静穏の日々

好きな音楽、テレビなどの趣味を気ままに。

新譜レビュー・ケツメイシ「はじまりの予感」 〜 ”久しぶりなんだ、こんな風な気持ち”…湧き起こる恋の衝動を音に変えた、新感覚 夏ラブソング、爆誕。

 

現在 鈴木ちなみさんが出演しているDHCのCMソングとしてオンエア中の ケツメイシ 34枚目のシングル「はじまりの予感」が本日から発売開始ということで、昨日 店頭でフラゲしてきました!

 

f:id:fuurintakino:20170718212144j:image

まるで FUNKY MONKEY BABYS そのもののような正面顔写真デザインで アンタッチャブルの柴田さんが写っているこのジャケ写は巷で話題となっており、「挑戦的」「意外性」「話題性」といった要素が込められてるように感じられ、とてもワクワクします。
前作シングル「ヤシの木のように/カラーバリエーション/君との夏」やアルバム「KETSUNOPOLIS 10」、今年3月発売のライブ会場限定シングル「人生劇場」を経て しばらく多彩楽曲 盛りだくさんなCDを発表してきたケツメイシでしたが、今回 満を持してリリースされたのはなんと、ガツンと1曲入りシングルということで、今作は彼らにとっての本当に自信作である1曲、というのが、全面的に伝わってきます。それだけにこちらの楽曲、「やっぱりケツメイシって凄いな…」と感動してしまうような、単純にはいかないような”こだわり要素”が全体に散りばめられており、聴けば聴くほど奥が深いと感じるものとなっているのです。そこで表現されているのは、すばり、”恋の衝動”。

目が覚めたら 心 晴れやか  またあそこで君に会えたら  もうすっかり 気持ちは上の空  こんなときめき 他にあるだろうか」という歌詞から曲が始まり 全体を通して1人の女性(または男性)に恋していく姿が描かれていますが、それが、曲が進むにつれて 段々と恋心が深まっていく様子が、音で表現されているように感じられます。というのはこの曲、随所随所でバックメロディが上へ上へと転調を繰り返しているように聴こえるんですよね。

例えば、 「これはきっと はじまりの予感」から次の「時折戸惑い」に繋がるまでの、フワッと音が(= 気持ちが)上へ舞い上がる感じ、そして サビの「時が止まるほど 見つめ合って」の「見つめ合って」の部分で音がまた少し上へ上がる感じがして、運命的な恋の罠にゆっくりと堕ちていくような感覚が歌詞だけでなく音からもビンビンに伝わってきて、そして2回目のサビの後の「恋の予感に敏感に反応する 出会いの瞬間」から始まるクライマックスとなるラップの部分でもまた音が上へと舞い上がる感じがして、終盤 間奏の「シャララ シャララ…」の部分ではもうパーン!!みたいな。終始 鳴っている爽やかなピアノの音には神々しささえ感じますし、演奏にしてもアレンジにしても、何から何まで秀逸で、素晴らしいこだわり曲だな〜!と感動してしまいます。

あと、直接 曲のテーマは”夏”とは関係していませんが、今回のリリース時期的には十分”夏うた”、”夏ラブソング”とも言ってしまえますし、これからの季節 聴くにはピッタリの1曲だな〜!と思いますね。まさに歌詞通り、「久しぶりなんだ、こんな風な気持ち  (この曲と)出会えた奇跡は (素晴らしき夏の)はじまりの予感」、なんて思います。

そして本作、「はじまりの予感」にプラス 今年「人生劇場」に収録された楽曲「僕らの暮らしっく」の2曲のMV作品を収めたDVDが特典としてついており、「はじまりの予感」MVでは メンバーのRYOさんが出演。大人の男の恋心を真っ直ぐに描いた、一目惚れと妄想のカットが印象的である名演を披露しており、ファンにとってはたまらない1作ですね♪ 

「僕らの暮らしっく」は 今春 東京新聞のCMソングになっただけに 新聞がテーマの映像作品となっており、映像内に登場する 人々の元に届けられる新聞の名前が「明新聞」(ケツメイシんぶん)ってなってるのがめちゃくちゃ可愛い(笑)。遊び心が感じられる、楽しい2作品でした。特典のMV2作に表題曲CD1曲という、シンプルではありますが、とても満足のいくシングルCDとなっておりました。購入して本当に良かったです!!