カメレオン マニア」 (1994)

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アルバム「DRAGON」収録。曲 貼れない…!けど。やっぱり電気グルーヴはイイ!!! 諸事情により配信が全てストップした今だからこそ、今年は常日頃よりプレーヤーから電グルのアルバムを色々 再生して良さを再発見し、そんな時間を大切にできた1年だったし、90年代の楽曲の完成度が高すぎるのが改めて乙!!。そして「カメレオン マニア」は、絶頂まで踊れる最高のパーティーチューン。さぁ、これから流すので皆様 寄ってらっしゃい。

 

▪ずっと真夜中でいいのに。「ヒューマノイド」 (2018)

ヒューマノイド

ヒューマノイド

  • ずっと真夜中でいいのに。
  • ロック
  • ¥255

こちらも、前述の新しい地図に同じく旅先で聴いてハマった1曲。Spotifyをシャッフルしてるとやはり良いな~というバンドの曲はたくさん出てくるけど、そんな中でも異彩を放ってるというか、圧倒される何かがあって このバンドの今後が気になる。イントロのギターの音 気持ち良すぎ。とりあえず今月リリースの1stアルバムは聴いてみたいな。

 

▪Brian Tyler「Can You Dig It」 (2013)

音楽鑑賞に加えて、今年の自分最大の趣味・ハマっていることは MCU(マーベル)の映画シリーズを「アベンジャーズ エンドゲーム」まで約20作品 鑑賞することであり だいぶ良い感じに観進めてるんですが、そんな中で出会った個人的・興奮最高値の究極エンタメな1本「アイアンマン3のエンディングで流れたサントラ「Can You Dig It」がカッコよすぎて、今年テンションを上げていく上では欠かせない1曲になった。大きな感動を与えてくれる映画も音楽も、自分の生活の中で今後もっと大事にしていきたい。

 

 

以上!!ベストソング &、ベスト"ハマり"ソング10曲でした。今年残りと来年以降も、素敵な音楽にたくさん出会えますように。